高さ17メートルの防球ネットで両翼までの全体を囲った南山野球場
日高川町和佐、南山スポーツ公園の野球場で大規模なリニューアル工事で進めていた高さ約17メートルの防球ネットの整備が完了し、外野を除く球場全体を囲った。ここ数年は中学や高校の硬式野球だけでなく、大学野球部などの合宿利用が増え、硬式球が隣接する陸上競技場など周囲への危険を防止。1塁側フェンスの一部を開閉式に改良し、打撃ゲージや用具などの収納も可能になった。
町では令和4年度までに改修費約1億4000万円を計上し、陸上競技場に面する三塁側に高さ17メートルのコンクリート柱12本、左翼ポール際にも高さ10メートルの柱2本を建てて防球ネットの整備。その後、和歌山南陵高方面に向かう道路がある一塁側にも同様の防球ネットの設置をこのほど完了し、両翼までを完全にネットで囲った。
一塁側内野席側の一部フェンスを開閉式に改良し、打撃ゲージやトラクター、用具などを収納できるスペースを確保。防球ネット整備工事に伴い、勾配を利用して一、三塁両側のベンチ横に長さ約25メートル、階段状になった100人以上が座れる観覧スペースが出来た。今後は、競技場の人口芝生化と同時期に整備された内野グラウンド黒土の流出を防ぐために、一塁線から三塁線までの内野後方に幅約2メートルの天然芝、ホームベース後方には人工芝を敷いて今年度中に全てのリニューアル工事が終わる。
南山野球場は昭和60年に完成し、主に学童や中学、一般の軟式野球大会で利用。隣接する私立高校が硬式野球の練習場にも使用していたが、平成後期から中学硬式野球の会場に利用されることが多くなり、人口芝生化でリニューアルした陸上競技場の誕生とともに県内外の大学野球や中学硬式野球合宿での利用が増加。ファウルボールで硬式球が球場外に出て陸上競技場の利用者などに当たる危険性が高く、防球ネットによる事故防止とグラウンド内の再整備で新たな合宿客誘致を目指す。
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