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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊青年会議所 七夕まつりサブイベント「10年後のあなたへの手紙」  〈2020年6月18日〉

2020年06月18日 08時30分00秒 | 記事

 御坊青年会議所(中村英貴理事長)は、今夏の第44回七夕まつりのサブイベントとして「『10年後のあなたへの手紙』タイムレター2020」を行う。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して、今年7月7日の七夕まつりはイベントはなく笹飾りの受付だけとする中、自粛を余儀なくされている子どもに少しでも明るい未来を思い描いてもらおうと企画。自分や家族など大切な人へのメッセージを保存し、10年後の7月7日に届ける。
  (以上リード)
 同会議所では、全国各地への新型コロナウイルス感染拡大を受け、わんぱく相撲御坊場所などイベントを中止しており、七夕まつりでも各種イベントやめて、7月7日の当日は笹飾りの受付だけ。例年は午後4時ごろから7時ごろまで対応していたが、正午から午後7時と時間を拡大。今年は時間内の厳守を呼びかけている。
 七夕まつりでのイベントがなくなったことから、「密」にならない、当初4年生だけのサブイベントとして進めていたタイムレターを全学年に広げるなど変更。中身は夢や希望など10年後のメッセージ、親から子へ、家族など大切な人へのメッセージ、絵や写真など何でもよいが、専用封筒で手作りの特製ポストに入れること。専用封筒を含めた総重量は25グラム以内で暑さ1センチ以内とする。
 日高地方(みなべ町除く)の各小学校に1つずつ特製ポストを置いてもらえるよう、専用封筒とともに届けており、19日までに各校に行き渡る予定。主に対象は小学1~6年の全児童だが、教職員用も含め約4000枚を配布。このほか、一般用500枚も用意しており、七夕まつり笹飾り受付時に配る。特製ポストも同会議所事務所前に置いて投函できるようにする。
 締め切りは7月15日。専用封筒には郵便番号、住所、宛名を明記し、切手は不要。10年後、住所変更されていると届かない恐れもあるので、変更する可能性が少ない住所(実家等)の記載を推奨しており、しっかりのり付けして送ること。10年間、同会議所が保管し、2030年7月7日に届くよう発送し、住所不明で郵送できなかった場合は1年間、事務局で預かる。
 同会議所地域共創委員会の堀口貴司委員長は「今年は新型コロナウイルス感染拡大でイベント自粛など影響が出て、先が見えない不安が広がっている。過去にないような大変な時だからこそ、明るく希望の持てることを書いてもらいたい。子ども頃に思っていたことなどを未来に届けることで、10年後に見て、少しでも希望もって前に進んでもらえたら」と話している。
 問い合わせは、同会議所(電話22・5434)へ。


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高校野球 和歌山独自大会、7月18日開幕 〈2020年6月17日〉

2020年06月17日 08時30分00秒 | 記事

和歌山高校野球の聖地・紀三井寺に今年も球児の姿が(写真は昨夏)


 和歌山県高野連は15日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった全国高校野球選手権和歌山大会の代替大会開催について「2020 夏 高校野球和歌山大会」の大会名で7月18日に県営紀三井寺公園野球場で開幕すると発表した。原則無観客試合となるが、ベンチ入り以外の部員や保護者らが制限付きで観戦できる。夏の高校野球恒例となっているテレビ和歌山や和歌山放送ラジオも全試合中継の準備を進めており、今年も夏の紀三井寺で戦う球児の姿が楽しめそうだ。

 県高野連は15日午後、会長や理事長などで構成する業務執行理事会を開き、中止となった全国高校野球選手権和歌山大会の代替大会の日程や運営方法について協議した。同高野連が主催し、日本高野連と朝日新聞社が後援で、大会名は「2020 夏 高校野球和歌山大会」。7月18日に開幕し、期末試験中の20日から22日は無開催とするなど土・日・祝日に行い、8月5日に決勝戦の予定。
 抽選会は6月26日に和歌山市の和歌山ビッグ愛で各校の責任教師らが参加する。例年どおり、和歌山の高校野球球児の聖地と言われる紀三井寺球場で全試合を実施し、開幕試合の前に出場校の主将宣誓などの開始式も行う。20人がベンチ入りでき、試合ごとの変更も認められている。7回以降7点差以上はコールドゲームが成立し、10回以降はタイブレーク制を導入する。全国の独自大会で唯一、1球場での開催となることから、夏の風物詩にもなっているテレビ和歌山の全試合完全生中継や和歌山放送ラジオも中継に向けて準備を進めているという。
 選手はじめ責任教師や監督らに検温報告を求め、体温が37・5度以上ある場合は来場を自粛するほか、試合間のベンチやロッカーの消毒などのガイドラインを設けて感染防止策を徹底。原則無観客で、ベンチ入りの選手以外の部員や保護者の観戦は認められるが、選手1人に付き2人分の入場用タグを配るなどの入場制限も行う。


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ロマシ売り場「ロト6」出ました!3億6千万円 令和県内最高、初の大台超え 〈2020年6月16日〉

2020年06月16日 08時30分00秒 | 記事

 出た!3・6億円-。御坊市湯川町財部、オークワロマンシティ御坊店の宝くじ売り場「御坊ロマンシティチャンスセンター」で販売された数字選択式宝くじ「ロト6」で、最高額の1等3億6000万円の当選が出た。令和となって県内で販売された宝くじ当選で最高額。暗いニュースが続く昨今だが、夢いっぱいの明るい話題を振りまいている。
 売り場はロマンシティ南側にある。今回、夢の1等が出たのは今月11日に抽選があった「第1490回ロト6」。当選金額は3億6499万9800円。全国でロマンシティのを含め、2口の購入があった。通常2億円だが、前回、前々回と1等の当たりがなく、キャリーオーバーで4億4891万6617円が繰り越されていた。
 ロト6は1~43の数字の中から異なる6個の数字を選ぶ宝くじ。1口200円。1等は選んだ数字6個すべてが本数字(当選数字)とぴったり一致しなければならず、当選番号は「07、19、24、29、39、43」。ロト6で1等の当選確率は約600万分の1。
 売り場は1999年11月に開設。これまで「ロト6」の2等2118万円をはじめ、ドリームジャンボで1000万円を複数回と高額当選を連発しているが、今回初の大台「億」超えとなった。令和となって県内で売られたすべての宝くじで初めての億当選。「ロト6」では県内最高当選額となり、新宮市の売り場(第621回)で販売された1等3億754万円を塗り替えた。記録ずくめの特大ホームランが飛び出した。売り場では「大当たり1等364999800円 当売り場から出ました!」「祝1等ロト6 3億6400万円」と張り紙で当選をPR。同じロト6を購入に訪れた市内の男性は「3億円の当たりが出るなんてびっくり。本当に夢があります。期待しています」と笑顔を見せた。
 売り場を運営する(株)ケーエルシー和歌山支店の売り場担当管理者・西嶋玲さんは「財部(たから)の地にある強運の売り場。ロマンもいっぱい詰まっています。これから立て続けに億当選が出ることを期待したいですね」とアピールした。


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御坊市 ふるさと納税拡充で全国にアピール CF活用や返礼品なしの寄付検討 〈2020年6月14日〉

2020年06月14日 08時30分00秒 | 記事

ふるさと納税拡充に意欲を見せる三浦市長


 三浦源吾御坊市長は、毎年度2倍以上伸びている「ふるさと納税」について新たに不特定多数の人から資金を調達するクラウドファンディングの活用や全国に広がっている「返礼品なしの寄付」の導入に向けて検討するよう担当課に指示した。市長選に際して新型コロナ対策で基金創設案を示していたが、好調な「ふるさと納税」を活用した方が全国各地にいる御坊出身者をはじめリピーターらにアピールできるなどのメリットがある。三浦市長は「全国の事例を参考に良いものはどんどん取り入れたい」と意欲を見せる。

 三浦市長は、市長選に際して一律10万円の特別定額給付金について「辞退しようとする方がおられるなら、そのお気持ちをふるさとのために有効活用していただけないか」と基金を創設してコロナ対策に充てる考えを示していたが、和歌山県も導入するなど全国自治体に広がっているふるさと納税のメニューに「返礼品なしの寄付」を導入することに方針転換し、担当課に検討を指示した。
 ふるさと納税なら各地にいる御坊出身者をはじめ、全国のリピーターらアピールできるのに加え「返礼品なしの寄付」は市内在住者も利用できるため、基金創設と同じ意味合いを持つ。一口5000円~1万円で寄付を募れるため、寄付する側も利用しやすい。三浦市長は「私のところにもコロナ対策に充ててほしいと、ありがたい寄付の申し出が来ている。その受け皿として、ふるさと納税を活用したい」と、すぐにでも導入したい考え。
 また、インターネットを介して不特定多数の人から資金を調達するクラウドファンディングをふるさと納税に導入する取り組みは全国の自治体で広がっている。これを活用するには例えば特定した学校の改修といった具体的な使い道を明示しなければならないため、三浦市長は「すぐには無理かもしれないが、政策調整会議、部課長会議でクラウドファンディングを活用できる事業がないか、検討するようお願いしている」と話している。
 ふるさと納税は、平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託して以降、毎年度2倍以上伸びる「倍々ゲーム」のペースを維持。昨年度は寄付額が5億9459万423円で前年度比2・4倍。寄付件数は4万7512件で前年度比2・6倍だった。今年度も4~5月の2カ月で1億2万円の寄付があり、前年同期比2・9倍増と、順調な滑り出しで、初の10億円越えが期待されている。


前市長の給料減額を踏襲意向

副市長は来年3月末の任期全う

 三浦市長は、柏木征夫・前市長が時限立法で自らの在任中、給料を月額78万円から70万円に減額していたことに関し「柏木市政を継承し、堅実で着実な持続可能な財政運営を公約に掲げたのだから当然、私も引き継ぎたい」と踏襲する意向を示した。
 市長の給料はピーク時に月額84万円あったが、行革で平成15年に82万円、16年に78万円に減らした。平成21年から78万円はそのままにし、任期中の時限立法として70万円に減額していた。柏木前市長の退任に伴い、時限立法は失効し、本来の78万円に戻っている。
 市議会では議員報酬を一定期間、一定割合減額し、減額分をコロナ支援対策に充てることを検討中。6月議会中に意見をまとめ、条例改正案を提案する方向のため、その動向を見た上で最終判断する考え。
 来年3月31日に任期満了を迎える龍神康宏副市長(63)=1期目=は、柏木前市長とともに退任の意向を示していたが、三浦市長から「柏木前市長を支え、総務部長も努められ、市役所全体を見られる人。任期までお手伝いいただきたい」との要請を受け、任期を全うすることになった。


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三浦源吾御坊市長始動 部課長会で指示、事務引き継ぎも 〈2020年6月13日〉

2020年06月13日 08時30分00秒 | 記事

事務引き継ぎを行った三浦、柏木新旧市長(左から)


 11日に初登庁した三浦源吾御坊市長(60)=島=は、午後から柏木征夫前市長(79)との事務引き継ぎ式、初の部課長会を開き、三浦市政を始動させた。部課長会では今年度中に策定する第5次総合計画、新型コロナウイルス対策など3項目について指示を出した。今後10年間のまちづくりの柱となる総合計画は独自施策だけでなく、全国の良い事例を積極的に取り入れた政策提言も行うよう促した。また、管理職が率先して風通しの良い職場づくりに努めるよう協力も求めた。
 
 事務引き継ぎ式では、新旧市長が帳簿等書類や未着手事項など4項目をまとめた引き継ぎ書に署名捺印し、握手を交わした。部課長会では「皆さんと一緒に『生まれて住んで良かったまち御坊』『誰もが住みたいまち御坊』と、一人でも多くの市民の皆さんに思っていただけるまちづくりを進めていきたい」と協力を呼びかけ、当面の課題についての方針を伝えた。
 第5次総合計画と来年度策定の第2次まち・人・しごと創生総合戦略について「職員の皆さんから積極的な意見、アイデアを出してほしい」と要請。特に総合計画では「独自の構想や政策アイデアはもちろん、他の自治体がすでに実施している事業で、素晴らしいものがあればどんどん参考にし、メリット、デメリットを検討して御坊市にマッチした形での政策を提案してほしい。今はネットを調べれば直ぐ分かる。良いものをどんどん取り入れていこう」と積極的な政策提言を促した。
 コロナ支援策では国の第2次補正予算に盛り込まれた地方創生臨時交付金について約2億円と想定した事業計画を早急にまとめ、6月定例議会の会期中に提案したいとの考えを伝え、使い道については「市民の皆さんが、真に必要としている施策を考えてほしい」と指示。あわせてコロナの影響を受けた事業を洗い出し、花火大会など中止になった予算を、コロナ支援策など懸案事項に回せないかも検討するよう求めた。
 混乱もなく、予定より早く支給開始できた特別定額給付金の取り組みを慰労した上で「仕事をするのは人。上司は部下のやる気を応援し、組織の目標達成につなげるのが理想。どんなにつらい大変な仕事でも職場が明るく、楽しく、前向きに仕事をする雰囲気、職場環境なら少しは救われるかなと思っている。管理職の皆さんには風通しのいい職場づくりに努力いただきたい」と促した。


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6代目三浦源吾新御坊市長が11日に初登庁 〈2020年6月12日〉

2020年06月12日 08時30分00秒 | 記事

 5月の御坊市長選で無投票初当選を果たし、第6代市長に就任した三浦源吾・新市長(60)=島=が11日に初登庁。職員や支援者ら約100人に迎えられ、女性職員から贈られた花束を笑顔で受けた。初登庁式で「健康で明るく楽しく前向きに笑顔があふれるまちづくりに向け、使命感と責任感、正義感を常に忘れず『熱い心と冷静な頭』でベストを尽くし、市民の皆さんの幸せ実現のため、ワンチームとなって精一杯頑張りたい」と決意を述べた。
 
 三浦市長は午前9時に初登庁し、健康福祉課職員の角冴佳さん、湯川はるかさんから贈られた花束を掲げ「ありがとうございました」と笑顔で応えた。市議会を訪れ、向井孝行議長、松本隆史副議長らにあいさつしたあと、市役所5階で初登庁式を行った。職員代表で龍神康宏副市長が「三浦市長が掲げられた公約実現のため、全力でサポートするとともに御坊市を魅力あるまちにするという情熱を持って職務に取り組みたい」と歓迎のあいさつ。
 三浦市長は「市民の皆さまのご期待と、市長という使命と責任の重さに改めて身が引き締まる思い。全身全霊を傾けて市長の職務に励む覚悟」と決意を述べた上で「私は何があっても逃げない、引かない、驚かないの姿勢で仕事を続けてきたし、これからもそうしていく。いつも最悪のパターンを準備し、最善、ベストを尽くすことが大事。使命感と責任感、正義感を常に忘れず『熱い心と冷静な頭』で市民の皆さんの幸せ実現のため、職員の皆さんと一緒に仕事をしていきたい」と話した。
 選挙で公約に掲げた5つの大きな柱、23項目のマニフェストの実現に向け、今年度中に策定する第5次総合計画、来年度策定の第2次まち・人・しごと創生総合戦略に反映させるとともに「市民の皆さんのアイデア、意見を聞きながら職員の皆さんとともにしっかりした計画をつくりあげたい」と強調。「堅実で着実な持続可能な財政運営を行い、職員の皆さんとともに絶えずアンテナを張りめぐらし、国や県の施策を活用し、周辺町とも連携しながら市民の皆さんとの協働によるまちづくりを推進したい」と話した。
 
 
「6月議会中に提案したい」
 コロナ支援第2弾検討指示
 
 記者会見では、国の第2次補正予算に盛り込まれた地方創生臨時交付金の使い道を早急にとりまとめ、26日開会の6月定例議会の会期中に「提案したい」と意欲を示した。
 第一弾交付金は1億1500万円で最大20万円支給する企業者等応援給付金、水道基本料金や学校給食費の2カ月免除、新生児への10万円給付などに活用。第2弾は2倍の約2億円を想定した事業計画の検討を指示した。コロナで中止したイベント等の予算やふるさと納税の収入などを充てる考えも示した。
 また、市長席に座った感想として「実感はまだ湧かないが、責任の重さをひしひしと感じている」と述べ、まず取り組みたい施策として防災対策、健康づくり、観光振興を挙げた。


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美浜・日高・由良 3町ヒマワリスポット 〈2020年6月11〉

2020年06月11日 08時30分00秒 | 記事


吉原公園のヒマワリが開花

西山ピクニック緑地では天使の翼になるよう定植

JR紀伊由良駅周辺では広大に植えて造成


 美浜町、日高町、由良町観光連携プロジェクトチーム「PROJECT24」のヒマワリを活用したインスタ映えスポットを造成する「ひまわり大作戦」で、3町の観光スポットなど1カ所ずつに種植えして育て、美浜町吉原公園内にあるポイントでは近く満開期を迎えそうだ。これに合わせ、新型コロナウイルス感染症で気持ちが落ち込む中、元気に明るく咲く夏の代表花のヒマワリの輪を広げることで地域を盛り上げようと、14日、同公園周辺で苗のプレゼントイベントを行う。

 同チームは各町や日高振興局の観光担当と外から3町を見た視点や意見も取り入れたいと、地域おこし協力隊も加えたメンバーで昨年7月に結成。SNS発信が期待できる20~40歳の女性をターゲットに、思わず写真を撮りたくなるような撮影スポットを新たに作ろうと、今年度新規事業の一つに「ひまわり大作戦」を企画。第一弾として美浜町吉原公園テニスコート周辺に訪れた子どもたちにも見てもらいやすいように背丈が60センチほどで比較的に低い品種「ビッグスマイル」の種300粒をまいた。
 第二弾は日高町の西山ピクニック緑地公園内に風に強い「サンスポット」600粒をまいた。上から見ると、天使の翼になるよう整えて植え、中央にベンチを置いて撮影スポットに。第三弾はJR紀伊由良駅周辺。背丈1メートルほどに伸びる「緑肥用ヒマワリ」を使い、車窓から見てもらいやすいよう4000粒もの種を定植した。
 吉原公園内のヒマワリはすでに3、4分程度が開花しており、今月中旬には満開になる見通し。美浜町の花でもあり、太陽に向かって元気に咲くヒマワリのイメージから、新型コロナウイルス感染症の収束を祈る輪として広がるよう願いを込めて、吉原公園で先着300人に贈る苗のプレゼントイベントを計画した。
 14日に吉原公園で開催される「夕暮れ市」で、午後3時~5時に訪れた人に1人1苗「緑肥用ヒマワリ」を無料で配布。自宅で鉢や地に植えると、8月中下旬には見ごろになる。
 西山ピクニック緑地公園は7月上旬、JR紀伊由良駅周辺は7月下旬に満開期と予想しており、チームメンバーは「各スポットで写真に収めたりして楽しんでもらうとともに、地域の人々の手で育ててもらうことでヒマワリを楽しめるようにして、地域に明るさと元気を届けたい」としている。


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崎ノ原が車両型郵便局で業務 県内初、地元利用者の利便性図る 〈2020年6月10日〉

2020年06月10日 08時30分00秒 | 記事

ATMも搭載した車両型郵便局


 印南町崎ノ原、崎ノ原郵便局(森秀材局長)は、去る5月26日から車両型便局で業務している。車を改造し現金自動預払機(ATM)も搭載しているもので、局舎の耐震補強工事に伴い、日本郵便(株)が仮局舎として郵便局近くの空き地に設置、通常通りの業務を続けている。車両型郵便局が活用されるのは県内で始めてとなり、地元民らは「局舎」ならぬ「局車」を珍しがりながら利用している。

 車両型郵便局は災害で被災するなどし業務が出来ない時などに仮局舎として活用するため日本郵便(株)がトラックを改造して導入したもので、ATMが搭載されているほか、預金の出し入れや、車内に設けた接客カウンターで郵便物の引き受けなどほぼ通常業務ができる。
 崎ノ原郵便局では局舎の耐震補強工事に取り組むことになり、先月26日から郵便局前の私有地を借りて車両型郵便局での業務を始めた。局舎の改修時は原則、仮店舗は設けずに近隣の郵便局を利用してもらうことになるが、崎ノ原郵便局の近隣郵便局が遠方で利用者の利便性を考えて車両型郵便局を活用した。利用者は「少し狭いな」と感じながらも普段通り利用できることを喜んでおり、森局長は「少し不便かも知れませんがいつも通り利用できます。ご利用下さい」と呼びかけている。
 車両型郵便局の業務は7月14日まで行い、17日から局舎での業務を始める予定。


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16日 美浜町6月議会開会


御坊市 デジタル防災行政無線整備着工 6億2千万円 来春供用へ 〈2020年6月9日〉

2020年06月09日 08時30分00秒 | 記事

新設した子局の高性能スピーカー


 御坊市が平成30年度に着手したデジタル防災行政無線施設整備事業で、今月3日から屋外拡声子局の新設工事が始まった。今月末からは市役所にある基地局の移設・整備工事も始まり、令和3年4月供用開始をめざす。現行のアナログ無線システムが使用できなくなるため、アレイ効果のある高性能スピーカーを採用した最新のデジタル無線システムに更新し、市民サービスを向上させる。

 アナログの防災行政無線は昭和60年度に導入。市役所4階に基地局、市内61カ所に子局を整備し、35年が経過。昭和48年ごろに設置した子局も20局あり、保守部品もなく早期の更新が急務だった。平成17年の国による規格改定で、それ以前の旧規格無線装置は令和4年度から使用できなくなるため、国の緊急防災減災事業債(市負担3割程度)を活用し、平成30年度から事業着手した。
 今のシステムは音声による情報伝達しかできず、基地局と子局の情報伝達も片方向のみだが、デジタル化すれば音声に加え、文字伝送、基地局と子局の連絡通話など双方向での伝達が可能になる。現在個別に行っている緊急速報メールやJアラート(全国瞬時警報システム)など多メディアの配信も1回の操作で同時配信され、配信時間短縮や業務効率化が図れるほか、市民向けメール配信機能を取り入れることでサービス向上につなげる。
 30年度で実施設計と電波伝播調査(事業費1242万円)を行い、令和元年度から2カ年かけて基地局や子局を更新。市役所4階にある基地局は5階に移設してシステムを全面更新することにし、今月末から工事が始める。子局の新設工事は今月3日から始まり、丁畑集会所、北吉田集会場の2カ所が設置済み。子局同士の音の被さりで放送内容が聞き取りにくいなどの課題解消をめざし、アレイ効果のある高性能スピーカーを採用したことで子局は99局から66局に減らす。
 避難所となる学校にある子局は耐震化した校舎屋上への移設し、子局の柱は津波浸水予想を参考に受信機等を高い位置に設ける。
 市内では道路騒音や生活雑音、住宅の密閉性の向上などから放送内容が聞こえない、聞こえにくいという難聴地域がいくつか点在しており、デジタル化で解消が期待されるが、解消できないところは新たに登録制のメール配信や電話配信サービス、市ホームページへの放送内容掲載、聴覚障害者向けの文字表示装置サービスを実施する。
 施工は(株)きんでん和歌山支店=吉川正永執行役員支店長、和歌山市=、契約額は5億8520万円。災害時の現場調査、避難所との通信などに利用する移動系無線20台(車載機5台、携帯型無線機15台)のデジタル化も含んでいる。監理委託業務費935万円、新庁舎完成後の基地局移設費約800万円も含めた総事業費は約6億2000万円。


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広域観光協「ひだかブランド」ロゴマーク完成、夏に動画配信も〈2020年6月7日〉

2020年06月08日 08時30分00秒 | 記事

ロゴマークを披露する金崎会長と中村局長(左から)


 日高広域観光振興協議会(会長・金崎昭仁日高町観光協会長)が、昨年6月に日高地方発祥で県外からも幅広い人気と知名度を誇る特産品など12品目を認定した「ひだかブランド」のロゴマークを制作し、5日にお披露目した。「日高地方1市6町、みんなで育てる新たなブランド」をコンセプトに制作し、今後、各種情報発信やイベント等でのPR活動に活用する。夏には動画配信を始め、秋には認定品の追加募集も行い、ブランドの充実を図るとともにさらなる普及、知名度アップに努める。

 昨年秋に県内で初開催した第32回ねんりんピック紀の国わかやま2019で日高地方の特産品を売り込もうと「ひだかブランド」を募集し、推奨品として12品目を認定。日高地方発祥で県外からも幅広い人気と知名度を誇る「日高発祥ブランド」に4品目、日高地方発祥でこれから県内外にPRしていきたい「日高新星ブランド」に8品目を選び、パンフレットなどをつくり、ねんりんピックをはじめ各種イベントなどで売り出している。
 今年度事業で統一したロゴマークをつくろうと、業者発注して提案された35の案の中から協議会員の投票で決めた。採用したロゴマークは「ヒダカ」の「ヒ」をブロックにデザインし、7市町に見立てた7色のブロックが集まり、ひとつの星(シンボル)をつくり、その中で新たなブランドを育てていくというストーリーを表現している。中央の葉の濃い緑色は日高発祥ブランド、黄緑色は日高新星ブランドを表している。
 5日に日高振興局ロビーでお披露目式を行い、金崎会長と中村一人日高振興局長がロゴマークを発表。金崎会長は「1市6町の統一したロゴーマークをつくることで、日高地方がより強く、ひとつにまとまったと思います。一人でも多くの人にひだかブランドを知っていただき、購買促進につながるよう努力したい」、中村局長、服部克彦・振興局企画産業課長は「イベントなどで情報発信、PR活動を行い、認知度を高めていきたい」と話した。
 現在、ひだかブランドを紹介する動画も撮影しており、ユーチューブで協議会のチャンネルを開設し、8月から配信予定。認定品別の動画では、生産者の思いなども聞いている。協議会のホームページ、インスタグラムにも動画を載せ、全国に発信する。10月には認定品の追加募集を行い、日高新星ブランドを中心に5品目程度追加認定し、知名度アップ、購買促進に力を入れる。
 日高発祥ブランドは、ゆら早生、黒竹民芸品、金山寺味噌、南高梅の4品目。日高新星ブランドは紀州あかもく、ハリワカメ、ごんちゃん、かきまでご飯の素、衣奈そだち、衣奈わかめ、松ブランド野菜、幸せくるる御坊のお菓子の8品目。これら、ひだかブランドを主な原材料に加工した食品や食材(調理品含む)として使用、または売り文句とした料理は関連商品として売り出している。


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