大船フラワーセンター初夏の花散歩、アジサイの次は紅花
と花ざくろをアップします。
二十四節気の「小満」七十二候の次候(5.26~5.30)は、
「紅花(べにばな)栄(さか)う」です。
紅花(べにばな)は、アザミに似たキク科の花で棘があり
黄色がかったオレンジ色の花。
大船フラワーセンター花散歩で撮った紅花。
この花から紅(くれない)染料がとれ、古代エジプトの時代
から染料として栽培されていたそうです。
日本でもすでに万葉集の中で「末摘花(すえつむはな)」
の名で登場しているそうです。
黄色の花が日が経つに連れて、しだいに紅色に変わっていく
姿は夏の風物詩でもあり、恋心にも例えられたそうです。
人知れず 思えば苦し くれなゐの 末摘花の 色に出でなむ
~よみ人しらず~
こちらの花柘榴は、朱赤色や白覆輪の八重咲きの花を咲かせる
実ザクロの園芸品種で、ふつう結実せず花を楽しむために作ら
れた園芸品種の花ざくろだそうです。
朱色に白い縁取りの八重品種。
朱赤色の柘榴。
紅と言うより朱に近い鮮やかな柘榴の花色は、
緑の中でひときわ目を引くことから・・
「紅一点」と言う言葉は、実はこの柘榴の花を詠んだ
漢詩から生まれた言葉なんだそうです。