庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

端居とヒグラシで夕涼み

2019-08-04 08:55:38 | 日記・エッセイ・コラム

今日も朝からキツい日差しが照りつけて蒸し暑い!

日中は暑くて外に出る気にもならないが・・

今のようにエアコンのない時代は、夏の暑い日は家の中でも
縁先や風通しの良い窓辺に席を移してくつろぐことを、
端居(はしい)」といいました。

庭には、風が涼しくなるようにと水を打ち、軒先に吊るした風鈴
が夕暮れの風で、チリ~ン~と澄んだ涼しげな音を立てる・・

端居と言う言葉からは、こうした昔ながらの夏の暮らしの風情や
情緒がしみじみと伝わってきます。。

日中の暑さがようやくおさまってきた夕方、縁先や庭先に出て
夕暮れどきの涼しい風を受けながら夕涼みを愉しんでいると・・

隣の森からカナカナカナ~~という涼し気なヒグラシの鳴き声
が聴こえてきた。

セミの中でもヒグラシは、日中の暑い時間帯にはあまり鳴かずに、
夜明けのまだ涼しい時間帯や夕暮れどきによく鳴く。

鳴き声もカナカナカナ~~ と涼しそうな鳴き声で、アブラゼミや
クマゼミやミンミンゼミなど、いかにも暑苦しさを感じさせるような
うるさい鳴き声でない。

ジージージーと煩いアブラゼミ。

朝夕に聴こえてくるヒグラシの鳴き声は、涼感と何となく物悲しさ
も感じて、夏の風情を感じる。。

ヒグラシ。(画像はwebより借用)

端居でヒグラシの声を聴きながら・・

枝豆をつまみに冷たいビールでも飲みながら夕涼みをするのも、
夏の愉しみの一つ。 (ヤブ蚊対策は必須ですが・・・)

庭先で咲く百日草。

もっとも最近はエアコン等の普及により、住居は閉鎖的になり、端居の
風情や夕涼みを楽しむ習慣などは、すっかり影を潜めつつあるようで・・

何となく寂しい気もします。。


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