この時季、毎朝隣の森から聴こえてくる、ホー ホケキョッというウグイス
の美声を聴きながら目覚めるのが愉しみだが、毎年聴き比べていると年に
よってやはり上手い下手の差があるようです。
通常、囀りの練習を始めたばかりのウグイスは、ホー ホケキョッとうまく
鳴けず、毎日練習を重ねながら徐々上手くなっていくものだが・・
何と!今年、隣の森を縄張りにしているウグイス君は歌上手で、2月下旬に
聴いた初音のさえずりの時から、ちゃんとホー ホケキョッ!と囀っていた。
ウグイスは雛を親鳥から引き離して育てると、ジュクジュクという地鳴きは
できても、翌年の春に大人になってメスを呼んだり、縄張りを宣言するホー
ホケキョッ!と言う囀りが出来なくなるという実験結果があるそうである。
この場合、七週間以内に親鳥に返せばまだ間に合うそうだが、八週目以降で
はダメだそうで、囀りが上手いか下手かについては親鳥の影響を大きく受け
継いでいると思われる。
昔、ウグイスを飼って鳴き声を競い合っていた時代には良い声のウグイスを
育てるために、捕らえた雛をさえずりの美しいウグイスの側に置いて訓練す
る「付け子」という方法が使われたという事である。
そして鳴き方の上手い「付け親」を持っている人は、ウグイスの授業料で儲け
ていた!そうで大正年間には京都のウグイスで、当時の総理大臣の月給が千円
だった時代に、何と一羽三万円もする名鳥がいたと伝えられている。(@_@)!
囀りが上手くて美声でないと、いい嫁さんを呼ぶ事も出来ないのでウグイス君
の世界も色々と大変なんだと思うが・・
今年のウグイス君は歌上手なので、良い嫁さんを見つけて歌上手な雛を育てて、
来年以降もぜひ美声を聴かせて欲しいものだと思っている。
ウグイスの写真を撮りたいと思っても、声はすれども姿は見えずで姿を観る事
さえ難しいので・・
代わりに庭先の花に来た蝶の写真をアップします。
菜の花に来たスジグロシロチョウ。
ハルジオンの花に来たモンシロチョウ。
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