熊野市と和太鼓の結びつきは、東北の陸前高田を始め、林英哲氏、佐渡の和太鼓 鼓童の藤本吉利氏など縁があり、毎年8月に「響鼓in熊野」として、和太鼓のステージが繰り広げられている。
この縁を支えた一人の中森 輝雄氏の影響が大きかったと思う。
もちろんその回りにも多くの人がいて、このイベントは成り立っている。
熊野の和太鼓、日本古来のリズムと響き、単純でいて複雑、音の響きは聞く人の心のどこかにすっと流れ込み、そして昔からその音を知っていたように感じることができると思う。
もちろん、その中に入るには、それぞれの素質にもよるのだが。
写真は、中森 輝雄氏が育てた熊野鬼城太鼓。
この団体が好きなのは、何処ででも演奏すること。音楽を自由に奏でること。
日本の和太鼓団体の多くは県・市町村の補助で和太鼓を購入して団体を作っていることが多いと思いますが、路上でライブする人は自分で楽器を購入していると思います。自分の意志で演奏し、その想いを音にするための手段としてだからだと思っています。
太鼓も同じ、縛りを受けずに何処でも自由に奏でることが、僕の中の音楽と一致しています。
今年の「響鼓in熊野2011」も迫力のある音、繊細な音で楽しませてくれました。