イ・ジュンギ、‘キレイな男’でスタートし‘真の俳優’になるまで
今も‘キレイな男’と言えば浮かぶ俳優がいる。映画の中で女性よりさらに美しいビジュアルで当時劇場を訪れた観客を驚かせ、一度聞いたら忘れられない飲料広告で大衆に確実に名前を刻みつけた、俳優イ・ジュンギだ。
イ・ジュンギが現在放送中のtvN土日ドラマ『無法弁護士』でポン・サンピル役で出演し 再び自分の人生キャラクターを作り出している。イ・ジュンギの演技はすでに証明されていて言うことはないが、
この作品でもイ・ジュンギはカリスマと温かさを行き来する魅力で視聴者から大いに愛されている。
‘キレイな男’でスタートしたが 特定のジャンルとキャラクターにこだわることなく多様な演技に挑戦して 多くの視聴者に俳優として深い印象を残したイ・ジュンギの人生キャラクターを調べてみた。
▲‘イ・ジュンギ シンドローム’・・・『王の男』
イ・ジュンギは2001年 あるアパレル広告の誌上モデルとしてデビューし 断然俳優生活を経験した。そして2005年、‘イ・ジュンギ’という名前を広く知らしめることになる作品と出会うことになった。
まさにイ・ジュニク監督の映画『王の男』だ。イ・ジュンギは『王の男』で女装した役者コンギル役で彗星のごとく登場した。当時コンギル役の競争率はなんと1000分の1。ものすごい競争率をくぐり抜けただけに
イ・ジュンギはコンギル役に最適な俳優として演技からビジュアルまで完璧、当時劇場を訪れた観客に新鮮な衝撃を与えた。うまく噂が立った『王の男』は1000万人の観客を動員して、
イ・ジュンギは自身が出演した初めての映画で‘1000万俳優’のタイトルまで得ることになった。
▲スクリーンに続きお茶の間も魅了した『マイガール』
映画『王の男』とほぼ同じ時期に放送されたSBSドラマ『マイガール』。『マイガール』でイ・ジュンギは図々しい魅力を持つ財閥2世ソ・ジョンウ役を演じて『王の男』のコンギルとは似ていながらも
また別の魅力を視聴者に見せた。イ・ジュンギをはじめイ・ダヘ、イ・ドンウク、パク・シヨンらが出演した『マイガール』は平均視聴率20%を記録して同時間帯ドラマ視聴率1位を固守するなど
視聴者から大いに愛された。『王の男』に続き『マイガール』まで興行に成功したイ・ジュンギは人気俳優としてはっきりと位置付けた。
▲“美女はザクロがお好き~”・・・飲料CFまで超ヒット
俳優には‘黒歴史’として残ったかもしれないが 大衆には絶対忘れられないイ・ジュンギの代表作(?)の一つであるザクロ飲料CF。数多くの女性に囲まれてピアノを弾いて
“美女はザクロがお好き~何度もキレイになればわかる どうしよう~”という歌を歌って生意気ながらもクールな演技を見せたイ・ジュンギの姿は なんと10年経ったが ‘イ・ジュンギ’といえば
浮かぶ姿の一つとしても残っている。知らされたところによるとイ・ジュンギが広告したザクロ飲料は 飲料新製品の中で最短期間で売上100億ウォンを突破する記録を立てたりもしたという。
▲‘女性よりキレイな男’を消し去った『犬とオオカミの時間』
2007年に放送されたMBCドラマ『犬とオオカミの時間』。『犬とオオカミの時間』は国家情報要員である二人がマカオの犯罪組織を相手に運命的な対決を繰り広げるアクション・ノワールドラマで
国内で初めて実際に国情院の協力を受けて制作されたドラマ。イ・ジュンギは劇中で国情院要員イ・スヒョンと記憶をなくしたケイ、善と悪を行き来する役割を消化して視聴者から好評を得た。
それまでイ・ジュンギが‘キレイな男’のタイトルの中で 彼のビジュアルにより焦点が合っていたとするなら、『犬とオオカミの時間』を通じて単純に‘スター’ではなく安定した演技力を持った
‘俳優’としての可能性をはっきりと見せた。
▲視聴率+話題性 すべてつかんだ『一枝梅』
2008年に放送されたMBCドラマ『一枝梅』。『一枝梅』は財産も法も武力も持っている彼らを嘲弄して懲らしめた男の物語を描いた作品。イ・ジュンギは『犬とオオカミの時間』に続き
『一枝梅』で両極端の性格を行き来するイルジメとヨンというキャラクターで1人2役の演技を繰り広げた。『一枝梅』が武侠ドラマであるだけに イ・ジュンギは当時作品で多様なアクション演技を見せ、
ドラマのしっかりしたストーリーから俳優たちの好演まで加えて『一枝梅』は視聴率30%に肉薄する数値で 当時視聴率と話題性 二兎をすべてつかんだ。これでイ・ジュンギはその年のSBS演技大賞で
最優秀男性演技賞を受賞もした。
▲軍除隊後に出会った『Two Weeks』
2010年5月3日 忠南・論山陸軍訓練所に入所し2012年2月16日に現役満期除隊したイ・ジュンギ。イ・ジュンギは除隊後MBCドラマ『アラン使道伝』を選んで除隊6ヶ月ぶりに視聴者とお茶の間で出会った。
そして2013年8月にMBCドラマ『Two Weeks』で除隊後でも生きているイ・ジュンギの演技力を再び立証した。イ・ジュンギの前作に比べると『Two Weeks』の視聴率は惜しいが、
イ・ジュンギは劇中でチャン・テサン役を演じてデビュー後初めて父親役に挑戦もした。特に劇中チャン・テサンは殺人の濡れ衣を着せられた逃亡者として ひときわ困難な撮影が多かったが、
イ・ジュンギはほすべての場面をスタントなしで消化するなど演技とキャラクターに並々ならぬ情熱を見せた。
▲もう一つの人生キャラクター追加・・・『無法弁護士』
現在放送中のtvN土日ドラマ『無法弁護士』。『無法弁護士』は法の代わりに拳を使った無法弁護士が 自分の人生をかけて絶対権力に立ち向かい 真の武法弁護士として成長していく巨悪掃討法廷活劇。
イ・ジュンギは劇中で状況を鋭く読む弁護士であり 復讐という本当の目的を隠したままキソン市に‘無法ローファーム’を構えたポン・サンピル役を引き受けて出演中だ。
ポン・サンピルは冷徹な分析力とカリスマ、加えて常に余裕満々で不遜な反転魅力をもった人物。これまで多様な作品で数多くのキャラクターを演じてきたイ・ジュンギは『無法弁護士』の中で
俳優としての魅力を十分に発揮している。