ちゃこ花房~本日も波瀾万丈~

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周りの人たちを、元気にできる自分でいたい。

戦火の馬

2024年10月06日 | 映画
戦火の馬
War Horse

第一次世界大戦さなかのイギリス。少年アルバートが大切にしていた馬のジョーイがフランス軍に買い上げられ、戦地へ送られてしまう。敵味方の区別を持たない馬の目に映る、戦場の悲惨な光景。アルバートが愛馬との再会を果たすべく、志願兵となって戦地を転々とする中、ジョーイはドイツ軍に捕われてしまう。

監督
スティーヴン・スピルバーグ
脚本
リー・ホール
リチャード・カーティス
原作
マイケル・モーパーゴ
製作
スティーヴン・スピルバーグ
キャスリーン・ケネディ
製作総指揮
フランク・マーシャル
レヴェル・ゲスト
出演者
ジェレミー・アーヴァイン
音楽
ジョン・ウィリアムズ

第一次世界大戦を舞台に、少年と馬の絆を描いた、スティーヴン・スピルバーグ監督による感動ドラマ。原作は、1982年にイギリスで出版された小説を基に、トニー賞5部門に輝いた傑作舞台劇。スピルバーグが主人公の少年アルバートに抜擢したのは、イギリス出身の無名の新人、ジェレミー・アーヴァイン。

【あらすじ】
第一次世界大戦さなかのイギリス。少年アルバートが大切にしていた馬のジョーイがフランス軍に買い上げられ、戦地へ送られてしまう。敵味方の区別を持たない馬の目に映る、戦場の悲惨な光景。アルバートが愛馬との再会を果たすべく、志願兵となって戦地を転々とする中、ジョーイはドイツ軍に捕われてしまう。

【感想】

★★★★

タイトルの『戦火の馬』の通り、戦地へ送られたジョーイという馬の物語。
この映画での主役は馬だ。しかも人間より馬の演技が凄い。
馬の目には、人間の敵味方なんてわからない。
戦場で人間同士が戦っている様は馬の目にはどう映っているのだろうか。

第一次世界大戦時イギリスは、100万頭を軍用馬として徴収したという。
軍馬の使用目的は、その輸送能力と高速性。
人間が担ぐよりも大量に物資を輸送でき、また人間よりも遥かに高速で走行できるからだ。
その2つの目的に供されるために、人間のために軍馬は発展してきたわけだ。

人間のために戦場に駆り出され酷い仕打ちを受けるシーンは耐え難く、何度も目を覆ってしまった。

リアルな戦闘シーンは臨場感溢れ圧巻だ。
戦場では、人間の惨さと暴力性をまざまざと見せつけられる。
その一方で対比するように、ジョーイが出会う馬好きの人間たち。
この映画では、軍馬として戦場で過酷な運命を辿っていく中でジョーイが出会う人間たちとの絆をオムニバス形式で描いている。

•農耕馬の買い付けに競売で馬を買った少年の父、
•ジョーイと名付け、世話をする息子アルバート(主人公)
•第一次世界大戦が始まり、馬を買い取ったイギリス軍のサーベル騎兵部隊の大尉(大尉は敵に捕まり戦死)
•ドイツ軍の手に渡り、2匹の馬の面倒を見ることになった馬の扱いに慣れた若い兄弟(兄弟、敵前逃亡の罪で銃殺刑)
•ジャム農家の少女エミリーに発見され、2匹の馬の世話をすることになった娘エミリー(病気で死亡)
 ドイツ軍部隊に連れ去られ2匹の面倒を見ることになったドイツ兵(戦場で死亡)
•負傷したジョーイ、有刺鉄線で絡まっているところを若い兵士たちに助けられる
•破傷風で助からないから軍曹に射殺を命じられるが、ここで少年アルバートと再会
•ここまで奇跡的に生き延びてきたジョーイ、競売にかけられ買い取ったのは病死した娘エミリーの祖父
•祖父、アルバートにその馬を返す


終盤、どこかファンタジーっぽくなってきたが、
スピルバーグの、この映画を通してのメッセージはなんなのか?
戦争映画ではなく、『馬と少年の物語』

スピルバーグはこの作品で
勇気というメッセージを伝えたかった」
「自分自身だけでなく愛馬ジョーイのため、苦難を耐え抜き障害を乗り越えようとする青年アルバートの勇気。
そして馬という素晴らしい動物の持つたくましさ、勇敢さを描いた」とありました。



























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アルカトラズからの脱出

2024年10月04日 | 映画

1979年・米


監督

ドン・シーゲル

脚本

リチャード・タークル

原作

J・キャンベル・ブルース

製作

ドン・シーゲル

製作総指揮

ロバート・デイリー

出演者

クリント・イーストウッド

パトリック・マクグーハン

音楽

ジェリー・フィールディング(英語版)



【あらすじ】


1960年初頭、サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島。

そこには鉄壁の牢獄アルカトラズ刑務所があった。

そこに入所してきた頭脳優秀なフランク・モリスは脱獄の方法を考えていたが、ある日通気口から外へ出られるという話を聞き、独房の小さい通気口への入り口を大きくしてそこから独房の外へ出て、脱出する手段を思いつく。

同じ頃、刑務所内で親しくなった囚人ドクが、趣味としていた絵描きを刑務所長に禁止されたことに絶望し、斧で指を切断する騒動が起きる。

憤慨したモリスは本格的に脱獄の準備に取り掛かり、囚人仲間たちに協力を依頼し、脱獄用の道具を取り寄せる。


【感想】

★★★★★


大好きで何度となく観た映画だ。

クリントイーストウッドが主演の映画にハズレはない。


34年の開所以来、63年に閉鎖するまで脱出不可能といわれたアルカトラズ刑務所。

そこから脱出を試みた男達を、実話を元にサスペンスタッチで描いている。

受刑者たちが、それぞれ得意分野を発揮して監視の目を盗んで、何年もの歳月をかけて脱出の準備を進めていく。

まさにハラハラ・ドキドキの手に汗握るサスペンス。

クリント・イーストウッドの、抑えた演技が抜群。

















アルカトラズ島

1962年6月11日、フランク・モリスとアングリン兄弟が監房から消えるという有名な脱獄事件(1962年6月のアルカトラズ脱獄事件)が発生した。
手製のドリルで通気孔が広げられており、夜の見回り時に気付かれないよう、ベッドには作り物の人間の頭が置かれていた。
壁の後ろのパイプなどを伝って建物から脱出し、島の北東部から手製のいかだで脱出を図ったと見られているが、
島外にたどり着いたかは不明である。この脱獄劇は、後にクリント・イーストウッド主演の映画『アルカトラズからの脱出』に描かれた。

監獄からの脱獄といえば、網走刑務所にも確か凄いのがいた。
次回は、それをブログに書いてみようw



3階建ての監房の並び


看守が監視に立ったガン・ギャラリー。


1962年の脱獄事件で壁に開けられていた穴


ベッドに置かれていたダミーの頭
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網走番外地

2024年10月03日 | 映画
『網走番外地』
1965年4月18日に劇場公開された日本映画。
製作・配給:東映。監督:石井輝男。
高倉健主演による「網走番外地シリーズ」の第1作。

監督
石井輝男
脚本
石井輝男
原作
伊藤一『網走番外地』

出演者
高倉健

音楽
八木正生

主題歌
高倉健「網走番外地」


【あらすじ】
渡世の義理で人を斬り、懲役3年を宣告されたヤクザ・橘真一は受刑者となり、他の囚人たちとともに手錠と腰縄でつながれて網走駅からトラックに乗せられ、網走刑務所へ護送される。
橘の残り刑期が半年を切ったある日、森林伐採の労役でトラックに乗せられ山奥の作業へ向かう脱走を企てた前科5犯の権田(南原宏治)とつながれたまま護送トラックから落ちて脱走。
脱走途中で線路に遭遇し二人をつないでいる鎖を線路にのせ汽車に切らせようとする。

【感想】
白黒だが、モノトーンの映像はかえってリアルで迫力があるというのが第一印象
トロッコで脱走するシーンは、『インディジョーンズ 魔球の伝説』を彷彿させる、圧巻のシーンだ
当たり前だが、若い頃の俳優達の面々が見れるて懐かしい気持ちになった。
主演の高倉健は勿論、丹波哲郎、田中邦衛。
高倉健、丹波哲郎ののスター感、田中邦衛の小物感が(チンピラ風情)がピッタリなのと、嵐寛寿郎の貫禄は見ものです。

主人が高倉健が好きな人で、特に映画『網走番外地』シリーズは特別のようだ。
以前友人達と行った北海旅行では、私の希望で網走刑務所も行って来た。
主人へのお土産は、Tシャツと、木に大きく『網走番外地と書かれた栓抜きだった。 






主人と行ってみたい北海道だが、本人はその気はなさそう。







脱獄ものの映画は私のツボ
実話を元にした「アルカトラズからの脱出」は名作だ

次回の映画のレビューは『アルカトラズからの脱出』で。














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ホットプレートで作る豚と海鮮と野菜たっぷりの『蒸ししゃぶ』

2024年09月25日 | 料理
近所の友人の娘っ子に教えてもたったレシピです。
画像は、友人の娘が作った蒸ししゃぶです。
私も、最近よく作ってる料理です。

ホットプレートで作る豚と海鮮と野菜たっぷりの『蒸ししゃぶ』

【材料】めっちゃアバウト

・豚ばら肉、ベビーホタテ等
・キャベツ、にんじん、エリンギ、ズッキーニ、アスパラガス、もやし、豆苗等なんでも

【作り方】
下から順に、野菜→肉→やさい→肉と敷きつめ、最後もやしや豆苗等を被せて完成、あとは蓋をして蒸すだけ
野菜から水分がかなり出るので勝手に蒸される

一切味付けなし
切って並べて蒸しただけ。
全てはタレ頼み。

自分のお好きなタレを使って召し上がれ!

私が作る自家製の『万能ソース』を使っています。




キムチポン酢でたべるても美味しい!







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坂の上の雲 テレビドラマ

2024年09月17日 | テレビドラマ
司馬遼太郎が10年の歳月をかけ、日露戦争とその時代を生きた明治の青春群像を渾身の力で書き上げた「坂の上の雲」を原作として描く人間ドラマ。

明治維新によって、はじめて「国家」というものをもち、「国民」となった日本人。
近代国家をつくりあげようと少年のような希望を抱きながら突き進んだのが「明治」という時代であった。
松山に生まれた3人の男、バルチック艦隊を破る作戦を立てた秋山真之、ロシアのコサック騎兵と対等に戦った秋山好古、そして俳句・短歌の革新者となった正岡子規。
彼らは、時代の激流に飲み込まれながら、新たな価値観の創造に立ち向かい、自らの生き方を貫き、ただ前のみを見つめ、明治という時代の坂を上っていった。
生まれたばかりの「少年の国」である明治の日本が、世界の中でいかに振る舞っていったかを描く。

【原作】
司馬遼太郎

【脚本】
野沢尚
柴田岳志
佐藤幹夫
加藤拓

【音楽】
久石譲

【メインテーマ】
「Stand Alone」
第1部 サラ・ブライトマン
第2部 森麻季
第3部 麻衣

明治維新を成功させて近代国家として歩み出し、日露戦争勝利に至るまでの勃興期の明治日本を描いた、司馬遼太郎の歴史小説、「坂の上の雲」を図書館で借りてきて読んだのが40代。その後NHKで放映されていたテレビドラマを見た。圧巻のドラマで感動したのを今でもおぼえている。
この度、再放送することとなり録画して見ている。

渡辺謙の「まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。」のナレーションか物語は始まる。

まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。
小さなといえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。

産業といえば農業しかなく、人材といえば三百年の間、読書階級であった旧士族しかなかった。
明治維新によって、日本人ははじめて近代的な「国家」というものをもった。誰もが「国民」になった。
不慣れながら「国民」になった日本人たちは、日本史上の最初の体験者としてその新鮮さに昂揚した。
この痛々しいばかりの昂揚がわからなければ、この段階の歴史はわからない。

社会のどういう階層のどういう家の子でも、ある一定の資格を取るために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも官吏にも軍人にも教師にもなりえた。
この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。

今から思えば実に滑稽なことに、米と絹の他に主要産業のないこの国家の連中がヨーロッパ先進国と同じ海軍を持とうとした。陸軍も同様である。
財政が成り立つはずは無い。
が、ともかくも近代国家を創り上げようというのは、もともと維新成立の大目的であったし、維新後の新国民達の「少年のような希望」であった。

この物語は、その小さな国がヨーロッパにおける最も古い大国の一つロシアと対決し、どのように振る舞ったかという物語である。
主人公は、あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれない。
ともかくも、我々は3人の人物の跡を追わねばならない。

四国は伊予の松山に、三人の男がいた。

この古い城下町に生まれた秋山真之は、日露戦争が起こるにあたって、勝利は不可能に近いといわれたバルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦を立て、それを実施した。

その兄の秋山好古は、日本の騎兵を育成し、史上最強の騎兵といわれるコサック師団を破るという奇蹟を遂げた。


もうひとりは、俳句、短歌といった日本の古い短詩型に新風を入れてその中興の祖になった、俳人正岡子規である。

彼らは、明治という時代人の体質で、前をのみ見つめながら歩く。

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて、坂を登ってゆくであろう。


兄の好古が弟の真之に言った、

男子は生涯、
たった一事を成せば足る
そのために
敢えて身辺を
単純明快にしておくんじゃ

の言葉が心に響く。
とにかく俳優陣の熱い演技に圧倒される。
俳優達は、明治維新後一生懸自分がなすべきことをやってきた各々の役柄を理解し
生き生きと演じており、その熱量がそのままこちらの心を動かすのだろう。


明治維新後の日本を知る上で勉強になるドラマだ。



























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