ウィルスに勝つ強い力って?
10歳代以下
ワクチンはなぜ感染症を予防できる?
免疫とは疫(えやみ〈病気のこと〉)から免(まぬが)れることです。
この免疫をつくる種(たね)がワクチンで、
これを注射することで、病気に対する免疫をつくります。
ワクチンは、ドイツ語の「牛の疱瘡(ほうそう)からつくった免疫の種」
という意味の「バクチン」からきた言葉で、
日本語では「種痘(しゅとう)といいます。
つまり、ワクチンは病気に対する免疫を人の体につくることで、
感染症を免れることが期待できるのです。
日本では乳児のときからB型肝炎や百日咳、破傷風などのワクチンが受けられるようになっています。
20歳代~30歳代
家族のために接種したいワクチンは?
感染症は、家族や周囲の人にうつしてしまいます。
ワクチン接種は、その予防策の一つです。
新型コロナワクチンのほかにも、
この年代に接種を勧められているものに、
風疹のワクチンがあります。
妊婦が感染した場合、胎児に難聴、心疾患、白内障、
発達の遅れなどの影響が出てしまう可能性があるからです。
風疹にかかったことがなく、予防接種を受けたことがない場合は、
なるべく早くの接種が勧められています。
そのほか、被災地などへのボランティアに行く人は、
その前に破傷風のワクチン接種が推奨されています。
40歳代~60歳代
免疫はどこでつくられる?
人の場合、免疫細胞の約7割が腸に集まっていると言われています。
腸は、さまざまな食べ物を吸収する場所なので、
ウィルスや病原菌などが侵入しやすいのです。
つまり、腸の環境を整えることで、免疫力アップが期待できます。
例えば、ヨーグルトなどの発酵食品や食物繊維をとりましょう。
さらに、たんぱく質をきちんと摂取して、免疫細胞の働きをよくしましょう。
ただし、食べすぎには注意を。
肥満になると、免疫細胞が暴走しはじめ、血管を傷つけて心筋梗塞や脳梗塞、
腎臓病、糖尿病などを引き起こしてしまいます。
ほどほどを心がけましょう。
70歳代以上
免疫力が下がったときに現れる症状は?
加齢によって臓器が委縮したりすると、免役の機能も低下します。
その結果、さまざまな症状が現れやすくなります。
風邪をひきやすくなったり、疲れやすくなったり、
口内炎やものもらいができやすくなったり。
こうした症状がみられたときは免疫力が低下しているかもしれません。
免疫力を下げる原因は、加齢のほか、偏った栄養、運動や睡眠の不足、
ストレスなどです。
太り過ぎはよくないですが、瘦せすぎも免疫力を下げてしまいます。
食が細い高齢者は、たんぱく質など栄養不足にならないよう注意して下さい。
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