シャイン
(★★★★★)
(1995・豪)
制作:
ジェーン・スコット
監督・原案:
スコット・ヒックス
脚本:
ジェフリー・シンプソン
音楽:
デビッド・ハシュヘルダー
出演:
ジェフリー・ラッシュ
ノア・テイラ-
アレックス・ラファロウィッツ
リン・レッドグルーヴ
ジョン・ギールグッド
オーストラリア出身の実在の天才ピアニスト、
デビッド・ヘルフゴットの半生をもとに、作られた作品。
幼少時から、天才ピアニストとして才能を発揮してきたデビット。
デビットを過剰な愛情で育てた父は、デビットにとって絶対的な存在で逆らうことのできない人。
家族愛に生きる彼の父親は、家族以外の人間を受け入れない排他的な人間だ。
才能を発揮し、天才少年と呼ばれた彼は、アメリカ留学の話を薦められるが、父親が経済的な理由と、自分から離れていく事をよしとせず断ってしまう。
しかし、コンクールでの演奏が評価され、イギリスの王立音楽院に奨学金で留学する話が持ち上がると、父親の反対を押しきって勘当同然に、ロンドンに留学を果たした。
ロンドンの音楽学校での生活は、ピアノの練習に明け暮れる。
教授にも恵まれ、なにもかも順調にいっているように見えたが、コンクールで難関であるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」に挑戦し、見事に弾いたものの、その後精神に異常をきたし、11年もの歳月をピアノに触れることなく陰鬱な人生を神経科病院で過す。
長い療養生活を終え病院をでたあと、彼はあるバーでピアノを弾きながら、徐々に復帰していく。
ラフマニノフの曲は、父親の期待に応えたいと言う思いで極めた曲だったに違いない。
しばらくして、彼は止められていたピアノをひきだすようになり、
ピアノ奏者として徐々に復帰していく。
それはやはり、彼が純粋にピアノを愛してやまなかったのと、彼の才能を世間が放っておかなかったからだろう。
ラフマニノフや、ラ・カンパネラの激しいピアノに、引き込まれるようにのめり込んで観てしまった。
映画「シャイン」より
辻井伸行君
ラフマニノフの協奏曲第3番
2018年ピアニストの辻井伸行君が奈良で初のリサイタルを行い聴きに行きました。
彼が弾く「ラ カンパネラ」で泣きました。
彼のピアノの音色は、理屈ではなく私の魂を揺さぶるような心に染み入る音色でした。
極めて日常の中にあるのだということを
強く感じました。
それが文化というものなのでしょうね。
応援ぽち
オランダのアムステルダム国立美術館を出たあと、若者数人がヴィバルディの四季を、それぞれの楽器で演奏していて、なんと贅沢なものを道端で聴けるとは、と感激したものです。ウィーンは行ったことないけど、どの国もそんな感じでした。元気なうちにまた行きたいなあ、