多重人格・シビルの記憶
2007年 アメリカ
<監督>ジョセフ・サージェント
<キャスト>ジェシカ・ラング , タミー・ブランチャード
全米ベストセラー【シビル 私のなかの16人】の二度目の映画化
実話を元にした映画
ストーリー:
1920年代、米国。
当時まだ、多重人格という病気の存在が認められていない時代、
男性心理学者に、自殺未遂をし「ヒステリー」と診断された患者「シビル」を
女心理学者のウィルバーが診察をすることになる。
ウィルバーは彼女に自分の半生を振り返らせる。
ところがシビルは突然異なる人格に移り変わっていき、
ウィルバーを混乱させる。
彼女の中に16人の人格がいることを知ったウィルバーは、
根気よくシビルが言うことに耳を傾け、
シビルが何者か探り出そうと試みる。
また当時は多重人格、解離性同一姓障害そのものが医学界で認められておらず、
ウィルバーは周囲の医師を理解させようと奔走する。
感想:
シビルの中に16人の人格が存在することになったのは
彼女の悲惨な過去の体験によるものからくるのだが、
彼女はそれを隠していている。
ウィルバーはシビルの話をじっくり聞き、
そして彼女は、シビルの記憶を引き出していく。
その中で次々に出てくる人格。
16人もの人格を作ることになった過去のトラウマを探り
彼女を救うために彼女の人格を統合させようと奮闘する。
シビルを演じたタミー・ブランチャードが圧巻。
彼女の記憶をたどりながら、いろんな人格が出てくる過程は
非常に興味深かった。
ウィルバー役を演じたジェシカ・ラングも見事でした。
最後、人格が統合されていく様を
もう少し丁寧に描いて欲しかった。
このシビルとウィルバーはその後親友になったそうで。
女性が奮闘する映画はやっぱり良いな。
人間は皆多面性を持っているものだと思っている。
私だってそう。
明るく前向きな自分の裏には
何事も悪い方向に考えて一人落ち込むネガティブな自分がいる
努力をする自分と、怠け者の自分
姉御肌の自分と、甘えん坊の自分
仏の顔と鬼の顔
強かったり 弱かったり
愛したり憎んだり
どれも自分だ。
時々グチャグチャニなって
爆発させて一人落ち込んで自己嫌悪
そんな私を、家族は見物しています(爆