門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

カマキリとハリガネムシ〜名和昆虫博物館〜

2017年10月21日 | 生物

 台風18号もなんとか過ぎ去ってくれた9月18日、オオカマキリを連れての訪館です。今回の息子その2の質問はカマキリの繁殖について。

「小さい方はオスだとわかるんだけど、大きい方がオスかメスか迷うんです。お腹がシュッとしているからオスだと思っていたけど、大きいし、観察しているとなんだか。。。(うまく説明できない模様)。もしオスメスなら交尾させて卵産ませたいの。できる?」

『たぶん、メスでいいでしょう。ただ、このメスはお腹がまだこれから膨らみ始めるので、(もし卵産ませたいのなら)一緒にするのはそれからですね。ただ、交尾するとは限りませんよ。』

「「オスを食べちゃう?」」

『必ず食べるわけではありません。』

「大きい方のカマキリの目は昼でも黒いんです。こういうもんなの?病気?」←(一般的にオオカマキリの目は昼は緑、夜は黒に見えます。)

『ハリガネムシが寄生しているカマキリはどちらか片方の目の後方が黒くなることがありますが、この個体は左右均等な色をしているし・・・夜は目の色がもっと黒くなりませんか?』

「「もっと真っ黒でした!」」

『それではこのカマキリはこういう色なのではないでしょうか。もしハリガネムシがいるのなら、カマキリを少しいじればお尻から出てきますよ。危険を感じると逃げようとしてすぐに宿主から出てきますから。』

「車にひかれたっぽいカマキリから出たハリガネムシ見たことあります!家に帰ったら(カマキリの)お尻を水につけてハリガネムシがいないか見てみます♪」(えっやるの?)

 

追記:帰宅後飼っているカマキリ全部のお尻を水につけ、ハリガネムシがいないかどうかを確かめる息子たちでした。息子その2が目黒(オオカマキリ♀)に噛み付かれる一幕はあったものの、とりあえずハリガネムシは出てこなかったのでよかったよかった。

 

 

 


荒俣宏妖怪探偵団ニッポン見聞録(東北編)

2017年10月20日 | 書籍・資料

 帯のセリフがすごいですね、「すごいぞ!河童の好物尻子玉って本当にあったんだ!」なぜこの書籍が商店街の恐竜イベントブースにあったのかというと、著者のお一人が恐竜を生かした地域おこしにも関わっておられ、展示品を管理するために来場なさっていたから。博物学者×古生物学者×妖怪小説家の東北妖怪見聞録です。自分も同行したかった!と思ってしまうような素敵な対話の数々が収録されています。個人的に気になったのは和漢三才図会のくだりです。え、古文書の類って科学的な研究の対象になってないんだ、っていう。。。結構カルチャーショックでした。動物や植物、鉱物などの記載はそれぞれの専門家に中身を検証してもらった上で古文書研究者や民俗学者が文献的な意義を調べているものと思っていたので。。。いや、調べられているけれどその結果が共有されていないというべきなのか。。。いろんな意味で勉強になりました。

 

荒俣宏・荻野慎諧・峰守ひろかず著「荒俣宏妖怪探偵団ニッポン見聞録東北編」2017.09.12 株式会社学研プラス刊

 

 


化石発掘体験センターOPEN@大野市

2017年10月19日 | 古生物学・地学

 さて、今回の「ジュラシックアーケードin柳ヶ瀬」イベントで化石発掘体験に使われた石は福井県大野市(九頭竜といった方がわかりやすいでしょうか?)から運ばれているのですが、大野市の九頭竜国民休養地内に2017年10月28日、常設の化石発掘体験センターがオープンします!今月末の土曜日です。28日、29日の両日は紅葉まつりも開催されていますので、紅葉狩りを兼ねていかがでしょうか?

 

オープン日時 平成29年10月28日(土)紅葉まつり一日目 10:00〜16:00

            10月29日(日)紅葉まつり二日目  9:00〜16:00

オープニングイベント   10月28日(土)10:00〜 恐竜グッズ配布(先着順)

                     13:00〜 化石講演会

 

体験センターの所在:福井県大野市角野14−3 九頭竜国民休養地内

問い合わせ先:大野市和泉支所住民振興課 0779−78−2111

 

(この記事は柳ヶ瀬のイベント時にいただいた化石発掘体験センターのチラシ内容を元に記載しております。)

 


サメの歯化石他〜2017.09.10ジュラシックアーケードin柳ヶ瀬その3〜

2017年10月18日 | 古生物学・地学

 あちこち寄りながら、恐竜スタンプラリーようやく終了!コンプリートの記念品としてサメの歯の化石をいただきました。「4000万年〜5000万年前のモロッコ産のサメの歯」だということは教えていただきましたが、予備知識全くなし、かつサメ関係の書籍も全く持っていないので種の同定は難しそうです。ともかく帰ろうと息子たちを振り返ってみると、彼らは化石屋さんのブースに吸い寄せられています。基本モロッコ産のものでグラム売りの化石から1個ン万円の化石までさまざま。で、散々長居して質問しまくった後に3人とも1つずつ購入。上の息子から順にスピノサウルスの歯、鉄隕石、オルソセラス。ようやく帰れると思ったら、そこからまた違う石屋さんへハシゴ。ここでもオーナーさんに質問し続け、息子その1はスクアリコラックス(鮫の歯)、その2その3は蛍石を購入しました。どうやら息子その2は化石というより鉱物に興味があるようです。息子その3の選択基準は彼から見て綺麗なもの、ですね。購入するのはいいけど、こんな細々したものをちゃんと管理できるのか。。。と思っていたらやはり息子その2とその3がさっそく紛失しています。お気に入りのものほど持ち歩いてどこかに落とすんですよね、、、。

 

↑本日の購入品などなど。左から順に息子その1、2、3のものです。せめて写真を撮るまでは無くさないでほしいなあ。


丹波竜展示〜2017.09.10ジュラシックアーケードin柳ヶ瀬その2〜

2017年10月17日 | 古生物学・地学

 タンバリュウの展示会場につきました。さっそく骨とご対面!の前になんとO先生とご対面!以前某会場で息子その1に親切にご教示いただいた先生です。タンバリュウブースの管理兼解説者として会場に詰めておられました。覚えていただいているか不安でしたが、ご挨拶。比較的空いている時間帯だったこともあり、タンバリュウの骨や他の展示物についてレクチャーしていただけました。ありがとうございます。(化石の写真撮影OKだったので撮らせていただきました。)

 

 触れそうなくらいの近さに展示されていますが、レプリカではなく実物です。息子その1は脳函に釘付けで、何やらブツブツ呟きながら覗き込んでいます。この脳函と(今回ここにはないけど)第一頸椎は竜脚類全体で見ても発掘例が多くはなく、学術的に貴重なものだそうです。そうこうしているうちに混んできたのでお暇しようとしましたが、面白そうな書籍を見つけてまたもや息子その1が止まります。その名も「荒俣宏妖怪探偵団 ニッポン見聞録 東北編」。息子その1、恐竜大好きですが、UMAや妖怪も大好きです。ちなみにくらげびとも(化石より)こちらの方が元々の好みです。というわけで、ついつい買ってしまいました(サインつき♪)。くらげびとにとっては今日の収穫はこれだな、と思いつつ外に出るとタンバリュウや古生物アイテムの物販コーナーが。

「「「T先生のフィギュア発見ーっ!」」」

ああ、ゴールになかなかたどり着けない。

 

 

参考:荒俣宏 荻野慎諧 峰守ひろかず 著「荒俣宏妖怪探偵団 日本見聞録 東北編」2017.09.12 株式会社学研プラス刊

 

追記:イニシャルで書くと同じですが北九州市立博物館設立O先生とは別のO先生です。