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日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

新年スタートに思う 三種の神器やら安倍晴明やら

2019-01-06 21:10:39 | 日記
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

いよいよ平成が終わり、新しい天皇に代替わりする年となり、日本史的にも転換点となります。天皇即位の礼や大嘗祭なども、どのようなものになるのか興味深いです。

私は、そんな年初・冬休みから、今年は『日本書紀』や『古事記』を改めてしっかり読むことにしました。どこに何が書いてあるのかわかるくらいに読み込む1年にしようかと考えて、少しばかり読んだりしておりました。

皇位継承には、「三種の神器」が必須ですが、このうち、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は、誰も見たことがないそうですが、私が奈良大通信教育の卒論でとりあげた、「子持勾玉」ではないだろうか?と、考えたりもしているのです。

これは私が最初に考えたのではなく、先学でそのような説を提示した方がいらっしゃいます。「ヤサカ」という言葉は、これはニワトリの「トサカ」のように、勾玉に突起部があって、その突起がいくつもあるから「ヤサカ」と言っているのではないか、というのです。
子持勾玉は、そういう意味では出っ張りがいくつもあります。ちょっと、見て美しい形状とはいえませんが、もしかして、とも私は思ったりもするわけです。



昨年末に江戸博の展覧会で見た、鳥取県出土の子持勾玉です。これは、普通の形のものが二つくっついたような異形ですけれども、つやつやとして形もそっくり残っていて美しいです。

天皇代替わりの年に、こうした三種の神器についても頭の片隅で考えてみたいと思います。

ところで、昨日、奈良と京都、日帰りの旅を決行し、ものすごくリフレッシュしました!
東海道新幹線に乗ったのは去年の3月以来です。

どんな所に行ってきたかと簡単に書きますと・・・

奈良だけでもよかったのですが、私の好きな源為朝を祀った神社はあるのだろうか?と考え、調べたところ、関西では京都にある白峯神宮に、伴緒社(とものおしゃ)というものがあるということを知り、それでは京都にちょっとだけ立ち寄って、為朝さんにごあいさつして、その後、ずっと懸案だった當麻寺(たいまでら)に行って、冬ぼたんを見て来よう、と、まず考えたのでした。

行程を考えている間に、地図を見ていたら、白峯神宮の近くに、あの安倍晴明の晴明神社があるではないか?行ったことがなかったし、では、そこも行ってみようか、ということで予定に加えました。

さらに、奈良で當麻寺をゆっくり見て、奈良市内で私の好きなカフェに立ち寄るなどして、終わりにしようかと思っていたのですが、ふと、日本三文殊の一つ、安倍文殊院が浮かび、身内に大学受験生がいるし、学校でも受験生の授業を担当しているので、合格祈願をして来よう、と、突然思いつきました。安倍文殊院もその名のとおり、安倍晴明と関わりがありました(生誕の地とも)。

安倍文殊院は初めてで、ここに行くことによって行程が非常にきつくなって、近鉄奈良に着いた頃には私が好きなコーヒーのお店は閉店の時間になっていて、コーヒー豆が買えなかった、という残念な事態にはなりましたが、安部文殊院ではすばらしい国宝や、思いがけずすばらしい古墳を見ることができて、何より?合格祈願を果たすことができて、行ってよかったな、と思いながら、昨夜帰宅したのは23時半頃でした。

・・・というわけで、旅行の予定に後から加えたのは、安倍晴明がらみの、晴明神社と安倍文殊院でした。どちらでも五芒星☆のグッズを入手しました。私も最初の大学の卒論は、陰陽寮にからむ律令制度に関することでしたし、天文が好きなので、安倍晴明は昔から意識する存在でした。今回は、安倍晴明に呼ばれたのかなあ・・・などと、後から考えてみたりして。

京都と奈良の安倍晴明にまつわる寺社を一日で回った(物好きな)人は、めったにいないのでは?結果としてそうなったことに自分でも驚いています。
詳しくはまたいつか。

センター試験も近づいて参りました。いよいよ受験シーズンが始まります。
また今週中に、センター試験に向けて記事を一つは書きたいと思います。

受験生の皆さん、応援していますよ!やるだけのことはやった、と言えるように、一日一日を大切に、諦めずに努力を続けてください。現役生はまだまだ伸びる!