2月の奈良スクーリングのトピックを。もう夏が来るというのに、古すぎてすみません。
2月13~15日、文化財学演習2という必修科目を受講しました。13日は平日でしたが、定期考査中で授業がなく休みが取りやすくて助かりました。
13日朝、新幹線を降りて京都からは地下鉄に乗り換えて大学に向かったのですが、あやめ池(菖蒲池・・・近鉄奈良まで10分?)のマンションの車内広告が目にとまりました。3LDK2830万円から?安いなあ、いいなあ、こっちに住みたいなあ・・・という思いがふつふつと・・・あやめ池っていう名前もいいですよね。関西は関東とちょっと違って面白いと思ったのは、その広告文で「実物見学会」という言葉があったことです。なんか違和感ありますね。「実物」って・・・ちなみに73.02平米でした(笑)。印象的だったので、スマホでメモをとっていたのです。
この1年ほど、旅行のスケジュールとか、「スクーリング日記」とか、グーグルでいうところのグーグルドライブみたいなのを使ってメモをよくとっています。グーグルドライブではありませんが。
そういうわけで「スクーリング日記」をライブでつけて細かい所まで記録を残そうとしたのですが、やはりくたくたでほとんど書けませんでした。
今回のスクーリング「演習2」は、1月にやった「1」とほぼ同じで、自分の研究テーマをポスターにまとめて発表するのが主な内容でした。1日目は講義、2日目の午前中は、縄文土器の拓本の作成と断面の実測の実習を行いました。
1月の時も、土器の実測のやり方を、補助についてくれた通学部生が、実演しながら説明してくれたのですが、人数も多いし、時間もないし、自分達で実際にやるような暇はなくて当然だよな、と思っていました。
ところが、今回は、一人ずつが土器片を手に、器具を使って、実測をさせてもらったのです。
人数も、60人以上はいたと思うのですが、よくそれだけの数の通信教育部生のために器具(本物の土器も)を用意して、貴重な実習をやらせてくれたものだ、と、感激しました。スクーリングでここまでやってくれる奈良大学の通信教育はすばらしいです。そもそも、考古学を通信教育で学べる大学は少ないですしね。
1月には奈良時代?の瓦の拓本、今回は縄文土器の拓本と、2回経験しましたので拓本のやり方についてはそれなりに要領がつかめました。通学部生で補助についてくれた学生さんたちはみんな手慣れた感じで説明・補助してくれましたので、たくさん数をこなしているのでしょう。
土器の断面の実測は、今回初めてやりました。
講師の先生がかわいがっている貴重な縄文土器片を、貸し出してくださいました。もし落として割っちゃったらどうなるのかな?と思いながら、ありがたく使わせていただきました。なくなるとか壊すとかいう心配をせずに受講生を信頼していただいたのはありがたいことです。
土器の断面図を描いたのですが、おそらく、今ではコンピュータなどで簡単に電子的に測定できるのだと思いますが、基本として、アナログ的な作業を、自分の手でやってみる、ということが大切なんでしょうね。そういう作業の間に、土器をじっくり観察することもできます。
道具は、大きい三角定規2枚を、マスキングテープでずらして止めて、方眼紙に立てて固定します。そうして土器の高さを測ります。
キャリパーという器具で土器の厚みを測ります。コンパスの両側ともが針になっているディバイダも一人1個ありました。
真弧(まこ)という道具がとても印象的でした。「マーコ」とも呼ばれていました。竹ひごの集合体を、土器の表面に押しつけることで、でこほこなどの曲面が写しとられ、それを使ってなぞると土器の表面の曲面がそっくり描けるというものです。かなり高価なものらしいですが、2,3人に1台くらいずつあって、こういう器具も使わせてもらえるなんて、ありがたいなあとつくづく思いました。
三角定規その他のセットが、一人一人の封筒に入れてあって、大変に手間がかかっています。
↑右側のが真弧(まこ マーコ)。
毎度、スクーリングのたびに補助についてくれる学生さんたちも、親切で、熱心で、しっかりしていて、本当に助かります。無給ではなくてアルバイトとしてやっているのでしょうけれども、院生はもちろんのこと、学部生でもしっかりしているなと感心します。
そういった学生さんたちのおかげもあって、みんななんとか土器の実測図が書けました。
出土物は、小さいかけらでも、一つ一つこうして大切に記録に残すのだなということがわかりました。
今日はこのくらいにして寝ます。
2月13~15日、文化財学演習2という必修科目を受講しました。13日は平日でしたが、定期考査中で授業がなく休みが取りやすくて助かりました。
13日朝、新幹線を降りて京都からは地下鉄に乗り換えて大学に向かったのですが、あやめ池(菖蒲池・・・近鉄奈良まで10分?)のマンションの車内広告が目にとまりました。3LDK2830万円から?安いなあ、いいなあ、こっちに住みたいなあ・・・という思いがふつふつと・・・あやめ池っていう名前もいいですよね。関西は関東とちょっと違って面白いと思ったのは、その広告文で「実物見学会」という言葉があったことです。なんか違和感ありますね。「実物」って・・・ちなみに73.02平米でした(笑)。印象的だったので、スマホでメモをとっていたのです。
この1年ほど、旅行のスケジュールとか、「スクーリング日記」とか、グーグルでいうところのグーグルドライブみたいなのを使ってメモをよくとっています。グーグルドライブではありませんが。
そういうわけで「スクーリング日記」をライブでつけて細かい所まで記録を残そうとしたのですが、やはりくたくたでほとんど書けませんでした。
今回のスクーリング「演習2」は、1月にやった「1」とほぼ同じで、自分の研究テーマをポスターにまとめて発表するのが主な内容でした。1日目は講義、2日目の午前中は、縄文土器の拓本の作成と断面の実測の実習を行いました。
1月の時も、土器の実測のやり方を、補助についてくれた通学部生が、実演しながら説明してくれたのですが、人数も多いし、時間もないし、自分達で実際にやるような暇はなくて当然だよな、と思っていました。
ところが、今回は、一人ずつが土器片を手に、器具を使って、実測をさせてもらったのです。
人数も、60人以上はいたと思うのですが、よくそれだけの数の通信教育部生のために器具(本物の土器も)を用意して、貴重な実習をやらせてくれたものだ、と、感激しました。スクーリングでここまでやってくれる奈良大学の通信教育はすばらしいです。そもそも、考古学を通信教育で学べる大学は少ないですしね。
1月には奈良時代?の瓦の拓本、今回は縄文土器の拓本と、2回経験しましたので拓本のやり方についてはそれなりに要領がつかめました。通学部生で補助についてくれた学生さんたちはみんな手慣れた感じで説明・補助してくれましたので、たくさん数をこなしているのでしょう。
土器の断面の実測は、今回初めてやりました。
講師の先生がかわいがっている貴重な縄文土器片を、貸し出してくださいました。もし落として割っちゃったらどうなるのかな?と思いながら、ありがたく使わせていただきました。なくなるとか壊すとかいう心配をせずに受講生を信頼していただいたのはありがたいことです。
土器の断面図を描いたのですが、おそらく、今ではコンピュータなどで簡単に電子的に測定できるのだと思いますが、基本として、アナログ的な作業を、自分の手でやってみる、ということが大切なんでしょうね。そういう作業の間に、土器をじっくり観察することもできます。
道具は、大きい三角定規2枚を、マスキングテープでずらして止めて、方眼紙に立てて固定します。そうして土器の高さを測ります。
キャリパーという器具で土器の厚みを測ります。コンパスの両側ともが針になっているディバイダも一人1個ありました。
真弧(まこ)という道具がとても印象的でした。「マーコ」とも呼ばれていました。竹ひごの集合体を、土器の表面に押しつけることで、でこほこなどの曲面が写しとられ、それを使ってなぞると土器の表面の曲面がそっくり描けるというものです。かなり高価なものらしいですが、2,3人に1台くらいずつあって、こういう器具も使わせてもらえるなんて、ありがたいなあとつくづく思いました。
三角定規その他のセットが、一人一人の封筒に入れてあって、大変に手間がかかっています。
↑右側のが真弧(まこ マーコ)。
毎度、スクーリングのたびに補助についてくれる学生さんたちも、親切で、熱心で、しっかりしていて、本当に助かります。無給ではなくてアルバイトとしてやっているのでしょうけれども、院生はもちろんのこと、学部生でもしっかりしているなと感心します。
そういった学生さんたちのおかげもあって、みんななんとか土器の実測図が書けました。
出土物は、小さいかけらでも、一つ一つこうして大切に記録に残すのだなということがわかりました。
今日はこのくらいにして寝ます。