手を広げ・・・散らばる全てを受け取るには小さく・・・
想いつくもの全てを手放すには大き過ぎ・・・
内に残した鍵の在り処を悟られないように、振る舞う全てが・・・
隠しきれない心の内をさらけ出し始め・・・
見つめられた幼さの中に巣食う妖が・・・
吉か凶か、問われてみても・・・濁り目に浸る合間は長すぎたのかも・・・。
梅雨色に生まれる綿雲は・・・
息を吹き返す草花の呼吸ほど荒々しく・・・
柱に刻む背丈の印も・・・自然の勢いに埋もれてしまうけれど・・・
昨日と明日の狭間で手に入れた・・・文明開化の始まりは・・・
知るを知り始め、受け取る量の何倍も・・・
知恵や知識の文化を守り始め・・・
歪んだ笑顔の明後日を造り始める・・・。
無造作に言い合い、笑えた顔が並んで・・・
両手をぶら下げ上がり込む、大らかさも含めて・・・
理不尽を背負い・・・含み笑いの面々には嫌味を言いながら・・・
暮らしの豊かさを求め続けて夢を漕いでいても・・・
乗り込み行き着く先が宝島なのか・・・無人島なのか・・・
泥船を作り続けた後先に・・・歪んだ知恵が食われて行く。