まん丸の目玉に、大きく頬を膨らませ・・・
イタズラに横向くアマノジャクも、大きく青空を掴もうと・・・
黄色と青に並んだ景色は・・・夏風を掴んで緑はそよぎ・・・
川の流れもキラキラと・・・涼の音を静かに運んでいる・・・。
ヒャラリトと派手に慎ましく・・・町を廻る人の波に、影と灯りを造り分け・・・
時間が影を落とし夜道に迷い始めると・・・人の流れに祈りは踊り・・・
大きな花火は頭の先で弾けて飛び・・・
無病息災、暮らしの願いは知らず知らずに忘れ去り・・・
変わらない文化の先に繋がる訪れは・・・町の景色に似た様子のスピードで・・・
吹き流されて行く・・・。
来年も同じように・・・今年も無事に・・・
四季の願いに掴んだ暮らしは・・・泳ぐ速さと、空飛ぶ速さと・・・
駆け抜ける予測が外れる度に・・・
おしゃべりが過ぎ・・・聞く耳も持たないワガママの・・・
濃すぎるカルピスを飲み干して・・・
自分勝手に始めた満足顔を、真横で眺めるように頷いて・・・
赤ら顔の玉の汗に・・・抜ける風と青空と、入道雲は焦りを隠せず・・・
カナカナ鳴いて夕立と・・・冷める夏の夕暮れを静かに待っている。