屋根を叩く音・・・傘を鳴らす音に、稲穂を奏でる音・・・
人が叩けば不協和音も・・・自然はデタラメで美しく・・・
波の音も川の流れも・・・てんでバラバラ楽しそうに・・・
わがままな無邪気に頭を寄せる・・・。
スクランブル交差点を上から眺めて・・・
散らした人の流れは気ままな様で・・・
波紋のように広がり消えて、静かな雑音が囁き・・・
知らず知らずに淀む音は・・・雑踏に溶けて刺さり始める・・・。
無音を聴いて、頭が空っぽになると・・・
暮らしの音は身近に有りすぎて・・・
カタコト通り過ぎる朝の支度も・・・始まりの朝に通る声も・・・
まとわりつく、家族と歩く音も・・・
耳にカジリ付いた、風やおひさまのみたいで忘れるはずのない・・・
幼子の無邪気さで・・・音が鳴る。