暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

身に付ける

2019年02月18日 | 古民家

 ニワトリが、お家の庭を駆け回る映像は・・・ドラマや映画の中でしか見ないような景色のようですが・・・

元気良く健康そうなニワトリを見て・・・おいしそう・・・!と思いますか・・・?

目が合わないように、塩梅の良い位置に柵があって・・・

悲しげな顔を見せないようにしている、トラックに載せられたブタさんを見掛けて、悲しく感じますか・・・?

人は生まれてからすぐに「業」を背負うと言います・・・。

生きる為に食物を食べ・・・動物を食べ・・・環境に負荷を与える生活をしています・・・。

(住まい造りに使う木材・・・・大変な量の木材が伐採されます・・・。)

それ自体は悪い事では無く・・・・性を受けているすべてが、その「業」を持っています・・・。

大切なのは・・・知る・・・・教える・・・・繋いで行く・・・事だと思います・・・。

切り身の魚しか知らない子供・・・果物や野菜が実になっている姿を見た事がない子供・・・

見たことも聞いた事もない海外の食材を、日本食のように加工してしまう大人・・・

親から料理を教わる事無く・・・手間隙をかけず・・・コンビニやスーパーのお惣菜で生活する大人・・・。

山に育つ木がどのように育てられ・・・伐採されているか知らない建築会社の社員・・・。

共働き・・・片親・・・仕事や家庭の事情で満足な教えが出来ない環境もあるかと思います・・・。

今の生活水準を保つには・・・より良い学習環境を作るには・・・そのような生活にならざるを得ないのでしょうか・・・?

色んな基準が時代と共に変わって来て・・・・誰でも情報がすぐに手に入るようにはなりましたが・・・

人が暮らす・・・・生活する・・・・生きて行くには必要な教えが・・・すっかり抜けて・・・

要領の良い教えばかりが残り・・・人としての力は・・・弱くなっているような気がします・・・。

人としての力を身に付ける生き方・・・暮らし方・・・今の住まい方では、身に付けられないような気がします。

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器用

2019年02月17日 | 古民家

 素材を生か技が得意なのが日本人だと思います・・・。

屋根の材料に・・・稲藁や麦藁・・・少し丈夫な萱(すすき・よし・おぎなど・・・の総称だそうです。)を使い・・・

気候風土に合った屋根を造りました・・・。

自然にある石を使って丈夫な石垣を造り・・・大きなお城までも支える、丈夫な石積みの技術を伝えて来ました・・・。

豊かに育つ木材の特性を生かし・・・生活にかかわるあらゆる場所に加工して利用して来ました・・・。

自然にある素材を使わなくなり・・手間暇を掛ける事をしないで・・・加工された代用品を使うようになり・・・

生活に関わる多くの事が、自然からの恩恵だと忘れてしまうような暮らしになってしまったのかもしれません・・・。

庭園造りで竹を編む技術がありますが・・・海外の方はあまり上手く結べないようです・・・。

作業するときに腰をかがめますが・・・(膝を曲げてお尻を地面につけない感じです。)

これも外国の方は苦手のようで・・・座り込んでしまうようです・・・。

骨格の違いや・・・生活環境の違いもありますが・・・

おおらかな性格なのか・・・細かな作業が苦手なのか・・・日頃動かす、体の使い方が現れているのかも知れません・・・。

土壁の下地となる竹小舞で、竹同士を結ぶのに使われるのが荒縄ですが・・・・

その荒縄をワラビで編んだ地域もあったそうです・・・。

保存食・・・年貢から逃れ隠す為・・・いろんな説はありますが・・・生活の知恵・・・工夫・・・・

それが出来る手先の器用さや発想が・・・地域で生まれる文化だと思います・・・・。

昔も専門の技術を持った方や職業の世界はありました・・・分業で細かく分かれていて・・・いろんな職業がありましたが・・・

多くの方は・・・何でも考え工夫して器用に造って来ました・・・。

DIYをする方も増えて・・・自宅をDIYでと言う考えの方も多くなって・・・その為のノウハウも本になってます・・・。

日本人の良さや誇れる部分を、上手く生かしながら・・・生活に・・・住まい造りにもっと生かせたらと想います。

(器用でない方もいらっしゃると思います・・・あくまでも個人的な意見です。)

 

 

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弱者

2019年02月16日 | 古民家

 弱いモノが一番最初に・・・犠牲になってしまいます・・・。

衛生状態が良くない時代・・・・食べ物が十分に行き渡らない時代・・・

最初に犠牲になるのは子供でした・・・。

戦争や揉め事の中で犠牲になるのは・・・・子供や女性でした・・・。

兄弟が6人・・・7人の家庭は珍しく・・・・TVで取り上げられる場面があります・・・。

貧乏人の子だくさん・・・・(決して差別している訳ではありません。)そんな言葉があって・・・

人が多ければそれだけ生活費が必要になるのは当たり前で、みんなが満足するのは難しいのですが・・・

大家族を見ていて思うのは・・・みんなが元気な事・・・・・

独自の考えを持つお父さんと・・・それを支える、心の強そうなお母さん・・・

家族のマスコットは末っ子・・・天真爛漫な弟・妹・・・しっかり者のお兄ちゃんおねえちゃん・・・

泣いたり笑ったり・・・いろんな問題を抱えながらも、豊かな家族の暮らしを感じさせてくれるひと時です・・・。

かっこ良くも無く・・・・自分の部屋がある訳でも無く・・・全館冷暖房完備でもない暮らしの中で・・・

大家族は・・明るく・元気で・素直に育っています・・・・。

古民家の暮らしが不便だとか・・・寒くて暗い・・・汚いと言われるのはその通りですが・・・

そこには健康に明るく楽しく暮らす不思議があると思います・・・。

それは・・・TVや携帯・・・インターネット・・・太陽光発電・・・では無く・・・・・

人と人の関わり・・・・地域との繋がりです・・・。

駅などの公共施設を、弱者にも優しい作りにしなければいけない・・・と、取り上げれれますが・・・

設備を整えるのでは無く・・・・まずは、人の考え方を整えるのが先だと言われます・・・。

困っている人がいたら手を差し伸べるだけ・・・。(これがなかなか出来ません。)

初期投資がかかり・・・維持するにもお金のかかる設備では無く・・・

みんなが少しづつお手伝いする心を持てば・・・お金は必要ありません・・・。

その心を、多くの人が持てれば・・・弱者と言われる人はいなくなり・・・

より豊かな暮らしが出来るのだと想っています。

 

 

 

 

 

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年輪

2019年02月15日 | 古民家

 木材に年輪があるのは・・・木が成長する過程を示す証・・・

鮮明に分かれる濃い部分と白い部分・・・幾重にも重なって、その一つ一つが積み重なる時を表しています・・・。

白い部分・・・夏、暖かい気候で植物は元気良く成長します・・・。

黒い部分・・・冬、寒くて凍える様な季節では、成長も遅くのんびり育ちます・・・。

杉や檜、松など・・・日本の四季が育てる木材の特徴です・・・。(木目のはっきりしない材種もあります。)

ずっと暖かい国では、すくすく伸びすぎるので・・・木目もぼんやりしていて・・・

柔らかく軽い木になり、強度もあまり期待できませんが・・・成長が早いので生産性も良くて、加工しやすい利点もあります・・・。

(地域や種類によっては石のような木材もあります。)

丸太の中央部は褐色の心材・・・周辺部は淡色の辺材・・・同じ木目でも違いが有り・・・

樹脂や色素が作られ、心材となった部分は腐食に強く・・・害虫も寄り付にくくなります・・・。

樹種の性格・育った環境によって・・・住まいの中の、どの部分に使うかを見定めるのが・・・材木屋さん・・・大工さん・・・。

原木から材を切り出す技術も大切ですが・・・その前には・・・山に育つ木を見て、使う場所に合う木はどれか・・・?

この木材は建物のどの場所に使えるか・・・?そんな時間のかかる作業をしていては・・・

契約して3~4ヶ月後には着工・・・4~5ヶ月には引き渡し・・・の時間軸では考えられない作業です・・・。

乾燥して・・・湿気を吸って・・・木材は反り・・・収縮膨張を繰り返し・・・それこそ生きている証拠・・・

無理やり乾燥させてカラカラの強度も弱くなった木材を使うのか・・・

樹脂も水分も抜き取って・・・薄くスライスして、化学物質の接着剤で固めた・・・木材では無くなった木材を使うのか・・・?

生きているから長持ちして・・・数百年経っても住む人を守ってくれる安心感にも繋がり・・・

もし・・・別の場所に使われることがあっても・・・その役目を果たせるのです・・・。

鯨は捨てる場所が無いと言われるくらい、ありがたく食して・・・生活の中で使われて来ました・・・。

杉や檜材も・・・表皮は、屋根瓦の下地に敷き詰め防水の役目・・・枝や葉っぱは燃料・・・

それ以外は、柱や板材として使われ、捨てられる場所は無く・・・幾世代も使われ続けてきました・・・。

多くの部分が、いずれゴミとなる建物・・・・・。使い方・・・考え方で本当に一生モノの住まいを手に入れたいと想いませんか?

 

 

 

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理由

2019年02月14日 | 古民家

 人が住まなくなった建物は・・・住み続けている建物が経年変化で痛んで行くよりも早く・・・あっという間に朽ちて行きます・・・。

相手に意識してもらい・・・・感心を抱いてもらうと、人はうれしくて・・・日々の活力になります・・・。

感心を持たれなくなった住まいは、信じられないスピードで老いていき・・・数年もしないうちに・・・

人が暮らすには・・・大きな費用を掛けて手直しをしなければならなくなり・・・

それよりも、建売を買うほうが良いと考えるようになってしまいます・・・。

実際、人が住まない建物の傷みが早い理由は・・・別荘のように窓を締め切って・・・年に2~3回しか人が入らないから・・・。

毎日窓を開け・・・換気を取って・・・水を使って・・・電気を点けて・・・人が歩いて・・・

毎日の普通の暮らしが、住まいを生かしています・・・。

住めば都・・・・毎日変化の無い暮らしでも・・・・どんなに環境が悪くて、住みずらそうに見えても・・

そこで歴史を刻む様に暮らしが続けば・・・都と遜色の無い、かけがえの無い故郷となります・・・。

移住する人・・・田舎に帰る人・・・・海外に拠点を構える人・・・・住む場所の選択肢は大きく広がっていますが・・・

自分の国の良さを語れて・・・・どれだけ自分の国がすばらしいかを、恥ずかしげ無く話せますか・・・?

誇りをもって、自分の生まれた場所を多くの人に話す事が出来ますか・・・?

伝統文化や・・・日本らしい技術を紹介する番組などは増えて来ても・・・・

実際その仕事を続けるには・・・・見えて来ない苦労がたくさんあって・・・

次の世代に残せるかどうかの瀬戸際の職業もあります・・・。

建築に携わる職人さんもその中の一つで・・・20年先・・・・・・・不安ばかり頭に浮かびます・・・。

人が住まない家を作り続けるのでは無く・・・伝統が残り・・人が住み継ぐ家造りを考えて行きたいと想います。

 

 

 

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