暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

法律

2019年02月13日 | 古民家

 マンションから戸建てに引っ越すと・・・寒い・・・・そんな声が良く聞こえてきます・・・。

コンクリートや鉄骨の住まいが暖かいと思われるのは・・・そんな理由があるのでしょう・・・・。

でも・・・一番の理由は・・・上下左右に部屋があるから・・・

隣のお部屋が断熱材代わりの大きな空気層だと思えば・・・地面から伝わる冷たさも・・・

屋根に降り注ぐ太陽の熱も・・・・両隣・・・上下階のお部屋の空気層が遮断してくれて・・・・

温度変化の無い快適な住空間となります・・・。

今の住宅は、基本的に24時間換気をし続けないといけないと言う法律があります・・・。

それは・・・人の体に良くない建材を使う建物がほとんどなので・・・気密が良すぎる建物では・・・

良くない建材から放出される物質で建物の中が淀んでしまい・・・化学物質過敏症と言う病気になる場合があります・・・。

大人な事情で・・・良くない建材を使ってはいけません!・・・そんな事は言えませんので・・・換気扇を付ける法律を作って・・・

いろいろ考えているんだよ・・・・しっかり対応しているんですよ・・・・と頑張っている形を作っている・・・・

それが今の住宅業界の当たり前な法律になっています・・・。

(あくまでも個人的な見解です・・・。)

囲炉裏や竈・・・火鉢・・・・薪ストーブ・・・建物の中で火を焚く・・・一酸化中毒にってしまう危険性がありますが・・・

古い住まいでは・・・そんな心配はありません・・・何故なら・・・隙間だらけの住まいだからです・・・。

健康的な暮らしとは・・・人それぞれ違って・・・健康な人・・・体の弱い人・・・・立地の良い場所・悪い場所・・・

住む人に合わせた・・・場所に合わせた住まい造りは大切です・・・。

古民家的な暮らしがすべてではありません・・・・その良さを知って頂き・・・見習うべき技術は取り入れ・・・

環境に合わせて工夫して・・・安心・安全で・・・安らぎのある暮らしを送って頂けるよう・・・

住まい造りに関わる方々と一緒に造り上げていく事が出来れば・・・・

一生の住まいとして・・・次の世代にも引き継ぐ事の出来る住まいが出来上がるのだと想います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見えるもの

2019年02月12日 | 古民家

 徒歩から籠や馬に変わり、船から・・・・蒸気機関車・・・・ガソリン車(木炭自動車もありましたが。)へと時代は移ってきました・・・。

人やモノの移動が活発になれば・・・情報や物流が活発になり・・・生活の時間の流れが速くなります・・・。

今まで1週間かかって伝わってきた情報が1日で届けば・・・その後の対処も早くなります・・・。

例えとしてはあまりよくありませんが・・・戦争は情報が大きな部分を占めています・・・。

敵の位置や規模・・・作戦の内容など・・・早く伝われば、とても有利になります・・・。

今人気があって売れるモノが・・・安定的に・・・大量に手に入れば大きな富を手に入れられます・・・。

モノが集まり・・・情報が集まる・・・しかもより早く・・・その場所に人が集まり都市となる理由がそこにあります・・・。

空き家が増えるのは、人口が減り・・・ライフラインが保てなくなるから・・・・。

子供が少なくなり・・・親から受け継がれる住まいに、住む人がいなくなる・・・・

交通の発達や・・・仕事の多彩化などで・・・住む場所が限定されなくなった事も理由ですが・・・

古民家のような寒くて住みづらい建物・・・高度経済成長の時代建てられた、耐震の不安・・・

給排水の設備の劣化の不安が残るような建物では・・・安心安全も・・・快適な生活も無く・・・

改修するにしても、新築並の費用がかかるとなれば・・・新しく快適で、一見安心安全な建売に目を向けるのも・・・

いたし方無いように思います・・・。

防災を語るときに良く言われる話ですが・・・行政・・・国を頼るにも・・・自治体や・・・

地域の繋がり・・・活動が生きていなければ、災害時も含め・・・元気で住み良い地域・町にはなりません・・・。

親同士・・・隣同士のお付き合いが密だったおばあちゃんの時代・・・・次の世代に引き継がれ・・・

なんとか礼儀のお付き合いがあっても・・・その子供になれば・・・ほとんど会話する事も無く・・・

隣の子供の名前すら解からなくなっています・・・。

比較的地域の活動が行われている自治会でも・・・・子ども会がなくなり・・・自治会長を務める方がいなくなり・・・

これからの公園掃除・・・ゴミだし・・・防犯灯の管理・・・・色んな役割が滞る事態になって来ます・・・。

自分達の生活は多くの方々の支え・・・力があって、僅かなバランスで保っていますが・・・・

早すぎる時間の中では、見えるものも見えなくなってしまいます・・・。

ゆっくりと時間を掛けた歩みに立ち戻れば・・・考えるべき色んな景色が、目に入って来ると想います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

町造り

2019年02月11日 | 古民家

 街路設計・・・・かっこよく言えばそんな言葉で・・・町造り・・・

知らない町に行って・・・町を散策したり・・・車で走っていると、いろいろ気付く事があります・・・。

古い町並みが残る地域では・・・建物の高さが抑えられて、全体の色調が統一されていて・・・

景観条例などで町並みを守ろうとしています・・・。

良く観察すると・・・なだらかに曲がった道路や・・・鍵の手状の道路があちこちにあって・・・・

昔の水路や川・・・・城下町のように敵が攻め込みにくいように工夫された町造りだったりします・・・。

(遠見遮断とも言われて、遠くを見通せないようにした工夫です。)

戦国の時代では・・・敵からどのように身を守るかを考え・・・

領地を守る工夫が・・・攻め入りにくい土地選びからだったり・・・道路造りだったり・・・建物の配置だったり・・・

国取りの果てしない夢を実現する・・・壮大な計画を思い描いた町造りだったのだと思います・・・。

東京の町は、頻繁におこる大火で・・・大通りを造ったり・・・防火用水をあちこちに配置していました・・・

古絵図で良く見る、建ち並ぶ土蔵が増えだしたのも・・・絶えない火事から大切なものを守る工夫と言えます・・・。

木造建築が多い時代・・・火事に対する備えは大切で・・・その為の町作りの痕跡が今も残っています・・・。

他の人とは違うおもしろい事をしたい・・・・目立ちたい・・・その欲求は今も昔も変わりは無いと思いますが・・・

それぞれに節度があって・・・守られて来たものを次の世代に残そうとする思いがありました・・・。

世代が変わればその文化を守れないような税の仕組みや・・・残そうとしても残せない財政的な事情もまります・・・。

財閥のような仕組みが良いと言う訳では無いのですが・・・同じような仕組みが・・・

一部の方々で既得権のように続いている現状を思えば・・・。

日本を良くしよう・・・・海外に誇れる国を造ろうとした先人の思いを持った方々は数少なくなり・・・・

古いものをゴミのように捨てて行く・・・・捨てざるを得ない環境作りになってしまったのだと思います・・・。

文化を残す取り組みも大切ですが・・・

誇りの持てる国造り・・・・町造り・・・人造り・・・・地域造りの力が大切なんだと想います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長期優良

2019年02月10日 | 古民家

 寒さ厳しく震える時ほど・・・日本海の荒波や・・・湘南の穏やかな地平線をを見に行こうと思います・・・。

寒いときに、コタツに入りながらのアイスクリームであったり・・・

暖房の温度を、これでもかと言うくらい上げて・・・家の中をTシャツで歩き回ったり・・・

日本一寒い場所に、わざわざ観光で行って・・・1日外で過ごしたり・・・

寒い時期は・・・何故か悪条件の場を求めたり・・・荒々しい環境に身を置きたいと言う焦土に駆られるようです・・・。

空気が澄んで・・・遠くまで見渡せ・・・郷愁に駆られるような季節が・・・

この寒い冬の時期なのだと思います・・・。

ただ単に、自分が寒い地方の出身だからという理由もあると思いますが・・・

郷里を思い・・・人が恋しくなり・・・・寂しげでいて・・・その反面、暖かな何かを求める意識が働いて・・・

廻りが凍えるような寒さでも・・・人の頭や心の中は暖かな思いがたくさん詰まっているように思います・・・。

部屋の中で氷柱を見るような経験をした方は・・・そう多くは無いでしょう・・・。

布団から吐き出した息が・・・白く煙のように舞い上がっていくのを経験した人もしかり・・・・・

古民家では当たり前で・・・古民家のお宿に泊まられた方は、経験済みかもしれませんが・・・

そんな住まいは・・・長期優良住宅とは無縁の住まいで・・・高気密高断熱とは間逆の世界です・・・。

長持ちする住まいと言われる建物が・・・数十年で建て替わったり・・・後を継ぐ人もなく空き家になり解体される・・・。

快適空間の住まいも・・・・数十年後・・・空き家へと変わり果てます・・・・・。

本当に長期優良な住まいとは何か・・・・言葉に惑わされる事がない取り組みが大切です・。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

役割

2019年02月09日 | 古民家

 煙突からモクモクと煙が出ている風景・・・・

工場地帯の太くて・・・大きくて・・・背の高い金属で出来た煙突は今でも見かけます・・・。

白い雲のような煙・・・・・環境に影響がある悪いモノは入っていないと思って見ていれば・・・

風に流され・・・雲になって形を変えながら流れていく・・・・なんだか、穏やかな気持ちにさせてくれます・・・。

大正・昭和の町には煙突がいくつも立ち並んでいました・・・お化け煙突(83.82m)・・・ラサの煙突(160mですが90mの山の上に建つので240m)

日立鉱山の大煙突(155.7m)・・・番外編、煙突男・・・

煙突にまつわる話は数多く・・・それだけ工場や・・・銭湯・・・小さな工場の煙突まで・・・

経済成長の中で生まれた、不思議な景色・・・町並みだと思います・・・。

高い建物がそれほど無かった時代・・・日本一高い煙突を建てる物語の映画まであったそうですが・・・

高さを競うのは今も・・・昔も変わらず・・・霞ヶ関ビル(147m)・・・サンシャイン(240m)・・・

東京タワー(333m)・・・ランドマークタワー(296m)や・・・スカイツリー(634m)・・・・などなど大変な時代です・・・。

江戸時代は・・・囲炉裏・・・火鉢・・・竈の生活・・・大きな煙突が必要な職業も少ないので・・・

甍が続く町並みは・・・・海外から来た方々が見て、とても美しかった事でしょう・・・。

記憶に残る景色と・・・・日本らしい景色とは違うと思います・・・。

日々姿を変える街や町・・・・変わり果てた中にも・・・少しだけその痕跡は残っていて・・・

遥か遠くの生活や暮らし向きを思い巡らせる方々も多いかと思います・・・。

空き地になり・・・ビルが建ち・・・中に入るお店も入れ替わる姿を考える事無く見ていると・・・

以前はそこに何があったのか・・・・どんな町並みだったのか・・・思い出せない方がほとんどです・・・。

一旦失われれば・・・その記憶が薄れて・・・消えてしまうスピードは速く・・・思い出される事もありません・・・。

残して繋いで行く大切さは・・・日本らしさを次の世代に残す大切な役割だと想います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする