暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

真っすぐ

2021年10月16日 | 古民家
 幼い目を残して、遠くや近くを見渡して・・・ 
幼い心をまとって、ささいな場所を素直に感じる・・・
時たま・・・何を言っているのか解らないくらい想像を超えた言葉に・・・
頭の中は・・・ストンと深い穴の中に落ちて行ってしまう・・・。

1年は長いようで短くて・・・5年や10年は、はるか遠い未来のように見えても・・・
100年も、町のどこかにたたずむ住まいは・・・どんな顔でこの先もその場所で、どこかの誰かを待っているのか・・・
人の溢れた暮らしは少しづつ薄れて・・・ノッペリとした街並みが残り・・・
暖かさの見えない建物が悲しく並んでいる・・・。

忘れ去られた古い町並みに人が訪れて・・・懐かしさと郷愁と日本の原風景は求められて・・・
忘れられた場所だから残って・・・一時はいらないのものと思われたから残ってしまった場所・・・
その場所を守って来た人達が暮らして・・・素直な心で繋いで来たからこそ・・・
本当に大切なものは何かを気付かせてくれました・・・。
生まれたての目で見る世界は・・・
見るものすべてが、きらびやかな気持ちで見えて・・・
いつも真っすぐでいられるのかも知れません。



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2021年10月15日 | 古民家
 真っ暗闇の深い空…
不思議な気持ちでおうちの中に入って…小さな瞳を、グリグリ広げて天を見上げれば…
真っ暗暗の先には…もっと真っ暗が広がっていた…
怪しげなものの怪がひそむ先には、自然の広がりと、闇が必要なのかも知れない…




囲炉裏で燻された深い茅葺の天井には…煤が溜まり、暗い空間が生まれて…
害虫よけに養蚕の部屋として使い込まれた場所は…命が宿り、深い味わいが残ります…




人の住まない家は、ボンヤリと悲しく…
家族が見えない住まいは小さく映って…
綺麗なお家がたくさん並ぶけれど…町の中は閑散と、時間が止まっているようです…
どこの誰が暮らしていた住まいが壊されて…
見知らぬ家族が残した跡が消えて行くのは、伝統の文化や歴史が絶たれるほど悲しい時間だと思います…
住み継がれる住まい造りも大切で…
守り継がれる人造りや町造りがもっと大切なんだと思います。




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風まかせ

2021年10月14日 | 古民家
 暖かな力を手に入れて・・・深い海が広がる青い空・・・
モリモリと膨らむ雲は夏の風・・・サラリと流れるちぎれ雲は秋の風・・・
稲穂のさざ波は・・・乾いた風に首を垂れて、やさしさに満たされているようで・・・
夕日の暖かさに包まれる景色は・・・心の中に大きな空を広げてくれます・・・。

日本の原風景を見たことは無いのに・・・山間の谷に広がる段々畑に、トコトコ並ぶ古民家を眺めると・・・
気持ちがざわついて・・・
山と川と・・・田畑が記憶に映るのは、どこかに残る優しいつながりがあるから・・・
里山に暮らす文化が、この場所にはお似合いなんだと思う・・・。

季節に心を寄せる暮らし向きは・・・奇跡的な出会いがくれた贈り物・・・
ずっと大切にしてくれたものは・・・この先も、もっと大切にしなければいけないと思う・・・。
変わってしまう町並みのように簡単には割り切れない、複雑な心は・・・
気ままな雲の風まかせ・・・とはいかないみたいです。



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うた

2021年10月13日 | 古民家
 鳥がさえずる音・・・赤ん坊が喜ぶ歌・・・子供が歌う声・・・
大人が口ずさむ鼻歌・・・仕事場に流れる唄・・・
悲しい時も、うれしい時も・・・つらい時にもそれぞれの音が響いて・・・
流れる歌が人の暮らしの中には、欠かせない大切なものになっています・・・。

農作業で奏でる歌があり・・・船の上で流れる歌がある・・・
酒蔵に漂う歌があり・・・山の中にこだまする歌がある・・・
仕事のつらさをしのぐ意味や・・・伝え残す意味もあり、その場所だからこそ生まれる歌がある・・・

民謡や民話の中には恐ろしい教訓が込めてあったり・・・昔話にも子供には、話聞かせられないような内容もあります・・・。
どんな想いでその歌が生まれて・・・話が作られたかは解らなくても、口ずさんで、目を通して聞こえてくる物語は・・・
仕事や暮らしの中で繋がる、大切な教えが残されています・・・。
歌の中に想いが乗って・・・時間が流れて次の世代に残されるのは・・・
ただの詩ではなく・・・この先も暮らしの中に残され、どの時代にも考えさせられる大事な贈り物だと思います。


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郷愁

2021年10月12日 | 古民家
 町が騒がしく・・・ 町がうかれている・・・
大人たちがワクワクしている時期が浮かぶ・・・
昔から続く・・・大切な日・・・
1年かけて準備をする場所もある・・・
終わってしまうと寂しさも残るけれど・・・もう、次の年の事を思うと・・・
ユルリと顔がほころんでしまう・・・。
お祭りは・・・五穀豊穣や、疫病退散を願う行事だったけど・・・
ある時期からは、娯楽の意味合いが強くなったような気もします・・・。

この町にこんなに人がいたのか・・・と、思うくらいの人でザワザワして・・・
毎年同じような夜店が並んでも、飽きることの無い・・・
夢の中の世界が・・・ほんの数日続く・・・
大人は赤ら顔で神輿をかついで・・・ここぞとばかりに食べて飲んで・・・
親戚一同集まる機会は・・・この時ぐらいで・・・
不幸があっても・・・この先、みんなが集まるような事は無いのかも知れない・・・。

日本中・・・世界中にも足をのばす人の集まりは・・・
見知らぬ世界を見て・・・言葉も違う人と出会い、大きな刺激と新しい世界を造りますが・・・
日本の文化が、少しづつ薄くなっていったように思えます・・・。
伝統ある国は・・・自分の国の良いところを10コ言えても・・・
日本で同じ質問をして・・・10コすぐに言える人は少ないような気がします・・・。
郷愁や・・・古い考えと思われても、日本の良い所を次の世代に伝え・・・
胸を張って答えられる子供を育てる・・・そんな歴史を残していければと、思います。


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