暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

番外編 手児奈霊堂(千葉県市川市)

2017-11-25 20:27:13 | 神社仏閣・その他
弘法寺のある丘の下には、真間の手児奈の伝説で有名な、手児奈霊神堂があります。

真間の手児奈の伝説は、たとえば「片葉の葦」で有名ですが、流布されている伝説を簡単に説明すると、


奈良時代の頃、葛飾の国、真間に手児奈という名の娘が住んでいました。

手児奈は美しいことで知られ、隣国へ嫁ぎましたが、葛飾の国府と嫁ぎ先の国との間で争いが起こり、

嫁ぎ先の周囲の人間に憎まれました。再び真間へ戻りましたが、実家に戻れず、子を育ててつつ

隠棲しました。

争いが終わると、男達は再び手児奈を自分のものにしようと、争い始めたために、

争いの種になる自分を嘆いて、手児奈は、真間の入り江に入水しました。


また、万葉集に山部赤人、高橋虫麻呂の手児奈の作品が収められている事で知られています。


さて、弘法寺の参道の途中に、小さな橋の赤い欄干が見えてきます。




参道自体もいい感じです。「つぎはし」の標識があります。





「つぎはし」ってなんだ?



「継橋」・・・なんですね・・・。

継橋というのは、「継ぎ橋」の意味です。

市川市一帯は、水深の浅い入り江になっており、入り江にできた砂州に、板橋を渡して

行き来できるようにしていたそうです。

この橋の下には、手児奈霊堂に続く川が流れていましたが、今は水が無くなっています。




手児奈霊堂境内はただの広い広場なので、目が点になってしまいます。

霊堂は手児奈の墓の跡に、魂を慰めるために建てられたものです。



参道にはたくさんの旗が、風になびいています。



この池は、手児奈ゆかりの池なのでしょうか?

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