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奥日光の湯元ビジターセンター入口付近・8月6日朝
8時15分、奥日光の湯元に、サイレンが鳴り渡った。
私は帽子を取って静かに黙祷した。
広島に原爆を投下されて、今年で66回目の夏は、福島原発事故という
新たな惨禍を味わう年になった。
ここ奥日光も、放射能汚染の地域になって、見た目には何も変わりがないが
数十年先がどうなるのか、誰にも予測できない重荷を負ってしまった。
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湯の湖に影を映す「兎島」の緑
8月6日、日光湯元ビジターセンター主催の
国立公園ボランティアに参加して、湯の湖の兎島で
遊歩道の笹刈りをしてきました。
朝8時30分集合と言うことだったので、自宅を4時に出て上三川から
北関にのり、東北道と日光有料道路を経由して湯元まで行った。
空は雲が低くたれ込め、筑波山も山頂が見えなかったが、山際の一部が
不気味な朱色に染まっていた。
日光有料道路の日光パーキングで一休みして、暖かいカップコーヒーを
買った。
コーヒーの香りが漂い、湯気でめがねが曇った。
光が差し始めたので見上げると、前方の女峰山の雲が徐々に薄れ
朝日に照らされた山容が輝きを増している。
清滝のあたりでは、大谷川(だいやがわ)から朝霧が立ち上っているのが
見えた。
湯元のビジターセンターの前の駐車場に到着したのは7時頃だった。
早くも車の後ろにテーブルを出して、朝のひとときを満喫している
人たちがいた。
折角奥日光に来たのに、駐車場で過ごすのはもったいないと思うのだが
人様々である。
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湯元から見る左五色山、中央は中曽根の尾根、右奥は金精山
湯元をブラブラして戻ると、声をかけられた。
昨年も参加した笠間のTさんだった。
車のつくばナンバーから判ったらしい。
Tさんは、今年は息子さんも一緒に参加するという。
後でお会いしたら、なかなか二枚目の好青年だった。
車の中で朝食を摂り、ビジターセンターの中庭に行くと
昨年も来ていた宇都宮の女性の方がいた。
私がブログで体調が良くないと書いたのを見たらしい。
中で受け付けするというので、中にはいると、首から下げる
名札と、今日作業をする場所の地図を渡された。
昨年お世話になった責任者の森さんは、定年退職でおやめに
なったという。
今年は参加者が少なくて、茨城からの三人と地元栃木の方が
4人でした。
それと毎年参加している江戸川大学のインターンシップの学生
が4人とビジターセンターから2人
早速兎島に行って、鎌による手作業の笹刈りの注意を受け、作業開始
最初こそ遅かったのですが、毎年参加しているベテラン揃い
だんだん作業が早くなり、もう少しで終わりそうになったとき
ザーという雨音と共に、土砂降りの雨になり、作業中止。
全員ビジターセンターに引き上げて雨宿り。
早めの昼食にして、雨が上がったら午後の作業する事にしました。
一旦雨が上がって、作業ができるかなと思ったのですか、再び
土砂降りになり、中止が決定されました。
その後、希望者は職員と一緒に温泉に行って、無料の入浴が
できるとの事でしたが、私は山に行く計画が有ったので
まっすぐ自宅に帰りました。