ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「ちぎれた雲二つ」

2018年04月13日 19時47分35秒 | owarai

せつなさばかり大切に
して
いけなかった私たち

強さの前にたじろぐもの
だけ
追いかけていた私たち

幼かった私たち

澄みきったものだけが
美しいのではないのだと
今ならわかるのに


”愛の大工”

2018年04月13日 12時46分19秒 | owarai

”愛の大工”
心の修理をします

台風が吹くと 垣根がこわれたり
大雨が降ると 屋根がもったり
するように

愛もときどき 破損したり
穴があいたりします
そんなとき 専門の大工さんが必要です

少年時代
ぼくは夢のなかで
天の川の堤防が決壊して
星が空じゅうにあふれ出そうと
するのを修理にゆきました

大人になった今
愛の修理を引き受ける大工に
なりたいと思いながら


今、思う

2018年04月13日 11時44分59秒 | owarai

「こころ内に動けば色外に現れる」
清水寺の大西良慶和上は、
「人間は善いことをできん
でもいい。『あんな善いことをし
たいなあ、こんな善いことをし
たいなあ』と思っているだけで
いい。

そのかわり、悪いことは思って
いかんよ」と言いました。

こころ内に動けば、おのずと
色外に現れるからです。
大西和上に教えを受けた森貫主
は、「人から『偉いなあ』と誉め
られるようなことはしたくても
なかなかできないが、

『善いことができれば、いいな
あ』と思うだけで身体が善いほ
うに向いていく。と同時に、

悪いことを考えても外からは見
えないが、実際にせずとも、ふっ
と思い浮かべるだけで、知らず
知らず身体が悪いほうに向いて
しまうのです」と語る。

人間の行動を考えて見ると、
潜在意識=心にあることが、声
を出すか出さないかは別として

言葉となり、それが神経を経て
筋肉に伝わって行動になるわけ
だから、「何を思うか」というこ
とが最も大切だということがわ
かります。

相模原市の障害者福祉施設で19人
が殺害された事件で、逮捕された施
設の元職員・植松聖容疑者(26)は

自分が、入院患者によって生かされ
ている“ありがたさ”に気がついて
いないのです。

事件が起きると、よく「真面目
な人だったのに・・・」という
知りあいの方のインタビューを
見聞きすることがあります。

心の蔵には善悪併せ持って入っ
ていますが、意識がふっと悪に
触れたときに魔が差すわけです。

そんなことのないように心した
いものです。


私の心は

2018年04月13日 09時53分04秒 | owarai
私の心は弱いのです
だからといって
私を弱いと思わないように

とてもたくさんのことがあります
とてもたくさんのまちがったこと


本当でないと思っても
そうしてしまうことも
あります
いけないこともしたりもします

私の心は強いのです
だからといって
私を強いと思わないように

「若葉」 愛よりも優しくー due ―

2018年04月13日 09時11分51秒 | owarai

離婚したあと、つき合った人の
ひとり―――彼は童話作家で、
あとで一緒に仕事をすることに
なる―――に言われたことがある。

ふたりとも裸で、ベットの中に
いる時に。
「きみのそばにいると、僕はな
んだか寒いよ。きみはいつでも、
遠いところにいる。僕の腕の中
いる時でも、心はひとりでどこ
かを彷徨っているだろう」

わたしはその時笑いながら、答
えを返したはずだ。
「馬鹿なことを言わないで。
ほら、わたしはこうして、ここ
に、あなたのすぐそばにいるじ
ゃない?」

彼は正しかった。
今のわたしには、そのことが
わかる。
彼の言った通り、わたしはいつ
も、そこにはいなかった。

たぶんわたしは、わたし自身を、
わたしのすべてを、置き忘れて
きたのだと思う。あの日、あの
夜、あの河のそばのプラット
ホームに。


その手紙を読んだのは、それが
書かれてから四年ものちのこと
だった。
ローマのホテルの一室で、わたしは
会社の同僚から、封筒を受け取った。
四月だった。

それは、エアメールの薄い封筒だっ
た。封筒は薄いが、中身は厚い。
ブルーのインクで記された、端正
な文字。宛先は会社気付。六十セ
ント分のアメリカ切手。左上に
英語で書かれた差出人の名前は
「kaisei Inoue」となっていた。

桜木詩音様
 シオンちゃん、と書いていの
かどうか、しょっぱなから考え
込んでしまうのですが・・・


恋の花

2018年04月13日 08時43分13秒 | owarai

ほんの迷いを 旅の
空の風に散らそうとして

また、新しい思い出と
迷いをかかえてしまい
そう

小さな煩悩なんて 
けし飛びそうな荘厳な落
日を見て

ひととき 無になりそうで
も それこそ生きてきた
時間から見ると 

ほんの一瞬で

すぐ夜が来て また日は
昇る

大人になりきれない時期
は ささいなことでも

一日にひとつは 小さな刺を
かかえてしまうようで

そして 同じように こちらも
誰かに その刺を

感じさせているのかもしれな


ひとり旅は解放感とともに、
その反動の物思いも増える


「美しく話す」

2018年04月13日 00時25分52秒 | owarai

言葉づかいは、マナーではなくて
気持ちです。
その人が「世界にどんな気持ちで
向き合っているのか」のあらわれ
です。

相手や場によって言葉をつかい
分けるというのは、その意味で
はおかしなことかもしれません。

祖父から言葉づかいだけでなく、
ちょっと立ち寄ったラーメン屋
の店員さん、まだ小さな子ども
もとにかく
「誰に対しても同じ態度をと
りなさい」と教わりました。

私たちは、けっして乱暴に話し
ているつもりはなくても、知ら
ず知らずのうちに気を許し、
言葉がラフになっていきます。

しかし、「マナーではなく、相手
への気持ち」と思えば、選ぶ
言葉も変わってくるのではない
でしょうか。

言葉づかいは、その人が世間に
どんな気もちで向き合っている
かのあらわれです。


「若葉」 愛よりも優しく ーuno―

2018年04月13日 00時00分09秒 | owarai

あれから、十二年という歳月が
流れた。

あの日、あの夜、闇の底を生き
物のように流れる河のほかには
何もない、

閉散とした駅のプラットホーム
に、おそらく永遠に取り戻すこ
とのできない何かを置き忘れた
まま、わたしはもうすぐ、三十
五歳になろうとしている。

こうして、スピードを上げながら
西へ西へ向かう新幹線の中でひと
り、遠ざかってゆく景色を眺めて
ると、記憶の虚空(こくう)から、

はらはらとこぼれ落ちてくるのは
あの年の記憶だけだ。あの年その
ものが、わたしにとって八番目の
曜日であり、十三番目の月だった
のかもしれない。

今はもう、痛みは感じない。そこ
にはひと粒の涙も、ひとかけらの
悲しみ宿っていない。あのひとの
記憶は愛よりも優しく、水よりも
透明な結晶となって、わたしの心
の海に沈んでいる。

この十二年のあいだに、わたしは
いくつかの恋をした。

出会いがあって、相手を求め、求
められ、愛しいと感じ、結ばれた。
二十七の時には、結婚もした。
不幸にも、夫に好きな人ができ
てしまったため、その結婚はた
った二年で壊れてしまったけれ
ど、それでも二年間、わたしは
とても幸せだった。

ただ、どんなに深い幸せを感じ、
それに酔い痴れている時でも、
わたしの躰の中に一ヶ所だけ、
ぴたりと扉の閉じられた、小
部屋のような領域があった。

扉を無理矢理こじあけると、
そこには光も酸素もなく、
植物も動物も死に絶えた、
凍てついた土地がだけが
広がっている。

だからうっかりドアをあけた
人たちは、酸素と息苦しさに
身を縮め、わたしから去って
いく。離婚の本当の原因は、
もしかしたらわたしの方に
あったのかもしれない。

こんな言い方が許されるな
らば、わたしは誰かに躰を
赦(ゆる)しても、心を救
したことはなかった。