ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「愛されるより、愛する辛さ」

2018年04月21日 20時12分15秒 | owarai

男と女が出逢う。恋が芽生える。
けれども、どんなに相思相愛に
見える関係でも、ひとは同じ量
で愛し合うことは絶対にないの
だという。

どちらかがより多く愛し、どち
らかはより少なく愛するのだ。

別の言い方をすると、愛する役割
のほうと、愛される役割に、ほと
んど出逢いの最初の瞬間にわかれ
てしまう。

より多く相手を思っているほうが
愛する役割となるわけだ。

役割の傾向はつねに決まっている
のかと思うと、そうでもない。

自分自信の過去の恋愛を振り返っ
てみて、あのとき愛されるほうだ
った、しかし次のときには完全に
私がより多く愛する役割を演じて
いたと、思いあたる。

相手によってちがうわけだった。

私はどちらかというと、愛する
役割のほうをよけいに体験した
と思う。かぞえきれないほどの
片思いをのぞいての話。

相手はひたすら愛されて、いい
気持ちで、少し重荷で、安心しき
っていて、だんだん傲慢度をくわえて
いき、いよいよ冷淡になる。

相手のなかに理不尽な冷淡さがチラ
チラみえだすと、恋愛―――
少なくとも私自信の―――は、急速
に終わりに向かう。

あなたの愛の天秤は・・・!?

 


「涙とカクテル」

2018年04月21日 18時23分03秒 | owarai

放課後の長い時間を私はひとり、
学校ではなくて、町のはずれに
ある図書館で過ごすようになっ
ていた。

いつ閉鎖されてもおかしくない
ような、さびれた図書館だった。

日曜の午後、たいてい四時過ぎ
くらいに、西陽がまぶしくなっ
て私が席を移動したあとか、移
動する直前に、彼はふっと姿を
現した。

そうして、まっすぐに、私がそ
れまで座っていた椅子を目指し
て歩いてくる。それからそこに
腰をかけて、ぶあつい本を開く。

「こんにちは、あの・・・・」
ある日、思い切って、私の方か
ら声をかけてみた。

どうしていつも、ここに?私の
座っていた場所に。ここ、まぶ
しくないですか?
訊いてみたかったけれど、そこ
までの勇気はなかった。

声はかけたものの、何も言えな
くてもじもじしていると、彼の
疑問文が飛んできた。
「きみの方こそ、どうしていつ
もこの席に?」

そのあとに言った。目を細めて、
まぶしそうに、私の胸のあたり
に視線をのばして。
「ここ、僕の指定席なんだけど」

そんな風にして、私たちはぼつ
ぼつと会話をするようになり、
日曜ごとに図書館で「デート」
をするようになった。

デートだと思っていたのは、
――名づけていたのも――私だ
け、だったと思うけど。

あの、もしもよかったら、この
本」ある日、思い切って、私の
方から「告白」をしてみた。

好きです、つきあって下さい、

なんて言えるはずもなく、その
代わりに私は、私の気持ちを代弁
してくれているかのような恋愛
小説を選んで、彼に差し出して
みた。


『目に見えないイヤリング』

2018年04月21日 12時47分21秒 | owarai

【耳朶】―じだー
「朶」という漢字は、木の枝が
垂れ下がっていることを意味す
るそうです。

耳朶とは、耳の垂れ下がった
部分、つまり、耳たぶのことで
すね。

転じて、耳そのもののことを
さす時もあります。「耳朶に
触れる」とか「耳朶に残る」
という場合もそうです。

ふつうの言葉や音は、耳を通り
抜けていってしまいますが、
心に響く言葉や音は、耳たぶに
とどまるように思います。

たまに、耳の痛い言葉も耳に
残る場合もありますが、それ
も、自分にとってはキーワー
ドとなる大切な言葉だからで
しょう。

きっとイヤリングのように
あなたの耳元で、ゆらゆら揺
れているのかもしれません。

それは、溢れる言葉や音の中
から、あなたのためだけに揺
れているイヤリングです。


「喪失感」

2018年04月21日 11時49分51秒 | owarai

あなたは自分に言い聞かせた。
しっかりしなさい。

今夜のことは、自分で決めたこと
でしょ?ちゃんと覚悟を決めて、
彼と「こういう関係」になったん
でしょ?

問いかけて、あなたは答えた。そう
よ、私が決めたの。私が望んだの。
すべて、私の意志でしたことなの。
だから、後悔なんかしていない。

なのに、彼と時を過ごしたホテルの
前で右と左に別れて、あなたは通り
のこちら側から、彼は向かい側から
タクシーを拾い、彼はおそらく明か
りの煌々と灯ったあななかな家に、

あなたは人気(ひとけ)のないま
っくらな家にもどってきて、玄関
のドアをあけ、後ろ手で閉めた瞬
間、それまで一度も感じだことの
なかった不穏な感情に、きつく、

全身を締めつけられるような気持
ちになっている。ダークグレイで
ブルーで、びりびりと悶々ともや
もやが漣然一体となった、柔らかい
のにその芯は固く、優しいのに暴力
的な、

名づけようのないこの感情にあえて
名前を与えるとすれば、喪失感だ
ろうか。と、思いながら、あなたは
再び自問する。

もしもこれが喪失感であるならば、
いったい私は何を失ったというの?

家族思いの優しい夫。かれこれ十五
年以上も連れ添ってきた。絵を書く
のが大好きで得意なひとり娘は今年、
幼稚園にあがったばかりだ。

それらのなかのどれも、私は失って
いない、と、あなたは強く思う。
それどころか、私は今夜―――

彼を得たのだ、と、胸をふるわせる。
情事の名残りなのだろうか、頭と
体の一部が、まだ、痺れたように
なっている。

彼はあなたと同じ業界で働いてい
る人、好きになってはいけないと、
最初から、わかり過ぎるほどわか
っていて、それでも好きになって
しまった人だ。

とにもかくにも、あなたは今夜、
恋を獲得した。確かに、得た。
得たはずなのに、すべてを失って
しまったかのような、漠として
とらえどころのない、空恐ろしいい
ほどの喪失感・・・・・。

しっかりしなさい。あなたは、得た
のよ。何も失ってはいないの。

夫は先週から地方へ出張している。
娘はきのうから週末にかけて、夫
の両親の家に泊まりがけで遊びに
出かけている。

あなたは、会社が退けたあと、彼
と待ち合わせて、銀座で食事をし、
バーでお酒を飲み、ホテルのベット
の上でさまざま温度の涙を流した
あと、誰もいない空っぽの家に
戻ってきた。

彼は今頃――
あなたは思う、彼はどんな家にも
どっているのだろう。
そんな表情をして彼は「ただいま」
と言ったのだろう。私を抱いた両腕
で、今は奥さんの肩を抱いているのか。

ああ、なんて、嫌な想像なんだろう。
なんて嫌な女。あなたは眉間にシワ
を寄せる、こんな嫌な想像をしている
私、大嫌い。

喉の渇きを癒すために、冷蔵庫をあ
けようとする。その手が止まる。
止まったまま、動かなくなる。冷蔵
庫をあけようとする。その手が止まる。
止まったまま、動かなくなる。

冷蔵庫の扉にハート型のマグネット
で留められている、一枚の紙片が目
に飛び込んできたからだ。太めの
クレヨンで描かれた、あなたの顔。

母の日の翌日に、娘が幼稚園から
持ち帰ってきた作品。似顔絵のすぐ
そばには「だいすきなママ」と
覚えたての拙い文字が並んでいる。
まん丸でやんちゃなその文字を目
にした時、あなたの両目からもく
もくと涙があふれ出す。

どうして泣くの?
いったい何が悲しいの?

 

 


「あまりにも好きで」

2018年04月21日 09時17分37秒 | owarai

あまりにも好きで
その気持ちを
持ちこたえるのがつらかった

あまりにも好きだと
何も望めないんだね

あまりにも好きで
いっそ嫌いになりたかった
知らないままでいたかった

知らない頃には
もどれないけど

ずっと好きで
今も好きで

この好きは
何も望まないから
たぶん強く
守られる


YouTube
CLAIRE CHEVALIER Les Moulins De Mon Cœur(1991)guitare: Rosinha de Valença

https://www.youtube.com/watch?v=6opRD2Xgmz8

 


「赤い糸というよりは・・・」

2018年04月21日 06時45分40秒 | owarai
あなたに、どれくらいの
恋の歴史があって、
どんな恋をしてきたかは
知らない。あなたは私の
過去もきかない。

それはいっそ潔く、私には
とてもほどよい接し方で、
あなたはいてくれる。

あなたは、社内では、それ
ほど
女子社員に興味を持たれ
るような
態度は示さないから、

ただ、おとなしい真面目な
人という印象で通っている。

けれど、結構、目ざとい
女子社員もいて、
「あの物静かな感じがいいわ。

噂はなにもないけれど、誰か
決まった人いるのかしら」

なんて言ってくるのを聞くと、私
はドキッとする。
それでも、私たちのつき合いは、
深く静かに、そして穏やかに
進んでいった。



     ゚♡゚    ゚♡゚



素のままで ムリもしない 
心具合は
作ろうとして出来るものでも
ない

ごく自然に ふたりの調和、空気、
呼吸


なじんでいけば 目に見えない赤い
糸というより

もっと自然な 運命 結びつき
ゆるやかに 時と愛は進み

確かめなくとも 確実に
ふたりの空間ゆるがない

キスをせがんだ夜の海

2018年04月21日 05時57分08秒 | owarai
二人ではじめて会った海

Ms.OOJAを聴いた
帰りの海

口笛の吹き方を教えて
と、キスをせがんだ夜の海

木のように二人で読んだ
青い海

喧嘩して一人で来た雨の海
一人が結婚してしまい

あとの一人が思い出して
いた海

海は今でも青いだろうか

物語は終わってしまっても
海は終わらない

YouTube
思い出せなくなるその日まで - Ms. OOJA

https://www.youtube.com/watch?v=3bYI44z_IFQ