【失敗は、成功のクーポン券】
失敗券9枚までで、
成功が一回手に入る。
恋愛券は、春の恋祭り
”イケメン”が巡り合える
かも!
失敗券=スカがたくさん
たまるほど豪華な成功が
手に入る。
春こそ、どんどん失敗券を
集めましょう。
何が一番効果的かいえば、ピンク色
こそ若返りの色。
実験では、女性がピンクのブラウスを
着て、ピンクのカーテンの部屋で
生活するようにしたら、
容貌や体が若返り、人柄まで
明るく愛らしく、目のさめるような
美人になったと報告されている。
積極的に活用するものに、色彩
呼吸法がある。
目の前に、具体的なピンク色のものを
用意する。たとえば、バラやシクラ
メンのピンク、色見本、織物、スカーフ、
クッション、ブラウスなどを手もとに
置く。
ピンクの空気を吸い込んでいるんだと
イメージしながら空気を吸い込み、
息をゆっくりと吐き出す。
この深呼吸を二、三回くり返す。
バイタリティも高まり、健康も増進し、
その変化が他人に分るようになるという。
◆ナンパオトコの合言葉
1、声をかけるだけならタダ。
2、美しい女性には、声をかけな
いと失礼である。
3、28歳を過ぎた女性は、ハンパな
気持でくどいてはならない。
4、生モノだから、その日のうちに食べろ。
楽にたべられそうな場合、梅ちゃんを疑え。
5、ナンパはゲームである。
◆いまどきの外人への警告
日本女性をくどくなら日本語が流暢で
あってはならない。
◆社内ナンパオトコの条件
同じ課の女のコの誕生日は、すべて
記憶している。
◆条件反射の法則
深夜のバーで一人ただずんでいるハデな
女を見ると、ワケありだと思いながらも
声をかけずにはいられない。
江戸(東京)では、転居の挨拶に、
隣近所へ土産ソバを配る、「引っ越し
ソバ」と呼ぶ習慣がある。
「おソバにめぇりやした。以後、ひ
とつ細く長く」とのシャレという。
幕末、120万人を抱えた世界一の
大都会江戸には約4000店のソバ
屋があった。
その他、屋号のない小さな店や、屋
台は無数とみられる。
現在の東京の人口は、その10倍以
上だから、江戸なみならソバ屋は
四万店あるわけだが、実際は六千店
あまりという。が、
中華、フレンチ、イタリアン・エス
ニック等々、外食の選択枠が拡張を
続ける中で、ソバ屋はむしろ検討して
いえる。
住居、職場の近く、あるいは出先の
ついでに立ち寄る、いわゆるいきつ
けの店を大切にしたい。
いきつけの店をいくつか確保してい
ることが、憩いの極意である。
とどのつまりは、いいソバ屋のソバ
に住むことが、いちばんのぜいたく
だろう。
人は誰しも、
ヒトにラベルをはりたがる。
「あの人は、あんな人だ」
ラベルをはらないと、
落ち着かない。
ラベルをはることで、
落ち着く。
本当のあなたは、
そんなラベル通りの人間じゃ
ない。
だからといって、
怒ることなんかない。
ラベルをはられたからってと
いって、あなた自身がかわる
わけじゃない。
ラベルをはるくらいで落ち着い
てもらえるなら、どんどん
ラベルをはられることを
たのしもう。
人の評判なんて、スーツケースの
シールみたいなもの。
たくさんはってあるほうが、
オシャレだよね。
1、自分の嫌いなタイプの相手
ほど、好かれる。
2、真剣に「つきあいたい!」と
思った相手には、恋人がすでにいる。
3、必死でくどけばくどくほど、さんざん
なフラれかたをする。
◆不公平の法則
1、美男に限ってホモ。
2、美女に限って不倫好き。
◆グルメの誤算
食べ歩きが趣味の女やよく食べる女が、料
理上手とは限らない。
◆モテない男のつぶやき
「女が欲しい」と男に限って、自分では
なんの努力もアプローチもしていない。
◆男の履歴書
モテる男は、決して自分の愛の遍歴を語ら
ない。が、モテない男はたった一度の恋の
自慢話をしたがる。
てんやもの。店屋物と書くが、近ごろ
あまり耳にしなくなった。
昔は、「てんやものでもとるか」と
大人が言うと、子供は電話機のそば
に置いてある「お品書き」をいくつ
か持ってきたものである。
てんやものの決定権は常に大人で、
サザエさん一家の世界がそこにはあった。
場所柄、出前に重点を置かなくてはな
らないソバ屋の「お品書き」には、
心暖まる。親子丼、天丼、かつ丼、鍋
焼き、刺身定食、カレーライス等など、
爺婆から孫まで、てんでに好きなもの
をとって、家で卓を囲める。
ソバ屋が届ける家庭の憩もある。
出前ならではの味わいに、ソバ屋の
天丼がある。天ぷら屋のそれより、つゆ
なじみの良い厚手の衣で、配達時間の
うちに、しんなりふんわりふくらんで、
下のご飯に風味をにじませる。
ほろほろくずれる衣、つゆのしみたご飯、
大人のデカダンス。
「天丼はソバ屋の出前にかぎる」という
御仁は少なくない。
――――また、会えたね。
あのひとのうしろに隠れる
ようにして、俯(うつむ)き
加減の少年が立っている。
―――驚いた!こんなことって、
あるのね?
―――僕は驚かなかった。全然。
と,あのひとは言う。その時、書棚の
陰から、ひとりの少女が小鹿のよう
に飛び出してきて、わたしの姿に気
づき、はっと姿勢を正す。あのひと
笑顔を向けながら、話しかける。
―――ほら、章子ちゃん。ご挨拶して。
この人が『はるになったら』のお姉さん
だよ。
―――こんにちは、高田章子です。この
子は、弟の登です。
―――ああ、ほんとに、驚いちゃった。
こんなことって、あるのね
―――さっきから、驚いてばかりいる。
そう言って、あのひとは笑う。
―――あなたはどうして、驚かないの?
―――驚かないよ。だって、絶対
会えるってわかってたから。
―――どうして、わかるの、そんなこ
とが、
―――理由なんて、ないよ。ただ、わかっ
ただけ。決まってたんだよ。ここで、
こうしてまた会えるって、最初から
決まってた。
それからあのひとは、わたしの胸
もとに、まっすぐ右手を差し出す。
大きな手のひらだ。わたしは知って
いる。
大きくて、ごつごつしていて、温
かい。
わたしに手紙を書いてくれた手。
電話をかけてくれた手。あの日、
成田で、わたしを抱きしめてくれた
手だ。
そう、これがあのひとの「忘れ物」
だった。
わたしは繰り返す。
強く、強く、もう絶対に離さないと、
自分に言い聞かせながら。