「このカメラのレンズの焦点を
あわせるように、予測される
未来の長さも自由に調節でき
ればいいのにな」
「そこまでたどり着けるの
は“欲軽”の人」
竹山道雄著『ビルマの竪琴』
の主人公、水島上等兵のモデ
ルと言われている中村一雄さ
んは、
ビルマの山中を歩いていた
とき、他の兵隊たちと一緒
に雨を避けるために、ある
パゴタ(仏塔)に駆け込ん
だ。
そのパゴタの中には、爆弾を
避けるため、沢山の反物が収
めてあった。この反物を背負
って町へ持っていけば、相当
の食べ物が得られると思った
兵隊たちは、十反とか二十反
とか背負い込んだ。中村さん
は、
沢山背負ってしまったら自分
の体力を消耗してしまうと思
って、皆に呼びかけたが誰も
聞かない。
重い反物を背負って町を目指
した兵隊たちは、四十キロ、
五十キロと歩いてクタクタに
なってしまった。
自分は二反とか三反しか
持たなかったので、最終的に
は自分一人が力が余って、
何百キロも歩きづめに歩いて
町に到達して生き延びたとい
うことです。
人間は、ぎりぎりのところに
差しかかってもなおかつ欲望
の魂で、人よりは多く得たい
という気持ちを捨てられない
ようです。
「少欲知足」というのは難し
いものですが、足るを知ると
ころに道が開けると思います。
【コラム】
私たちの心の中には、知恵
と感情の二つが混在してい
ます。
知恵が光だとすると、感情
は雲です。どれだけ知恵の
光があっても、感情という
雲が出てきたらおしまいで
す。
時々「まさか、あの人が・・」
と言われるような事件が起き
るのも、感情の雲が邪魔を
して知恵の光を曇らせてし
まうからです。
「そもそも感情の世界という
のは、自我への執着から始
まっていますから、執着から
離れることによって、
感情の束縛から離れること
ことができます」と清水寺
の森精範貫主は言います。
そして「執着から離れる
には、布施の心を持て」と
言います。
布施というのは、「これをあ
げたら惜しいなあ。でも、
困っているのだからあげよ
う」と、自分の大切にして
いるものを、執着を断って
差し上げることだそうです。
そのとき、「・・・・して
やったから」と、見送りや
感謝を期待していては布施
とは言えません。
私たち凡人には難しいこと
ですが、せめて「大した
ことはできませんが、
これくらいならさせてもら
います」という精神で助け
合って、感情の曇りを少し
でも払いたいものです。
今日、むっとしたこと。
悪口を、言われたこと。
今日、ハッピーだったこと。
悪口を、言わなかったこと。
悪口を言うと、
チャンスをなくす。
悪口を言われると、
チャンスをつかめる。
今日は、2つのチャンスを
つかんだ。
https://www.youtube.com/watch?v=ywOBX78kTrU
「御の字」とは
「ありがたい」という意味
です。
「しめた」という意味です。
「もうけもの」という意味です。
2つに、1つできたら、
御の字です。
10のうち、1つできたら、
御の字です。
100のうち 1つできたら
御の字です。
ひとつもできなくても
死んでなかったら
御の字です。
https://www.youtube.com/watch?v=De8ki_w59mE
『一流のひと』
あなたを傷つけた人を
許してあげよう。
人を傷つけるのは、
二流の人だけです。
一流の人に
傷つけられたら
がっかりしよう。
でも、
一流の人は、人を傷つけ
たりしないのです。