ぼくは忘れるということを、
素晴らしいことだと思って
いる。
負けおしみではなく、
忘れるからこそ、つねに
新鮮でいられるんだ。
ぼくは忘れるということを、
素晴らしいことだと思って
いる。
負けおしみではなく、
忘れるからこそ、つねに
新鮮でいられるんだ。
ぼくの全身は涙になって
いる。
「ぼく」は主語です
「つよい」は述語です
ぼくは つよい
ぼくは すばらしい
そうじゃないからつらい
「ぼく」は主語です
「好き」は述語です
「だれそれ」は補語です
ぼくは だれそれが 好き
ぼくは だれそれが 好き
どの言い方でもかまいせん
でもそのひとの名は
言えません
人の世は“はかない”とい
う無常感は、
日本人の心に住みついて
いる。
『平家物語』の有名な冒頭
の一節
「祇園精舎の鐘の声、諸行
無常の響きあり。紗羅双樹
の花の色、盛者必衰の
理(ことわり)をあらわす。
」は、その最も美しい表現だ。
はかないというのは、消えて
なくなりやすい、もろくて
長つづきしない、という意味
だが、そのことを美しいもの
としてとらえるところに日本
人の心がある。
「行く水に数書くよりもはか
なき思わぬ人を思ふなりけり」
という古今集の歌にあるよう
に、何のかいもない無益
な恋に悩むことも高貴な人た
ちの多くが行ってきた。
桜の花を日本人が愛する
のは、その
美しさがはかないからだ。
本当の恋とはどういう
ものなのか。
本当の恋をすると、人は
どうなるのか。
なってしまうのか。
からみつく視線という名の
藻のなかを
酸素欠乏の熱帯魚ゆく
存在するヨロコビを教えて
くれる言葉。
送別会でよく耳にする
けれど、ひと月もすれば、
いたことさえも忘れられ
ている。
嗚呼、無常。
特急や急行に乗ると
その電車がとまらない駅、
通過してしまう駅のこと
を、
人はつい忘れてしまう
ものです。
私たちの毎日も、
きっと同じなんでしょうね。
仕事や生活というレールの
上を全速力で走るうちに、
私たちはいろんな大切な
人を忘れている、素通りし
ている。
いつもは会えない人。
そばにいるから気づかない
人。
陰で助けてくれる人。
叱ってくれる人。好きな人。
そんな、ひとりひとりの
前で立ちどまりたい、春の
訪れです。
ちぎれた雲が、まるで何かを
追いかけるようにして、
ぐんぐん流れていくのが見えた。
あの時の私が 泣きつづける
好きじゃないから
好きじゃないから
好きじゃないから
https://www.youtube.com/watch?v=-SuavKHes_Y
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