ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「まちびと」

2023年09月22日 17時37分53秒 | owarai
小夜曲(セレナード)は苦手です
白と黒の鍵盤が
恋をしたいと囁くから

とくに秋の夕暮れは
さくら貝の爪までも
潮騒の唄 奏でます

少女は永遠の待ちびと
いつでも誰かを待っています

多分 明日
多分 あさって
多分 あなた
多分 誰かを

そっと蓋を閉めるとき
夜の気配が 重たくて
ピアノに映る 肩の震え

「誰かの指と、私の指の間を
結ぶ赤い糸。目には見えない
その糸を、強く強く引っぱって。

まだ名前を知らない誰かさん。
赤い糸の伝説を信じているから
許せないの。

あなた、どこかで怠けているん
じゃありませんか」


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「幅一尺」は広いか、狭いか。

2023年09月22日 12時53分46秒 | owarai
荘子の言葉に、

「小さい浅い谷川に小さな
橋が架かっている。これは
安心して渡れる足幅があれ
ばよい。
これが“有用の用”である。

しかし、深い谷間に架かる
橋はそうではない。

足幅の何倍もの幅がなけれ
ば危なくて安心して
渡れるものではない。

この余分の幅が
“無用の用”である」という
教えがあります。
この言葉の解釈は、各人によ
って違います。

大きな仕事や良い仕事を
するには、単なる専門知識や
能力だけでなく、人間の幅が
ものを言うのだという意味に
取る人もいます。


剣豪宮本武蔵は、
「幅一尺の板を渡したとき、
低いところなら誰でも渡れる
が、天守閣の間に渡した
ら渡れなくなる」と言い、


日頃の不動心の鍛錬が肝要
だと説いています。

私は、二つとも大切だと思
います。
日頃から基礎を鍛錬することに
よって自信を養う。

ここぞというときにその力を
遺憾なく発揮するためには
心の習練を行っておく。

仕事だけでなく人間の幅を
広くすることが、

その人の魅力を増します。

「水澄む」みずすむ

2023年09月22日 11時49分40秒 | owarai
“水澄む川の岩間を行き交う
 魚たちがきらめく真昼

はるか宇宙(そら)から眺め
たときの

瑠璃の光を鱗に宿して“


―空も水も澄み切って
冷たくなる季節―


朝、手や顔を洗おうとして、
水道の蛇口から出る水の温
度に季節を感じることが多
いく、

特に秋から冬にかけて一日
一日と水が冷たくなってい
くのは、しみじみと
季節の移ろいを感じます。

秋は、湖や川など水底が透
けて見えるほど澄み切って、
冷ややかに美しく感じます。

それを「水澄む」と表現。

秋の澄んだ美しさを表現する
言葉として、「天高し」も
よく使われます。

遠くの山までがくっきりと
見えるような、青く澄んだ
空が思い浮かびます。



 

『ソバの音』

2023年09月22日 11時47分16秒 | owarai
ソバをズズッと、あからさまな音を
たてて食べるようになったのは、ど
うやら、ラジオ普及以降のことらし
い。

ソバ関連の落語を放送でかける際、
仕方噺のSE(効果音)として噺家
がズズッとやった。

それを聴いたひとたちが、達者な擬
音を、オツだねえとマネたのではな
いかという。

従来我が国ではおおむね濁りを忌み、
麺なら、つるつるは良いがずるずる
は下品として、唇をすぼめて食べて
いた。

ただしソバは、晩秋から春先にかけ
てズズズッが公認された。俗に
「きくやよい」=「聴くや善い」=
「菊弥生」と云って、菊(十一月)

から弥生(三月)までがズズッ公認
期間とされていた。

つまり新ソバの薫りはかそけきもの
だから、空気を攪拌(かくはん)させ、
口腔から鼻腔へと増幅してこそ、

存分に堪能できるのだ。

高座のソバは新ソバであるわけだが、
いつしかそれが通年の慣習として
定着したのだろう。

国際化のために、ソバは無音で食べ
るべしというよりは、爽やかな濁音
の開発とアピールにより、

食文化のさらなる広がりに、極東か
ら一石を投じたいものだ。
 

おはようございます

2023年09月22日 11時46分23秒 | owarai
朝がカーテンの隙間から
洩れ

横たわるきみを優しく包む

白い壁に光は遊び なんて
眠りはきみを綺麗にするんだ

今ぼくのなかを朝が通りすぎる

顔をそむけひとりで生きて来た

何も見なかった何も聞かなかっ
たそんな今までが

昔のような気がする


もう起きてるの眠そうな声

眼を薄くあけて微笑みかける


何も言わずに息を吸いこむ
ぼくは暖かい

窓の外は秋