予感という言葉が透けてくる朝(あした) 赤タマネギは羽を脱ぎおり 2023年09月25日 13時03分02秒 | owarai 始まりは、声だった。「こんにちは」とわたしの背中に届いた、伸びやかなその声、「はい」と答えてふりむくと、そこに、あの人が立っていた。それから ゆっくりと、言葉がやってくる―――
八枚の花びらを持つコスモスのいつでも「きらい」で終わる占い 2023年09月25日 13時01分21秒 | owarai 一人の罪人が、地獄で「お前に三つの部屋を用意してある。一つ選んでそこで罪の償いをしろ」といわれ、部屋を見た。一番目は大蛇の部屋。たくさんの毒蛇がいてとっても無理。二番目は「あまちゃん」の刑。海女さんになって海で貝を取るのだが、足に重石をつけられ、これでは息もできない。三番目の部屋を見ると、ものすごいにおい。なんと、コエダメになっていたが、ここには大勢人がいた。首から上がコエダメから出ているだけだが、みんなのんきそうにタバコまで吸っている。タバコ好きなその罪びとは、慣れれば臭いなんでガマンできると思い、迷わず三番目の部屋を選んだ。さて、自分も首までコエダメにつかってタバコに火をつけようとすると、見張り番が来て、「さぁ、休憩は終わり。みんな沈んで、沈んで」
【女はすぐ過去の男を 忘れられる】 2023年09月25日 12時59分52秒 | owarai 一口に失恋といっても、男と女とではかなり違いがある。女は現在幸せで充実した恋をしていれば、以前の男のことなんか忘れてしまうところがある。男はそういかない。意外にいつまでも、過去の女性の面影を引きずって歩いてゆくところがある。セックスでも、実際には女のほうが男よりも動物的。男のセックスはもっと知的、というか、単なる生理的営みいうことからちょっと離れた夢、ロマンみたいな部分を求める。女性は生理的に、新しい恋人ができれば古い男のことなんか忘れてしまえる 失恋した場合でも女は一時的にかなり傷つくけれど、立ち直るのも早い。次の男が現れるや、もう古傷なんかなんのその、前の男が生きているのか死んでいるのかさえ興味がなくなってしまう。それが女というものの本性なのである。女がこんなふうに水くさくできていること、それはあながち非難できない。というのもそれは女が、自分で自分を守ろうという本能から発したものであるという気がするからだ。実際、女の心と躰は、男のようにいつまでも昔のことを引きずっていたら、生きてゆけない。故に、神さまがそのように作ってくださった配慮なのだろう。 男の場合は「オレは百人の女を知っている」というと、英雄色ヲ好ムで勲章になるけれど、女が「男を百人知っています」などど言っても自慢の端くれにもならない。そういう意味でも女は過去のことを忘れられないと生きていられない。処女を捧げた男のことが生涯忘れられません、なんてやっていたら、次の恋とは生きていけないのである。 神さまは実にうまく作ってくださった。自分のなかの女を大事に守ってゆくために、前のことをすっぽり忘れられる生理をプラスして。つまりこういう具合に失恋といっても、男と女では様子が違うのである。
優しさの“さじ加減” 2023年09月25日 11時49分01秒 | owarai たとえば、百万円も二百万円もする壺がここにあったとします。「この壺は私の宝物だから、絶対さわらないように」と、普段から父親が家族に言っていました。でも、さわるなと言われると、さわってみたくなるのが人情というもの。ある日、父親の留守の間に、子どもがその壺を手に取って、撫でたりさすったりしているうちに、誤って手を滑らせて割ってしまいました。さあ、お父さんはどうすると思いますか?かんかんになって怒るのが普通です。でも、その壺を自分が割ったとしたらどうでしょうか?自分の失敗は咎めるわけにもいかず、ちょっと肩をすくめて残念そうな顔をして、それでおしまいのはずです。「落として割った」という事実は同じなのに、人間は自分のした悪いことは、そんなに気にもかけないくせに、他人のしたことは何十倍、何百倍にも悪く思うのが普通です。だから、怒りがわいてくるのです。自分には甘く他人には厳しのが人間です。自分にはもっと厳しく、他人にはもっと優しくしてそれでちょうどいい加減だと思います。
その行為は、「あなたを許す」という 2023年09月25日 11時48分07秒 | owarai 「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかの如く学べ。」/ガンジーマハトマ(=偉大なる魂)として、人民の永遠の尊敬を一身に浴びる、インドの政治指導者・思想家・ガンジーの名とほぼ同義語なのが、サティヤーグラハ=非暴力的抵抗闘争の意味であることはもはや多言を要しないだろう。徹底したこの思想のもとに展開された、反イギリス運動の大波は、未酋有も大衆的民族組織として結実した。暗殺で78歳の生涯を終えるが、3発の弾丸を撃ち込まれたガンジーは自らの額に手を当てた。その行為は、「あなたを許す」という意味であるという。
人に会わなくても生きていけるような便利な世の中だから、逆に人は、人に会いたくなるんだね。 2023年09月25日 11時47分10秒 | owarai 放課後の長い時間を私はひとり、学校ではなくて、町のはずれにある図書館で過ごすようになっていた。いつ閉鎖されてもおかしくないような、さびれた図書館だった。日曜の午後、たいてい四時過ぎくらいに、西陽がまぶしくなって私が席を移動したあとか、移動する直前に、彼はふっと姿を現した。そうして、まっすぐに、私がそれまで座っていた椅子を目指して歩いてくる。それからそこに腰をかけて、ぶあつい本を開く。「こんにちは、あの・・・・」ある日、思い切って、私の方から声をかけてみた。どうしていつも、ここに?私の座っていた場所に。ここ、まぶしくないですか?訊いてみたかったけれど、そこまでの勇気はなかった。声はかけたものの、何も言えなくてもじもじしていると、彼の疑問文が飛んできた。「きみの方こそ、どうしていつもこの席に?」そのあとに言った。目を細めて、まぶしそうに、私の胸のあたりに視線をのばして。「ここ、僕の指定席なんだけど」そんな風にして、私たちはぼつぼつと会話をするようになり、日曜ごとに図書館で「デート」をするようになった。デートだと思っていたのは、――名づけていたのも――私だけ、だったと思うけど。あの、もしもよかったら、この本」ある日、思い切って、私の方から「告白」をしてみた。好きです、つきあって下さい、なんて言えるはずもなく、その代わりに私は、私の気持ちを代弁してくれているかのような恋愛小説を選んで、彼に差し出してみた。
『違いがわかる おんなとおとこ』 2023年09月25日 11時46分27秒 | owarai おんな【女】ほんものの女はイワユル女らしさをきっぱり棄てて、なお美しいひと。おとこ【男】ほんものの男は男であることを断固引き受け、なお哀しいひと。