人は
相手の自分に似ているとこ
ろ 好きなところを
選択的に見て近づき
似てないところ 嫌いなとこ
ろを
選択的に見て 離れていく
どちらの時も相手は同じだ
ったのに
好きになるために自分をだまし
嫌いになるために自分をだまし
ている
恋をしないように努めることも
できるし
恋をするように自分をしむける
こともできる
そのことがわかっていて
どうして
人は
相手の自分に似ているとこ
ろ 好きなところを
選択的に見て近づき
似てないところ 嫌いなとこ
ろを
選択的に見て 離れていく
どちらの時も相手は同じだ
ったのに
好きになるために自分をだまし
嫌いになるために自分をだまし
ている
恋をしないように努めることも
できるし
恋をするように自分をしむける
こともできる
そのことがわかっていて
どうして
初めてのキス、初めてのデート、シャ
ボン玉のようにふわふわ飛んで、空中
でばちんと弾ける、そんな片思いの
恋をいくつか経たあと、
わたしはまるで巻き込まれるように、
苦しい恋に落ちた。
それは、手探りで進むしかない
真っ暗な闇の谷底に、真っ逆さまに
堕ちてゆくような恋だった。
どうしようもなかった。
正面は堂々とした態度に見え
ても、背中が弱点をあらわして
いる人がある。どんな人間も裏
は隠せない。
吉川栄治に『背中哲学』という
随筆がある。そのなかで、次の
ように書いている(『われ意外
みなわが師―私の人生観』)。
「前から見ると、くしゃくしゃ
な顔をしているけれど、背中から
見ると、円光の輝いている人は、
私の知己の中では、菊池寛氏だと
思う。一緒に歩いている時など、
後からあの背中を見ていると、
ただまるっこく肥えているだけだ
が、縹渺(ひょうびょう)として、
何か味がある。その味はどんなもの
かというと、『後の安心』とう相だ。
背中には、家庭がそっくり描いて
ある。
いかにも、搦手の木戸は安心して、
大手に向かって床几をすえている
城将の趣だといつも思う」
さらに、
「しかし、夜の銀座裏を歩くとき、
なんと、そこにまだ『帰らぬ良人』
がたくさんに酒の灯の下をうろついて
いることだろう。あの酔っぱらい
達の背中には、脆さや、不安定や、
空虚だらけだ。この人達が、安定の
後光を負ったら、みんな倍も仕事を
するだろうと思う」
と続け、手厳しい。
「人の背中は見ゆるけれど我が背中
は見えぬ」という。自分には見えぬ
背中が、他人には隠せないのでつ
らい。
【コラム:すきやばし二
郎の履歴書】
腕のよい職人が出す品は、
どこで修行をしてきたか、
わかる場合があるという。
銀座の「すきやばし二郎」
の店主、小野二郎氏は、
1925年生まれ、
浜松で板前をしていたが
26歳で、銀座の名門
鮨店「与志乃」(よしの)に
弟子入り。
先代、吉野末吉(故人)に
天才肌を見抜かれ、三年
後、大阪店の花板(板長)
として腕を振るう。その後、
東京に戻り独立。
小野二郎氏の戒め
・タイは握らない。
・採算を度外視しても
シンコを握るのが鮨職人
の意地。
・高価希少な星ガレイは
白身の王者に非ず。
・鮨を食うのに、順番はなし。
・握ったら、すぐ口の中へ。
余談だが、
吉野末吉が亡くなると、
「与志乃」のから客が離れる。
名門は、一代限りが掟。
技とあの世にいくのが鮨職人
と落語家なのである。
https://www.youtube.com/watch?v=tA3etxbhwvk&list=RDMM&start_radio=1&rv=AbZo4xQy9nA
あなたを求める予感
曖昧で、不確で、掴みどころ
がなくて、なのになぜだか、
何かを予感させる。
強くはないのに心に染み込ん
くる。
そんな陽射しに包まれて、わ
たしは歩いていった。
人と交わっていればその
うちきっと、だれかを好きになる。
黄昏どきが人を淋しくさせる。
昼と夜が溶け合う微妙な時間。
夕焼け空がやがて蒼い闇に
覆われると、忘れていた思い出が
よみがえる。
かなえられなかったときの
絶望感。
孤独は心を強くする。
自分の弱さを見つめ、
心を磨き、
本当の恋をつかんでいくのか。
淋しさを味わうことも恋の一部
かもしれない。
「毎日のように手紙は
くるけど
あなた以外の人からである
毎日のようにLINEは
くるけど
あなた以外の人がである
毎日のように電話はくるけど
あなた以外の人からである」
チマチマ遊ぶ人は、人生を
チマチマ送ってるわけですね。
一度しかない人生だもの、ダ
イナミックに休みを取って、
新型コロナがなくなったら
ボーンとでかけようじゃないですか。
https://www.youtube.com/watch?v=Gcxv7i02lXc
「美しさは女性の“武器”であり、
装いは“知恵”であり、
謙虚さは“エレガント”である」
/ ガブリエル・シャネル (デザイナー)
ある時はあなたの放つ光を
浴びて、本当にあなたを眩
しく感じ、
ある時は距離を感じひどく
落ち着かない気持ちになり
ます。
でも僕は今、それをあるがまま
に受け止め、あなたをもう少し
知りたいと思っています。
生意気な言い様かも知れませ
んが、そのことを考えるのは、
楽しいことです。
生きることは「出会うこと」
です。
それをおそれて一体何がは
じまるというのでしょう。
旅をしてみる、新しい歌を
おぼえてみる、ちょっと風
変わりなドレスを着てみる、
気に入った男の子とキスして
みる、寝てみる、
失恋もしてみる、詩も書いて
みる――
一つ一つを大げさに考えすぎ
ず、しかし、一つ一つを粗末
にしずぎないことです。
YouTube
Kevin Mahogany - Save that time
そこはかとなく春の憂いを
滲ませている3月のつきづ
えだ った。
気持ちがうまく言葉になら
ない。驚きと戸惑い。喜び
も、あっただろか。
彼にもある、わたしにも
ある――傷つき、傷つけ、
傷つけられた過去について、
わたしたちは語り合う必要
はないのだ、と。
わたしは黙って彼の手を取った。
彼はわたしの手に、もう一方の
手を添えた。わたしたちは、
つながった。
私は今、恋をしている。
あなたのいない空は
悲しい空でした。
私はしあわせなのだろうか。
悲しい疑問が心に滑り込んで
きたとき、窓の外の風景は私
にとってとてつもなく荒涼と
したものになった。
淋しい。またひとつ、
私の心の中で言葉になった。