七田チャイルドアカデミーという幼児教室が地元にありまして。
七田式といえば『トンデモ本の逆襲』で紹介されていたのを読んでいたので、「あら、ついにトンデモが地元にも」ぐらいの認識しかありませんでした。まあ、トンデモでもやりたい人がいるんならいいんじゃないの~、ってな感じで。教室ができた当時は子供もいませんでしたしね。
ところが先日、その幼児教室の新聞の折り込み広告が入ってきたんですよ。
それを読んで、やっぱり、ちょっと問題あるんじゃねーかなー、という印象を持ちました。
以下、広告から引用します。
で、実際、幼児にどんなことやらせてるかというと。
だそうです。
健常児のお母さんたち、安心してください。
私ゃ、障害児の母ですけどね、障害児はんなこたぁ、やってません。「才能逓減の法則」なんて聞いたことありません。
そもそも、障害児にたいして必要とされているのは早期教育じゃなくて早期療育というものなんですよ。
字を見てもわかると思いますが、”療育”って治療と教育を合わせた言葉でしてね。
まずは合併症などの医療的ケアをしつつ、運動面や生活面、言語などの発達支援をしていくってぇ話でしてね。
まあ、やってることも、それはそれは地道なもんです。
例えば、ダウン症児の場合、筋緊張の低下…まあ、簡単に言えば筋肉が弱くてグニャグニャした感じがする、そういう特徴がありまして、それで首の座りとかおすわりとか歩行とかが遅れる。
なので、赤ちゃん体操とか、必要な筋肉が動くような遊びをするとか(といっても、本当にハイハイとか普通のことです)そういうことをしていくわけです。
通園施設では生活面でのフォローもしますけれど、保育園や幼稚園でやってることと基本はそんなに変わらないんじゃないかな。
自閉症や脳性麻痺のお子さんの療育についてはあまり知らないのですけれど、障害児の早期療育というのは右脳だとか左脳だとかそんな派手な話ではなくて、もっと生活臭いものなんですよ(笑)
別に早期教育の是非についてどうこう言う気はないんですよ。それぞれの親が判断すればいいことですから。
でも、たいていの健常児の親御さんは障害児の実情を知らないと思います。療育という言葉も。
そういう人が上記のような広告をみれば、『障害児には早期教育が行われている』と思うでしょう。
早期療育と早期教育を混同させるような表記で、障害児の世界では七田式早期教育の有効性が立証されているかのような印象を与えているわけです。
もちろん、早期教育=七田式とは書いていませんが、七田式の幼児教室の広告なのですから、何も知らずに読んだ親御さんは当然そのような解釈をするでしょう。
つまり、わざと読み手が誤解をするように誘導しているとしか見えないんですよね。
誤解をさせて育児不安をあおっているような…。
こういうのって、教育者として誠実さに欠けるような気がするんですがね、どうなんでしょう?
七田式といえば『トンデモ本の逆襲』で紹介されていたのを読んでいたので、「あら、ついにトンデモが地元にも」ぐらいの認識しかありませんでした。まあ、トンデモでもやりたい人がいるんならいいんじゃないの~、ってな感じで。教室ができた当時は子供もいませんでしたしね。
ところが先日、その幼児教室の新聞の折り込み広告が入ってきたんですよ。
それを読んで、やっぱり、ちょっと問題あるんじゃねーかなー、という印象を持ちました。
以下、広告から引用します。
一般にはあまり知られていませんが、子供の素質が育つには「才能逓減の法則」というものが働いています。これは誕生に近いときから教育を開始するほど、子供の素質は大きく育ち、遊ばせて育ててしまうと、育つべき素質も失われてしまうという法則です。この事実は障害児の教育において顕著に見られ、障害児の早期教育は今や当然のこととして受け入れられています。遅くから教育を与えたのでは、この子たちが救われないのは明白な事実なのです。
健康児についても同じようにかんがえなくてはなりません。
で、実際、幼児にどんなことやらせてるかというと。
幼児コース(0~6歳)
フラッシュカード・ドッツカード・右脳記憶訓練・速読訓練・素読集等の教材を使用する他、イメージトレーニング訓練によりイメージ力・写真記憶や速読の能力を引き出すことができる右脳と左脳のバランスのとれた教育をいたします。
だそうです。
健常児のお母さんたち、安心してください。
私ゃ、障害児の母ですけどね、障害児はんなこたぁ、やってません。「才能逓減の法則」なんて聞いたことありません。
そもそも、障害児にたいして必要とされているのは早期教育じゃなくて早期療育というものなんですよ。
字を見てもわかると思いますが、”療育”って治療と教育を合わせた言葉でしてね。
まずは合併症などの医療的ケアをしつつ、運動面や生活面、言語などの発達支援をしていくってぇ話でしてね。
まあ、やってることも、それはそれは地道なもんです。
例えば、ダウン症児の場合、筋緊張の低下…まあ、簡単に言えば筋肉が弱くてグニャグニャした感じがする、そういう特徴がありまして、それで首の座りとかおすわりとか歩行とかが遅れる。
なので、赤ちゃん体操とか、必要な筋肉が動くような遊びをするとか(といっても、本当にハイハイとか普通のことです)そういうことをしていくわけです。
通園施設では生活面でのフォローもしますけれど、保育園や幼稚園でやってることと基本はそんなに変わらないんじゃないかな。
自閉症や脳性麻痺のお子さんの療育についてはあまり知らないのですけれど、障害児の早期療育というのは右脳だとか左脳だとかそんな派手な話ではなくて、もっと生活臭いものなんですよ(笑)
別に早期教育の是非についてどうこう言う気はないんですよ。それぞれの親が判断すればいいことですから。
でも、たいていの健常児の親御さんは障害児の実情を知らないと思います。療育という言葉も。
そういう人が上記のような広告をみれば、『障害児には早期教育が行われている』と思うでしょう。
早期療育と早期教育を混同させるような表記で、障害児の世界では七田式早期教育の有効性が立証されているかのような印象を与えているわけです。
もちろん、早期教育=七田式とは書いていませんが、七田式の幼児教室の広告なのですから、何も知らずに読んだ親御さんは当然そのような解釈をするでしょう。
つまり、わざと読み手が誤解をするように誘導しているとしか見えないんですよね。
誤解をさせて育児不安をあおっているような…。
こういうのって、教育者として誠実さに欠けるような気がするんですがね、どうなんでしょう?
突然のコメント失礼致します。
私のサイトで、こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。
http://babyif.blog96.fc2.com/blog-entry-24.html
もう、うさんくさすぎて、なんでこんな教室が世の中に生き残っているのか不思議だし、DSソフトまで出しているのを店頭で見かけると店に苦情を出したくなるくらい(苦情を入れたことはないですけど)頭に来ます。霊感商法とどこが違うのでしょうかね。障害児の親が藁にもすがりたい気持ちになる事があるのを承知でこんなあくどい商売をしているなんて、人として間違ってますよね
ホント自閉方面でもトンデモで有名なんですよね、七田さん。
著作でテレビの見すぎや愛情不足で自閉症になるとか言ってる時点でもう既にダメだコリャ、って感じですが。
そのフラッシュカードとか右脳訓練とかにしても
自閉症の子に関しては鍛えずともそっちのほうは既に人並み外れてレベルは高かったりするので
脳みその半分を鍛えるならむしろ左脳を鍛えたほうがいいんじゃないかと…
って右脳や左脳がどうとかいう前に
排泄とか食事とか着替えとかの自立とか
コミュニケーション能力を伸ばしたりとか
集団に入れない子はまず遊びの中で徐々に人とかかわる楽しさを覚えていく練習をするとか
(”遊ばせて育ててたら育つべき素質が失われる”というくりずさんの引用で七田が言ってるののまったく逆なんですよね)
生きていく上で必要なスキルの習得が先ですよねえww
あとは構造化と言って子どもが混乱しないように環境を整えてあげたり。
コミュニケーションの手段としてカードは使うけど
七田のフラッシュカードとは全然違うやつですから。
健常のお子さんの右脳を鍛えるのにはいいのかも知れないし
障害児の療育にまったく役に立たないわけでもないとは思いますが
少なくとも主流でないことだけは確かですよね。
ご丁寧に連絡ありがとうございます。
しかし、貴サイトでウチを紹介する趣旨が今ひとつわからないのですが。
マロンさん>
はじめまして。コメントありがとうございます。
七田チャイルドアカデミーには、障害児のコースもあるんですよね。
う~ん、サイトを見るだけでも、障害に無理解であるとしか思えない記述が散見されるんですけれど…。
確かに七田式はうさんくさい、というか、どう見てもこれオカルトだろうって部分が多いんですよね。
七田式と波動速読法
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1162913157
七田眞はなぜ幼児教育の専門家と思われているのか
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1165332928#com
まあ、健常児の親御さんのほとんどはそれほど深く考えて教室に通わせてはいないと思いますよ。「子育てのオプションの一つ」ぐらいの感覚なのだろうと思います。
でも、教育や療育の場合、選択するのは親でも、それを受けるのは子どもであるということを忘れてはいけないと思っています。
特に幼児や障害児は、自分ではそれを拒否する能力を持っていないのですから、親は慎重に対処するべきでしょう。
残念ながら、「藁」を売り物にする商売は後を絶ちません。
自分が手を出そうとしているものが「藁」なのかそうでないのかを見抜く力が必要なのだと思います。
きのせんせい>
ごめん!時間切れだ~!
あとでレスします~~~。
(Unknown)となっていますが、もちろん「くりず」の投稿です。
辞めた理由は、火星人と同じ時間帯にレッスン入っていた母親たちの「過剰すぎると思われるくらいの子供へののめり込み」に、私がついていけなかったからだ。ま、要は母親たちの中で私だけが浮いていたんだな。
確か料金も半端な額ではなかったが、うちは家に子供たちと3人で閉じこもっているのがつらくて、で外に出れる場所を探していたんだ。
結果?火星人は何も覚えていないし、「通っていて良かったわ!」なんて今だに一度だって思ったことないや^^;他のお子さんたちは、皆小学校受験したみたいだが。。その後どうなったのかな。
>テレビの見すぎや愛情不足で自閉症になるとか言ってる時点でもう既にダメだコリャ
ダウン症についても、七田氏のブログに胎教でダウン症が消えたという記述を見つけまして(しかも、受講者の体験談というのがミソ)思わず頭を抱えてしまったんですが、この一言でも障害について無理解だっていうのがバレバレなんですがね~。
ところで、自閉症の療育についての説明ありがとうございます。
>生きていく上で必要なスキルの習得が先ですよねえww
いや、ホント。
ウチのおチビも、切実な問題になってきました~。
「Water!」ってなるのはまだ当分先のことになりそう~(泣)
こういうトンデモな療育理論は、得てして障害が『治る(消える)』と主張するんですよ~。
将来的にはわかりませんが、現状では自閉症もダウン症も『治らない』。
治らないけれど、療育や訓練によって生活スキルや社会性を身につけていくことができる(もちろん個人差も大きく、かつ、バリアフリーの環境が整うことも重要な条件になりますが)。
それが、障害に対する今の主流の考え方なのだと思っているんですが。
でも、親には、『もしかしたら治るのかも知れない』という淡い願望も捨てきれない部分があるんです。
まだ、子どもが幼いうちは特に。
だから、『治る』と言ってくれる所に引き寄せられてしまう。
本当に必要な支援とは何かを考える前に、願望に引きずられてしまう。
しかし、無駄な訓練で時間を奪われるのは、親ではなく子どもなんですよね。
間違った理論(自閉症は母親の愛情不足など)で、障害に対する偏見を助長されるもの困ったもんです。
>健常のお子さんの右脳を鍛えるのにはいいのかも知れないし
いや~、それもどうなんだろう~~。
フラッシュカードみたいな一方的なインプットの関係よりも、子どもどうしで遊ぶような双方向な状況の方がよほど複雑で、脳を使うと思うんですけれど(笑)
そうか、やっていたのか~~~。
でも、外に出たかったって気持ちは、すごーーーーーーく、よくわかる。
経験のない人にはあまりわかってもらえないけれど、育児って孤立しやすいんだ。
家庭で子どもとだけ顔を突き合わせていると、本当に煮詰まってくる。
黙っていてもいろいろなメディアが不安をあおってくれるし(笑)
たまたま、そういうところに幼児教室があったってことなんだよ。
今は、子育て支援センターとか、育児サークルとか、結構あちこちにあるんだ。
ここ数年で、そういう面では少しずつ良くなってきていると思う。
奈々子さんは大変だったな。
まあ、また飲んで愚痴りましょう(笑)
戦国時代に武士が玄米に味噌野生の草を食べて糖鎖ができていた自然物で良い玄米は無理だから3分撞きにして発芽玄米でたべる伝統的日本食中心で食事をする
欧米食は極力食べない砂糖1日30gまで
先のコメントでも書きましたが、自閉症は「治らないけれど、療育や訓練によって生活スキルや社会性を身につけていくことができる」というのが現在の一般的な理解です。
もちろん、薬物治療などの可能性も視野に入れた研究もあるようですが(参考:日経サイエンス2007年2月号「ミラーニューロンと自閉症」など)、まだ仮説の段階を出るものではありません。