「逆転裁判4」クリアしたんですけれどねぇ。
そこそこ楽しみはしたんですが、かなり、モヤモヤした感触が残ってしまいました。
私の個人的な感触として、女性ユーザーを意識するとゲームは緩くなる傾向があるような気がするんですが、今回も残念ながら当てはまってしまった感じです。
まず、システム面ですが、『みぬく』という新システムが導入されています。
これは、法廷での証言にムジュンはないがウソを隠している場合、仕草に動揺が現れるのでその仕草を『みぬく』というものなのですが、これが、正直つまらない。
と、言うのも、その証言にウソが含まれていると言うことはあらかじめわかっているわけです(主人公の腕輪が揺れるということになっている)。
なのに、小さな、本当に小さな『仕草』の変化を見つけないと先に進めない。
しかも、この仕草が、推理が必要だとかストーリーに関わっているとかいうものでもなく、単なる間違い探しみたいなものなんですよ。
これがゲームの流れを止めてしまうんですね。
法廷のスリリングな応酬が『逆転裁判』のウリなのに、その爽快感を奪ってしまってどうする、という感じなんですが。
女性ユーザーを意識したので推理ではなく直感で解ける部分を作ったのだとしたら、まあ、なめられたものだな、としか言いようがないのですが。
もっとも、「女性ユーザーを意識した」というのは、キャラデザインをみた私の感想でしかないので、見当違いな意見かもしれません。
あとストーリー上でも不満点がありました。
以下はネタバレになります。
最終章の裁判は『裁判員制度』が導入されます。
設定としては、裁判員制度のモデルケースとして施行していることになっています。
それはいいんですがね。
問題なのは、その裁判の設定をしたのが『成歩堂龍一』なんですよ。
事件の選定から、弁護士(もちろん主人公のオドロキ君)・裁判員の人選まで(おそらく検事も)、全て!
弁護士資格を奪われた男が何をどうしてそんな権力を…というのは、この際、置いておくとしても。
完全にストーリー上の主人公は『成歩堂龍一』になってしまいました。
過去の事件が現在の事件と絡み合うのは『逆転裁判』らしい部分なのですが、その事件はオドロキ君の事件ではなく『成歩堂』の事件です。
しかも、証拠集めまで成歩堂がおこなってしまうのです。
もちろん、誰が証拠集めをしようがプレーヤーが操作していることは同じなんですけれど、それは裁判のための証拠集めではなく、弁護士資格を失った男が既に終わった事件について淡々と関係者の回想を集めているにすぎず、緊張感が生まれません。
法廷パートも、全てを把握した絶対者のような成歩堂の前では、主人公が自ら真実を切り開く爽快感がない。
つうか、法廷パートの入った時点でほぼ全ての筋書きが見えてしまっているのですよ。
あげくの果てに、法廷で、最後に真犯人を追いつめたのが『裁判員制度』では、成歩堂の手の内で踊らされた感が拭えません。
推理ゲームでは、プレーヤー=主人公という視点がしっかりしている方が、自ら推理するバーチャル感が味わえると思います。
まあ、作り方次第だとは思いますが。
最後に、『裁判員制度』じゃなくても『疑わしきは被告人の利益に』という原則から、この絵瀬まことちゃんという被告人は無罪になるような気がします。
そこそこ楽しみはしたんですが、かなり、モヤモヤした感触が残ってしまいました。
私の個人的な感触として、女性ユーザーを意識するとゲームは緩くなる傾向があるような気がするんですが、今回も残念ながら当てはまってしまった感じです。
まず、システム面ですが、『みぬく』という新システムが導入されています。
これは、法廷での証言にムジュンはないがウソを隠している場合、仕草に動揺が現れるのでその仕草を『みぬく』というものなのですが、これが、正直つまらない。
と、言うのも、その証言にウソが含まれていると言うことはあらかじめわかっているわけです(主人公の腕輪が揺れるということになっている)。
なのに、小さな、本当に小さな『仕草』の変化を見つけないと先に進めない。
しかも、この仕草が、推理が必要だとかストーリーに関わっているとかいうものでもなく、単なる間違い探しみたいなものなんですよ。
これがゲームの流れを止めてしまうんですね。
法廷のスリリングな応酬が『逆転裁判』のウリなのに、その爽快感を奪ってしまってどうする、という感じなんですが。
女性ユーザーを意識したので推理ではなく直感で解ける部分を作ったのだとしたら、まあ、なめられたものだな、としか言いようがないのですが。
もっとも、「女性ユーザーを意識した」というのは、キャラデザインをみた私の感想でしかないので、見当違いな意見かもしれません。
あとストーリー上でも不満点がありました。
以下はネタバレになります。
最終章の裁判は『裁判員制度』が導入されます。
設定としては、裁判員制度のモデルケースとして施行していることになっています。
それはいいんですがね。
問題なのは、その裁判の設定をしたのが『成歩堂龍一』なんですよ。
事件の選定から、弁護士(もちろん主人公のオドロキ君)・裁判員の人選まで(おそらく検事も)、全て!
弁護士資格を奪われた男が何をどうしてそんな権力を…というのは、この際、置いておくとしても。
完全にストーリー上の主人公は『成歩堂龍一』になってしまいました。
過去の事件が現在の事件と絡み合うのは『逆転裁判』らしい部分なのですが、その事件はオドロキ君の事件ではなく『成歩堂』の事件です。
しかも、証拠集めまで成歩堂がおこなってしまうのです。
もちろん、誰が証拠集めをしようがプレーヤーが操作していることは同じなんですけれど、それは裁判のための証拠集めではなく、弁護士資格を失った男が既に終わった事件について淡々と関係者の回想を集めているにすぎず、緊張感が生まれません。
法廷パートも、全てを把握した絶対者のような成歩堂の前では、主人公が自ら真実を切り開く爽快感がない。
つうか、法廷パートの入った時点でほぼ全ての筋書きが見えてしまっているのですよ。
あげくの果てに、法廷で、最後に真犯人を追いつめたのが『裁判員制度』では、成歩堂の手の内で踊らされた感が拭えません。
推理ゲームでは、プレーヤー=主人公という視点がしっかりしている方が、自ら推理するバーチャル感が味わえると思います。
まあ、作り方次第だとは思いますが。
最後に、『裁判員制度』じゃなくても『疑わしきは被告人の利益に』という原則から、この絵瀬まことちゃんという被告人は無罪になるような気がします。