さてさて、今日はお金にまつわるお話を。
お金の話なんて品格が無いわ、なんてぇ言わずに少々お付き合いくださいませ。
おチビの通う施設は、今までにも何回か書いた通り「知的障害児通園施設」です。
これが、4月1日から施行された「障害者自立支援法」の対象になっています。
この法律の一番の目玉は応益負担、つまりサービス受けたきゃカネを出せ受けるサービスに応じた負担を、ってことは皆様ご承知の通り。
で、おチビの施設も法律適用になる10月から本格的に利用料を払う事になり、先週やっと施設から金額の説明がありました。
その利用料ですがね。
日額1,912円也。
使用料は貧乏人も金持ちも関係なく一律の負担なのでございます。
まあ、上記の金額が利用料として適正かどうかは、私は判断できません。
しかしながら、この金額では、正直きびしい家庭が多いでしょうね。乳幼児を抱える世帯は若い世帯が多いですから。
ウチだって、今は週1だけど、徐々に利用日数を増やしていくつもりだったんですがね。
しかも、障害が複数に渡り、例えば肢体不自由児施設にも通う場合、そちらの料金も負担になる。
補装具の費用や育成医療などの医療費も「障害者自立支援法」に統合されたので、そちらの負担も増える。
つまり、障害が重ければ重いほど負担が増えていくってぇ寸法です。
でも、それも当然とおっしゃるんでしょうねぇ。「自立支援法」は受けるサービスに応じた負担、いわゆる「応益負担」なんですから。
ご存じない方も多いと思いますが、今まで障害児の通園施設は「措置入園」といって児童相談所が入園を決定し、親の収入に応じた負担が設定されていました。
能力に応じた負担「応能負担」ってぇやつですな。
今まで、「応益負担」の代表的な制度として、道路特定財源に充てられるいわゆる「ガソリン税」(揮発油税及び地方道路税)がありました。
これは、自動車の燃料を使った人や自動車を持っている人に道路の建設・維持のカネを負担してもらおう、というものです。
しかし、歩く分には道路は傷まねぇし、公共交通機関を利用する分には何の問題も無い。
つまり、払わないことを選択しても、他に目的を達するための手段があるんですわ。
しかし、福祉の場合、利用者はそれを利用するしか他に手段が無いんですね。
サービスを受けないという選択は、即、生活の質の低下に結びつく。
利用者にはそのサービスを受ける他に選択肢が無い場合、応益負担の導入は慎重であるべきだと思います。
さて、通園施設ですが、これは障害を持った子どもの発達支援(療育といいますがね)が大きな目的です。
大人のリハビリテーションが社会復帰のための訓練であるとするのなら、子どもの療育は社会参加のための訓練と言いましょうか。早期から療育を受けられるかどうかは、その子の自立に大きな影響を与えるといわれています。
それに、親にとってもですね、通うメリットは大きいんですわ。子どもたちの特徴に合わせた接し方を学ぶ、というのかな。まあ、普通の育児よりもいろいろとコツがいるわけです。
それに、障害児の親同士のつながりもできるので、それによる精神的な支えあいも大きい。
もし重い障害を持った幼児を抱え、さらに金銭的理由で施設を利用できないという世帯では、その幼児が発達支援を受けるチャンスを失うだけでなく、親の孤立化を招く可能性が大きい。その場合、虐待のリスクが発生することも考慮されなければならないだろうと私は思います。
しかし、今度のニホンコク首相になろうというお方は、社会保障費の負担を増やすってやんわりと言ってたな…。
お金の話なんて品格が無いわ、なんてぇ言わずに少々お付き合いくださいませ。
おチビの通う施設は、今までにも何回か書いた通り「知的障害児通園施設」です。
これが、4月1日から施行された「障害者自立支援法」の対象になっています。
この法律の一番の目玉は応益負担、つまりサービス受けたきゃカネを出せ受けるサービスに応じた負担を、ってことは皆様ご承知の通り。
で、おチビの施設も法律適用になる10月から本格的に利用料を払う事になり、先週やっと施設から金額の説明がありました。
その利用料ですがね。
利用料:日額834円(定率負担分1割)×利用日数
食費:大人650円 子ども428円×利用日数
日額1,912円也。
使用料は貧乏人も金持ちも関係なく一律の負担なのでございます。
まあ、上記の金額が利用料として適正かどうかは、私は判断できません。
しかしながら、この金額では、正直きびしい家庭が多いでしょうね。乳幼児を抱える世帯は若い世帯が多いですから。
ウチだって、今は週1だけど、徐々に利用日数を増やしていくつもりだったんですがね。
しかも、障害が複数に渡り、例えば肢体不自由児施設にも通う場合、そちらの料金も負担になる。
補装具の費用や育成医療などの医療費も「障害者自立支援法」に統合されたので、そちらの負担も増える。
つまり、障害が重ければ重いほど負担が増えていくってぇ寸法です。
でも、それも当然とおっしゃるんでしょうねぇ。「自立支援法」は受けるサービスに応じた負担、いわゆる「応益負担」なんですから。
ご存じない方も多いと思いますが、今まで障害児の通園施設は「措置入園」といって児童相談所が入園を決定し、親の収入に応じた負担が設定されていました。
能力に応じた負担「応能負担」ってぇやつですな。
今まで、「応益負担」の代表的な制度として、道路特定財源に充てられるいわゆる「ガソリン税」(揮発油税及び地方道路税)がありました。
これは、自動車の燃料を使った人や自動車を持っている人に道路の建設・維持のカネを負担してもらおう、というものです。
しかし、歩く分には道路は傷まねぇし、公共交通機関を利用する分には何の問題も無い。
つまり、払わないことを選択しても、他に目的を達するための手段があるんですわ。
しかし、福祉の場合、利用者はそれを利用するしか他に手段が無いんですね。
サービスを受けないという選択は、即、生活の質の低下に結びつく。
利用者にはそのサービスを受ける他に選択肢が無い場合、応益負担の導入は慎重であるべきだと思います。
さて、通園施設ですが、これは障害を持った子どもの発達支援(療育といいますがね)が大きな目的です。
大人のリハビリテーションが社会復帰のための訓練であるとするのなら、子どもの療育は社会参加のための訓練と言いましょうか。早期から療育を受けられるかどうかは、その子の自立に大きな影響を与えるといわれています。
それに、親にとってもですね、通うメリットは大きいんですわ。子どもたちの特徴に合わせた接し方を学ぶ、というのかな。まあ、普通の育児よりもいろいろとコツがいるわけです。
それに、障害児の親同士のつながりもできるので、それによる精神的な支えあいも大きい。
もし重い障害を持った幼児を抱え、さらに金銭的理由で施設を利用できないという世帯では、その幼児が発達支援を受けるチャンスを失うだけでなく、親の孤立化を招く可能性が大きい。その場合、虐待のリスクが発生することも考慮されなければならないだろうと私は思います。
しかし、今度のニホンコク首相になろうというお方は、社会保障費の負担を増やすってやんわりと言ってたな…。
そうか、そうか、おめでとう。
重い鞄下げて、がんばってたもんね。
夢に向けての一歩だね。
さてさて、自立支援法だけど。
行政はカネがかかるもんだってのをこの国の人は忘れちゃってるんじゃないかな、と思う。
昔は、少なくとも不採算部門でも必要なものがあって、それを行政がまかなう、社会全体で負担する、という社会的コンセサンスがあったように思う。
だけど、最近は、税金のかかるものはすべて悪い、というような風潮を感じて、ちょっと、それはどうか、と。
しかも、システムとしての行政の問題点を検証するのではなく、とにかく、個人に対する「ねたみ」を煽るような形になっているのが、どうか、と。
まあ、このクニにカネがないのも事実なんだが。
しかし、それを、国民全体に関わる「増税」ではなく、限られた(といっても誰もが当事者になりうるんだが)人にだけ影響が及ぶ福祉や医療費からカネを、ってぇ嫌らしい姿勢を平気でクニが取れたのは、やはり、国民の無関心が大きいと思う。
自立支援法が成立した時も思ったんだが、障害者が国会前で座り込みしていたことを、本当に、どれだけの人が知っているのだろう?
まあ、どうせ選挙が終わったら消費税も上がるんだろうけどさ。
こっちは先月中に実習を終え、先週、「修了証明書」を頂きました。これで私も一応、介護のプロな訳だ(笑)
で、この資格取得のためと小僧関係で、私も自立支援法については現場の意見を聞いたり、実際に体験したり、講演会に行ったりと、、、それなりに勉強しているのだな。
ハッキリ言って、「悪法」です。
綱吉の生類憐みの令なんてまだいいかもよ。
この法律は障がいのランクを素人が決めているんだが、107このうち、肢体系がほとんどを占めているのだよ。うちの小僧は知的だから、ほとんど当てはまらない。。つーことは、支援をほとんど受けられないのさ。
就職口だってそうだ。やっとこさ授産施設に入れたところで、工賃は1万円程度。そこから利用者負担分を差っぴかれたら、手元に残るお金なんて中学生の小遣い程度だ。
そんなんで、国のいう「社会で自立した生活」ができると思うかい?
「子供の権利条例」っていうのがある事を、議員は知らねぇのかもな。
署名運動が改善の力になればいいんですが…。
ウチの方では、親の給食を外してもいいことになりそうです。
始めは食中毒などの問題があるとのことで、施設側も躊躇していたようなのですが、国から提示された金額があまりにムタイなものだったので、おにぎりなどの簡単なものであれば親は弁当で良いということになりました。
まだ、確定の話じゃないので心配ではありますが、とりあえず650円分は節約できそうです。
どうせ、おチビに食べさせるのに精一杯で、親はロクに食えないし~~(笑)
しかし、それはそれで、施設側の収入が減ってしまうことにつながるわけですから、それも、ちょっと困るわけで。
この法律は障害児だけじゃなくて、いろんなところで矛盾が吹き出しているようで、現場はかなり混乱しているんですよね~。
今、児童相談所に手帳の申請しているところなんですが、そっちもかなり混乱している風なのが、傍目からもアリアリで、いかがなものかって感じなんですが。
この法律、とにかく廃止になってくれないかなぁ~(溜息)
毒づきたくなる毎日ですよねえ。
うちの小僧の卒園した障害児通園施設もやはり10月から急激な負担増ということで
(知人のケースだと今まで月額2000円ぐらいだったのがまともに通うと月額3万7千円ぐらいになるとかいう話でした)
県のほうでなんとか負担軽減してくれよー、という主旨の署名を集めていて
私もお手伝いしているところです。
障害が重ければ重いほどこういうサービスを利用する機会も増えるけど
同時に障害が重ければ重いほど当人がお金を稼ぐ能力も低いし
その家族も介護に手がかかるから働きに出る余裕もないし、
そういう人たちだからこそ福祉の助けが必要なのに、
応益負担ってのはおかしい、というのは
ちょっと考えれば容易に想像が付きそうなものですが
最近の議員さんとかってのはこんなちっぽけな想像力もないのかなあ、と
情けなくなりますですよ…。
横山ホットブラザーズののこぎりの人に「お~ま~え~は~あ~ほ~か~」と言ってきて欲しいくらいですのう…。