先ほど、NHKで「地球・ふしぎ大自然」のアンコール放送をしていました。
今回のタイトルは「金色のサル 森を飛ぶ」
番組表の詳細をそのまま転載しますが、内容はこんな感じです。
この説明に「群れの中で赤ちゃんを奪い合う奇妙な行動」とありますが、これ、実は母親以外のメスが赤ちゃんの面倒を見てくれるという話なんですね。
若いメスたちが赤ちゃんを抱いた母親のまわりに群がって、「かわいい~♪」「抱かせて、抱かせて~♪」「次、私~♪」という感じで(ホントにそう見えるんですよ)赤ちゃんを持っていっちゃうんですよ。
そうして赤ちゃんを持っていかれた母親がどうするかといえば、いかにも「あ~、セイセイした~~」という表情で(いや、ホントにそう見えるんだって)身繕いをしたりゆっくり食事を始めたりするんですよ、これが。
で、ゆっくりくつろいだらおもむろに「はいはい、もうウチの子を返してちょうだい」と(くどいようだけど、そう見えるんだって)赤ちゃんを取り戻して抱っこしてるんです。
私は、これの本放送の時も見ていまして。
2004年の秋頃だったと思うのですが、ちょうどその時は、いつまでも首の据わらないおチビとずっと2人きりで家にこもっていてかなり煮詰まっていた時期でした。
だから、ちょいと子どもを預けてくつろぐ母ザルに「そうだ、これが必要なんだー!」と大変共感(笑)したのを覚えています。
キンシコウの出産シーズンは春先ですが、厳しい冬を越したばかりの出産は母体の負担が大きい。だから、一時でも他のサルが赤ちゃんを持ってくれたら母ザルは餌を食べることに集中できる。群れを維持するための知恵なのだそうです。
若いサルが赤ちゃんの扱い方を覚えるという利点もありますし。
が、やっぱり、知恵というより何より、一日中子ザルがぶら下がっていたら母ザルだってうっとおしいのだろうと思いますよ(笑)
もっとまじめに話せば、サルはかなり広範囲な縄張りを移動しながらの生活で、安全な巣を持っているわけではない。その割に生まれたばかりの赤ちゃんザルは無力です。とにかく母ザルにしがみつくことしか出来ない。
この無力さは、群れ生活に適応した結果なのですね。
母親を群れ全体でカバー出来るからこそ、無力な赤ん坊を産むことができる。
で、無力な赤ん坊と言えば、人間の赤ん坊ほど無力なものはないです。
母親にしがみつくどころか、首も据わっていないんだからね。
ヒトの赤ちゃんは群れ生活に強く依存した存在なんでしょう。母親が一人で抱えていたらおかしくなるよなぁ。
あ、ついでですが、NHKの番組説明にキンシコウは「孫悟空(そんごくう)のモデル」とありますけれど、これはガセだって「トリビアの泉」でやってましたね。これを見るまで、私も孫悟空のモデルだと信じてました~~。
今回のタイトルは「金色のサル 森を飛ぶ」
番組表の詳細をそのまま転載しますが、内容はこんな感じです。
中国の古都・西安の南西に連なる秦嶺(しんれい)山脈。深い森に覆われた山の奥に、毛が金色に輝くサル、キンシコウが暮らしている。孫悟空(そんごくう)のモデルとも言われているが、その生態はふしぎがいっぱい。森を縦横無尽にジャンプしながら移動する生活。群れの中で赤ちゃんを奪い合う奇妙な行動。そして、氷点下20度の厳しい冬山を生き抜く驚異の能力。これまで謎に包まれてきたキンシコウの暮らしぶりに迫る。
この説明に「群れの中で赤ちゃんを奪い合う奇妙な行動」とありますが、これ、実は母親以外のメスが赤ちゃんの面倒を見てくれるという話なんですね。
若いメスたちが赤ちゃんを抱いた母親のまわりに群がって、「かわいい~♪」「抱かせて、抱かせて~♪」「次、私~♪」という感じで(ホントにそう見えるんですよ)赤ちゃんを持っていっちゃうんですよ。
そうして赤ちゃんを持っていかれた母親がどうするかといえば、いかにも「あ~、セイセイした~~」という表情で(いや、ホントにそう見えるんだって)身繕いをしたりゆっくり食事を始めたりするんですよ、これが。
で、ゆっくりくつろいだらおもむろに「はいはい、もうウチの子を返してちょうだい」と(くどいようだけど、そう見えるんだって)赤ちゃんを取り戻して抱っこしてるんです。
私は、これの本放送の時も見ていまして。
2004年の秋頃だったと思うのですが、ちょうどその時は、いつまでも首の据わらないおチビとずっと2人きりで家にこもっていてかなり煮詰まっていた時期でした。
だから、ちょいと子どもを預けてくつろぐ母ザルに「そうだ、これが必要なんだー!」と大変共感(笑)したのを覚えています。
キンシコウの出産シーズンは春先ですが、厳しい冬を越したばかりの出産は母体の負担が大きい。だから、一時でも他のサルが赤ちゃんを持ってくれたら母ザルは餌を食べることに集中できる。群れを維持するための知恵なのだそうです。
若いサルが赤ちゃんの扱い方を覚えるという利点もありますし。
が、やっぱり、知恵というより何より、一日中子ザルがぶら下がっていたら母ザルだってうっとおしいのだろうと思いますよ(笑)
もっとまじめに話せば、サルはかなり広範囲な縄張りを移動しながらの生活で、安全な巣を持っているわけではない。その割に生まれたばかりの赤ちゃんザルは無力です。とにかく母ザルにしがみつくことしか出来ない。
この無力さは、群れ生活に適応した結果なのですね。
母親を群れ全体でカバー出来るからこそ、無力な赤ん坊を産むことができる。
で、無力な赤ん坊と言えば、人間の赤ん坊ほど無力なものはないです。
母親にしがみつくどころか、首も据わっていないんだからね。
ヒトの赤ちゃんは群れ生活に強く依存した存在なんでしょう。母親が一人で抱えていたらおかしくなるよなぁ。
あ、ついでですが、NHKの番組説明にキンシコウは「孫悟空(そんごくう)のモデル」とありますけれど、これはガセだって「トリビアの泉」でやってましたね。これを見るまで、私も孫悟空のモデルだと信じてました~~。
>ヒトの赤ちゃんは群れ生活に強く依存した存在なんでしょう。母親が一人で抱えていたらおかしくなるよなぁ。
むほー!まさにそうですよね
私は人付き合いがあまり上手じゃないし、群れるより一人でいるほうが凄い気楽…という人間なんですが、大変なお子様を持ってみて、人付き合いが苦手なんですぅなんて言ってたら死ぬる…と痛感しました。
今現在も努力中ですがちょっとはおつきあい上手になったかな、と思います(苦笑)
おおー、その通りだー!
私も、人付き合いはあまりいい方ではなくて、一人でいる方が気楽~~と思うタイプなんですけれど、おチビが生まれてからは
いろいろとお付き合いが増えました。
まあ、それなりに面倒なこともあるんですけれど、お互い助け合わなきゃ、とてもじゃないがやってられないですものね~。
番組はとても面白かったですよ。
子ザルのかわいらしさときたら、もう悶絶ものでしたし~(笑)
「名作アンコール」とあったので、好評ならまた再放送するかもしれないですね。
人間でも数十年前まではばあちゃんやら近所のおばちゃんやらが
小さい子どもの面倒見てくれたりして
育児を母親が丸被りって感じじゃなかったですよねー。
そういえば小僧の通園施設~養護学校のお友達のお父さんで
動物園でキンシコウの飼育係をやってる人がいるんですが
そこんちのお母さんはお子さんを必要に応じて旦那様のご実家に預けて
上手に息抜きしておられます。
パパさんがキンシコウから何かを得られたのかな、とか思ってしまいました(笑)
障がいっ子を母親全てが背負ったら、マジでやってられんわ。
子供は社会で育てるもの。これって、一昔前までは当たり前のように行われていたはずなんだよなぁ。
え?キンシコウって孫悟空のモデルじゃなかったの?今初めて知ったよー。
動物園の飼育係と知り合いだって結構レアだと思うのに、さらに珍獣キンシコウとはっ。
珍しい方が身近にいてうらやましいですねー。
それにしても、そのパパさんに母親学級で講演してもらうといいかも。
キンシコウの育児を見習って、上手に息抜きしようって(笑)
特に、障害児に対しての風当たりは昔の方がえげつなかったし、親がサポートもなく1人で抱え込む率は昔の方が高かったと思うよ。
ただ、育児に関しては、これは少子化が原因だと思うんだけど、社会全体に子どもを受け入れる余裕が失われている感じがする。
例えば、幼児を連れて歩く時の不便さや肩身の狭さは、多かれ少なかれどんな親も感じていると思う。
それは、社会構造が健常な大人を基準にしているというだけじゃなくて、人の意識も子どもがいないことが当たり前になっているからじゃないかと思う。子どもが自分とは関わりのない「異物」になってしまっているんだよね。
子どもと接する機会が少ない社会は、社会全体の育児スキルも失われていくと思う。
きのせんせいも書いていたけれど、ご近所のばあちゃんといった育児に活用できるような「資源」も今はない。
ご近所付き合いの希薄さ、ではなくて、今の「ばあちゃん」はせいぜい2人程度の育児経験しかない。育児に関しては「娘」と同程度に素人なんだよね。
これに関しては、ウチの母がそうなんだけど、はじめての抱っこなんか私以上にオロオロしていたからね。離乳食や夜泣きなどアドバイスを受けようとしたら「忘れた」「そんな昔のことは覚えていない」と、たいそうハードボイルドな答えを返してくるし(笑)
ま、だから、子育てセンターとか保育園とか公共の資源を充実させていくのが一つの方法なんだけど。
でも、子どもがいて当たり前、という意識に社会が変わっていかないと子育ては辛いままだし、子どもを産みたいという人も増えないよねぇ。
何でも、日本の研究者がテレビで、孫悟空のモデルのようだ、みたいなことを言ったらそれが一人歩きしちゃったんだって。
孫悟空のモデルは、中国のアカゲザルだとかインドのハヌマンラングールだとか諸説あるらしいよ。
でも、キンシコウだという説が流れているのは日本だけなんだって。
その研究者もあとで、ちゃんと否定したらしいし。
ハヌマンラングールといえば、タイの特撮でハヌマーンというサルのヒーローがウルトラマンと共演していたと思うが。孫悟空に似てるかな?
育児に関する無理解、といったほうがいいのかな。
周りに子供のいない風景、が当たり前になっている人間が実は多いんだ。言い方を代えれば生活サイクルも大人と子供では違うので、接する機会がないんだよな。 私の妹も「子育てってお金かかるから、私は子供産まない」と言い切っているんだが、彼女の周りには子供どころか障がい児・者や年寄りすらいない(せいぜい親くらい)。 そんな中でいきなり「子育てしてみろ」と言われたって、できる訳ないんだよなー。
「異なるものを排除する」は「異なるものは認めない}に繋がり、そして更には「異なるものには無関心」にもなっているのかもしれん。
あ、それから私の母親も小悪魔の障がいが分かる前から「お母さんは男の子は育てたことがないから分からないわ~」って、みもふたもないコメントを言ってのけたぞ^^;