余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

いい子

2021-01-02 01:41:34 | 花弁の詩
みんなはいい子
僕は悪い子
この世界を愛せないよ
この世界に僕は産まれた
みんなはいい子
僕はどんな子
この世界は綺麗なの
この世界は汚いの
みんなはいい子
僕は悪い子
いつか後悔した
この世界に産まれてきたことに
みんなはいい子
僕は歩く
ある日目を覚ましたときから
周りの景色が灰になって
全てが無意味で
みんなはいい子
僕は罪な子
愛したいよ
愛されたいよ
みんなはいい子
僕は夢の子
僕の望むのはさ
君が幸せになること
あなたが幸せになること
せめて僕の触れ合った人が幸せになること
みんなはいい子
僕は悪い子
意味なんてあるのかな
それでも意味を求めて
優しくなりたい
柔らかい風になりたい
みんなはいい子
みんなはいい子
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あの時の

2021-01-02 01:35:39 | リンゴのいろ(短歌)
あの時の
記憶を持って
散歩した
ぼくの魅力は
揺りかごのなか
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内にある

2021-01-02 01:34:32 | リンゴのいろ(短歌)
内にある
しるしがひかる
きらきらと
だからいえるの
あなたが好きと
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秘花

2021-01-02 01:22:49 | マイブック(さ)
「秘花」
      瀬戸内寂聴 著

夢のなかから抜け出せない。
そんなことがたまに、ときどき、なにげなく、訪れる。
人はさまざまな感情を持ち、それは余すことなく、
やってくる。
悲喜こもごも、喜怒哀楽、愛別離苦。
そして変化する。
いや具わっている。
創造の連鎖は誰しもが夢想し、形作っていく。
その途中、忘れ物がたびたび思い起こされて、
膨れていくものが鬼となる。
鵺をよぶ。
世阿弥のものがたり。
秘めた花は夢物語に囲われる。
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