業はまた
資本の流れが
増大に
なっていくごと
ぞことぼこに
過去と未来に捕われて
鳥の行方を見失う
鴉か梟か鳩か雀か
その羽ばたきも空の底
そばにいた
私は鳥になり損ねた
燃える手の平にかぶせられた
酒をあおり、崩れふせ
もう一杯
忘れるようにかぶせていく
味はとろけて
とろけていく
まとうマントをなびかせて
剣を振りかざす
宙宇に浮かぶ闇の蝶
溺れる闇は鵺がちらり
リズムを刻んでいる風ひらら
変幻自在の目の中心は
奇妙奇天烈かもしだす
ひとつ修羅の固まりに
比率はマントが染めあたえる
渇いた喉に剣一振り
身体に隠されたぎざぎざの傷
マントがそれに応えてくれる
炎の蝶は闇に映える
ひとりになり詩を書く
なんとはなしに書いていく
手をすべらせて
詩書きは止まらない
疑問はなく
すらすらと
詩をみる 詩を読む
やがて疑問を生む
詩とはなんなのか
まずは詩の役割から
答えはない
そこから疑問は移行
詩の定義とはなんだったか
様々の回答
疲れ果て
それでも詩はやむ事はない
その中心にはなにか
探し物か、革命か、侵略か、
満足はできない詩の痛み
詩は物語とする
詩人はいないが
詩は存在する
これは五感の一つをなくしているから
さらにゆくなら
詩は死生
イコールとした
日本のなか日本人として