「月と六ペンス」
サマセット・モーム 著
金原瑞人 訳
強烈な意志。
焦がれる想いは火炎に焼かれ、
お構いなく描かなくてはいけない。
根付く眼差し。
チャールズ・ストリックランドは描かなくてはいけなかった。
それはどうしようもない選択。
うつしとり、反映していくもの。
それを夢と呼ぼうか。
いやなんと呼ぼうか。
わたしはストリックランドを記すことにした。
もうひとりの画家、友人ディルク・ストルーヴェ。
恋の虜となり悲劇と喜劇の狭間にはさまれ。
彼の妻は。
美の共有された疎通は経験の細胞が疼くのだろう。
月に照らされた六ペンス。