余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

軽やかに

2021-04-05 23:38:15 | ウイルス時代(短歌)
軽やかに
死をうけとめる
ひとでありたい
ひらりとおちる
花弁と
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まばたきで

2021-04-05 03:08:16 | ウイルス時代(短歌)
まばたきで
アンチテーゼに
なったなら
涙を舐める
美へと定める
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決別は

2021-04-05 01:23:08 | ウイルス時代(短歌)
決別は
恥ずかしそうに
やってくる
手をたずさえて
きこえないよう
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2021-04-05 01:17:29 | 天秤の詩
残照の渡る光と影は
永遠に続く残酷のまばゆさ
切れそうな糸で紡ぎ出された
危うい慟哭の橋は
絶妙な平衡感覚が必要で
光と影の境界線を手で隠す
夕立の降った後の匂いを身体に取り込み
寂しく悲しみに暮れた立ち姿勢に
地上に架からない虹の橋が浮かび上がる
必要以上に使った瞳は紅く
潤みっぱなしの唇の赤
なんとはなしの頬の朱
三つのあかは青すぎる空に対比して
ムードのある立体感を際立たせる
素敵と物憂げさが交互に吹いて
光の輪郭線が散っていく
空を見上げるその立ち姿勢は
遠くを見ながら近くを見る
儚く淡く蝶を連れて
交わることのない色の粒を
影でそっと隠すのだけれど
光の泡は恥ずかしそうに
影をぼかしにやってくる
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思春期

2021-04-05 01:14:41 | 写真の扉の詩
幸せを手にするんだ
手を振ってバイバイのおわかれ
振り向かないで歩いていく
ゆっくりと時の流れを逆行
甘酸っぱいミカンの味

ハッピーバースデー

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