余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

独女日記

2021-04-18 22:35:08 | マイブック(た)
「独女日記」
      藤堂志津子 著

著者と愛犬はなの日々。
札幌に住む61歳とはな一歳。
を徒然にほんと徒然に綴っている。
父が死に、介護した母も死に、
身に積んでいく生活や死生観や思い出や
想い。
経験するからこそ分かるこころの数々。
望郷の物語。
わたしとわちしと、
あなたとわたし。
味覚、足腰、散歩、等々とう、
2につづく。

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わからない

2021-04-18 00:24:01 | 時の世
わからない
ということは
当然で
あたりの宙を
飛んだ撫子
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手放して

2021-04-18 00:22:09 | 時の世
手放して
やがてひとつを
みることが
抱きしめる強く
また自身を
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軌跡

2021-04-18 00:15:07 | 写真の扉の詩
僕は大人になったのかな
夕暮れ時の空の向こうを
誰かに話すように呟いた
背中は希望の羽で覆い
仲良しだったあの人はもういない
楽しそうに笑う君
悲しくて涙に濡れた君
寂しそうに僕を見ていた君
誰よりも愛されていた君
暖かな温もりを持っていた君
柔らかな優しさを持っていた君
いくつもの君の姿が重なっていく
大事に抱えていた絵の具が
気付かない間になくなりそう
戻れないことは知っていたのに
見渡せば敷き詰められた絵ばかり
君に会えない胸のしめつけ
笑った瞳に楽しさが膨れ上がり
いないはずの君の声に振り向いたり
似ている後ろ姿を追いかけたり
思い出の残る場面が残像になって
それがありふれた日々になっていく
そして月日がたった今
泣き虫だった自分を思い返し
成長しているのかなと
自分の中のあの人に
思い出の涙をためながら
でも涙を零さずに
君と出会えた奇跡を口ずさむ
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LOVE

2021-04-18 00:11:06 | 写真の扉の詩
窓ごしにいる君は両手をぱたつかせ
大きな瞳には愛ときらきらを
僕に見せた「LOVE」の人文字
驚きと興奮を沸騰させて
髪なんかまきまき状態
ぱちくりぱちくり目をぱたつかせ
いつでも君は飛び跳ねてばかり
ふくらんだ胸も一緒に踊り
猫の目と口は細くなる
みていた僕は君のとりこさ
ふわふわとした君の肌は
愛のたっぷりつまった肌で
自然と体温が上昇する
(君は春の人みたいだね)
照れくさそうにうつむいて
そっと寄りそい手をにぎる
手と手の間にはどきどきの渦が巻いていて
すぐに手はとろけていく

愛の形を知る君はおもむろに僕をみつめ
恋の歌を知る僕は音をかくして
愛の中から恋を手に取りぱたぱたする
かわいい君は愛を抱き
愛の中で僕は転んで転がりころころと
どこまででも丸のように転がっていく
愛の側でしか寝たことない君は僕の隣
愛の中の僕はちょっと変

愛ってもしかして君のこと
  もしかして愛って君のこと
    君って 愛って もしかして
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