余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

永瀬清子詩集

2021-04-08 23:30:18 | マイブック(な)
「永瀬清子詩集」
      永瀬清子 著

永瀬清子は女性の詩人だ。
母で妻で女である。
その真性さはひとつを囲う。
清らかに、そのいくつものみずみずしく。
隠れながら包みながら暴かれながら。

女性は確かにいて、男性は確かにいて、
性は確かにあり。
性の幅の男女の在り方。
呼び名に呼応し、
性は近くて遠くを夢みる。
だからこそ書き描かざるをえない。
今ある多数と多様性と。
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戦いが

2021-04-08 00:32:22 | ウイルス時代(短歌)
戦いが
幕を下ろし
朱に染まる
陥りがちな
ものたちをひろう
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芸術は

2021-04-08 00:20:47 | ウイルス時代(短歌)
芸術は
生活のなかに
あるという
ことを忘れる
ことはなかれ
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芸術は

2021-04-08 00:17:20 | ウイルス時代(短歌)
芸術は
カタチにすること
感受して
今あることを
享受してみる
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ミャア

2021-04-08 00:13:07 | 雪の島の詩
いつまでも残る淡色の恋
君は確かに色鮮やかな服を身につけ
激しく可憐な感情を片時も離さず
恋と愛の猫のように

 猫のように

猫のように甘え上手で
猫のように淋しそうで
猫のように可愛くて
猫のように意地っ張りで
猫の仕草で
とろけそうな甘い声で鳴いていた
辿り着かない愛に四苦八苦
疲れ果てて毛並みをそろえ
透き通った瞳は獲物を捕らえ
           爪を立てる

 猫のように
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