NHK BSで『情婦』を観ました。
監督 ビリーワイルダー、1957年作品。
主演 マリーネ ディートリッヒ
私の好きな法廷ものです。
そしてこの作品は法廷ものの中でもトップクラスの映画だと思う。
結末は人に話さないでというエンドロールがでたことでも有名。
私はこの作品は2回以上観てるんだけど、今回はワイルダーのキャストに対しての愛を感じました。
金田龍之介さん似の弁護士役の主人公は、頑固でわがままだけど
弁護の腕は相当なものです。
そして、退院(退院する時のタクシーの中から物語は始まる)して
事務所のスタッフが本心から喜んでるし、わりと長く勤めてる人が多いのも
この主人公がみんなに愛されてるということがわかります。
初めて設置された階段昇降機椅子型も気にいっちゃって何回も上がり下りするところもかわいい。
あと、看護師の人。実生活の奥さんだそうで、偉い先生に向かって薬の指図をビシバシするところが楽しい。
被害者の老お手伝いさんも武智豊子さん(わかんないだろうなあ。古い役者さんです)みたいで、とにかく面白い。
法廷ものあるあるで有罪か無罪かどっちに転ぶかもおもしろい。
最初は『情婦』というタイトルがそぐわない気がしてたけど、じっくり映画を観たあとではしっくりくるのです。
写真は映画と無関係の花
オレンジのはひめひおうぎすいせん。姫檜扇水仙。長い名前。
紫の釣鐘型のはわかりませんでした。