
要望書では、高齢で脚を上げにくくなってバスに乗れなくなり、止むなくタクシーに頼っているとして、牟佐を経由する路線にノンステップバスまたは高齢者・障害者が乗降可能なバスの導入を求めています。
また、障岡連の吉田会長らは、白い杖を持って乗車したとき空いている席があれば教えてほしい、障害者が待っていることで停まってくれないバスもあるようだ、など要望や意見をのべました。
要望書を受け取った宇野バスの宇野隆三専務(写真右)は、バスの車輪を小さくして車高を約5cm低くしていることや、停留所でバスが近づいていることをアナウンスする設備をつけていること、乗車料金を他社より低くしていることなど利用者の利便性を向上させる努力をしていることを紹介しました。しかし、バスの低床化や、そのための行政への支援要請については考えていないという回答でした。
その後、要望者らは岡山市役所を訪れ、国の基本方針に沿って、市内運行バス会社にノンステップバスなどの導入計画を明らかにすることを要望する書面を提出し、後日の懇談を求めました。
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宇野バスさんに電話でお話を伺うと、「以前から計画していたことで、昨年秋に1台導入して、各路線で運行して不具合の有無などを調べているところです。低床バスが走る路線や時刻は決まっていません。2台目の計画はまだありません」と言われました。
この導入は、わずか1台で遅すぎるとは思いますが、移動のバリアフリー化に向けて1歩前進ですので、うれしい出来事でした。