
○○様
お便りありがとうございます。
また、スカイツリーの記念切手もありがとうございます。東京まで上らなくてよくなりました。切手代相当分を会に寄付させていただきました。
紀藤さんの『マインド・コントロール』は、一般向けにいいですね。そして、被害者家族の入門書としてもいいんじゃないかと思います。
それにしても、カルトやカルト的な集団は、ぞろぞろと出てきますね。社会の不安定さや将来に対する不安を表しているように思います。
僕は、高校時代に商店街の道端で、黒板に何かを書きながら説明しようとしていた青年を見かけたことがありました。
そして大学時代、民青同盟という共産党系の青年団体に加入して勝共連合(統一教会)について少し聞いた後で、キャンパスの出入口でアンケート用紙を持っているお姉さんに遭ったり、学外で統一教会の青年に話しかけられたことがあります。この時期が逆で、無防備なときに統一教会の偽装団体に誘われていたら、まったく人生が違っていたかもしれないと思っています。
統一教会・カルト問題は、社会のみんなで考えて取り組まないといけないことだと思います。
今の日本、民主的な憲法がありながら、実際には金主的な社会になっていると思います。政界も官界も学界もマスコミ界も、財界の強い影響力の下、財界の利益を最優先に動いています。統一教会は、日本に入国したときに、政界とのパイプ作りに成功したようで、今では中央から地方までの政界に数多くのパイプを作り上げ、その影響が官界や財界、学界やマスコミ界のそれぞれの一部にも及んでいます。
統一教会の詐欺的な伝道・教化の違法性が裁判所で認められましたが、統一教会はいまだに宗教法人格を持ち、違法な詐欺伝道や霊感商法などをつづけ、今なお多くの被害者を作り、被害者と自覚できない信者にはさらに深刻な被害を与え続けています。この状況が許されているのは、前述の5界の影響力があるからだと思います。
最近、統一教会の実態を社会に広め、被害の予防と救済をすすめることと共に、統一教会と政界との黒いパイプを世にさらすことが重要だと感じています。それとともに、カルトが増加する土壌である、市民が将来に不安を感じる社会(=財界の利益を最優先に動く社会)の変革が、カルト問題の解消にとっても必要だと以前にも増して思うようになりました。
そんなことで、せっかく入っている日本共産党でも、まじめに活動しなくっちゃと思っている今日この頃です。
民衆に支持されない独裁者はいずれ滅びます。
またお会いできる日を期待しています。
6月27日
葛原健志