京都・安井金毘羅宮から東大路に抜け、下弁天町の交差点を渡り、東の方へ坂を上っていくと、高台寺の前を通る道路が左手から合流する辺りに、少し広い広場のようなスペースがある。
そこは、観光用の人力車が客待ちをしていたり、タクシーが客を降ろし、新しい客を乗せていく、ターミナル・ポイントとでも呼ぶべき場所だ。
その広場を、さらに、東の方に歩くと、霊山護国神社の大きな鳥居がある。
(→鳥居をくぐらず、その手前を南に曲がる道は、二年坂・三年坂・清水寺にいたる、京都でも有数の観光ルートだ)
鳥居をくぐると、すぐ右手に、京都でも有数の料亭「京大和」(→その入り口脇には、「翠紅館跡」の碑がたっている)があり、その辺りから、坂の勾配がきつくなる。
この坂は、「維新の坂」、と呼ばれるらしいのだが、
まさに、胸突き八丁、といった感じの坂を登りきると、右手に、「霊山歴史館」、があり、その向かいに、「京都霊山護国神社」、がある。
それぞれ、幕末ファンにとっては、聖地のような場所だ。
「霊山歴史館」、は、日本でも唯一の幕末・維新専門の歴史博物館。
有名な「竜馬を斬った刀」や、「近藤勇所要の鎖帷子」などを常設展示しているほか、
その時々テーマを変えた企画展(→10月20日まで、「篤姫の生きた時代」というのをやっている)や、
研究者などを招いた「維新土曜トーク」など各種の維新・幕末関連の催しが、行われる。
「友の会」に入会すると、セミナーや定期刊行物が無料になったり、入館割引などの特典があるらしい。
「霊山歴史館」、の向かいにある、幕末・維新の志士を祭った「京都霊山護国神社」、については、後日、改めて、お伝えしたい。
(アクセス)
シルバー世代には、市の中心部から行く場合、(東大路が渋滞する桜や紅葉の季節を除いて)タクシーで行かれることを、オススメします。
その場合、間違っても、鳥居の手前の広場で、降りないこと(→そこからの上り坂が、一番、キツイ)。
坂の上(「霊山歴史館」の前)まで、タクシーは問題なく上れます。