コーヒー需要拡大、
顧客争奪戦へ マクドナルド、セブン…異業種
専門のカフェチェーン以外の新規参入で、
COFEEをめぐる顧客争奪戦が激しさを増しているという。
COFEE目当ての来店客が
他の商品を購入する副次的な効果も見込めることから、
ファストフード店やコンビニまでが
「本格的なCOFEE」のサービスを展開。
若年層を中心に広がる脱アルコールの流れも背景に、
コーヒーの需要はさらなる拡大も予想され、
業界の垣根を越えた乱戦の様相を呈している。
午前9時前。
オフィスビルが立ち並ぶ地下鉄四条駅前の7-11店内で、
出勤途中のサラリーマンらがレジ横に列をなしていた。
お目当てはモノトーン調のデザインをした
コーヒーサーバーのサービス「セブンカフェ」。
レジで100円を払って専用カップを受け取り、
サーバーからコーヒーをいれる。
この安さで、この味で100円なら満足。
コンビニだとパンなども一緒に買えて便利だ。
7-11によると、
セブンカフェの導入店舗では1日当たり約60杯が売れ、
「サンドイッチの販売が2割、デザートは3割増えた」と、
他商品への波及効果も。
夏までに導入店舗を1万5000店に拡大する方針で、
「年間で3億杯超を目指す」と話す。
国内の喫茶店の売上高は1980年代をピークに減少を続けたが、
2009年に底を打った後、
2010年には189億円、
11年は1兆182億円と1兆円余りで推移している。
コーヒー生豆の輸入量も近年は伸び続け、
全日本コーヒー協会によると、
最近まで消費者1人当たりの飲用数も増えているという。
消費者の低アルコール志向やたばこ離れが進む中、
代替の嗜好品として「コーヒーの相対的地位が高まった側面も、
少子化を背景に右肩下がりの外食産業にあって、
数少ない成長分野。
ファストフード業界で、
コーヒーの誘引力に早くから着目したのはマック。
「喫茶専門店と遜色ない品質のコーヒーを出せば、
カフェとしても利用してもらえる」と見込み、
08年から100円のコーヒーを中心にカフェメニューを一気に増やし、
喫茶店などを利用しない顧客を取り込む「第2の波」を起こした。
さらにモスなどもカフェ業態を展開し、
FF店でコーヒーを飲むという消費者の行動パターンが定着してきた。
そして、ローソンやミニストップなどに続き、
セブンが今年1月から「100円コーヒー」の本格展開に乗りだしたことで、
コンビニのコーヒー強化の流れは加速。
食料品の品ぞろえが充実するコンビニのコーヒー販売は、
消費者にとって利便性が高く、
大手コーヒーチェーンは「カフェチェーンのメジャー化、
マック参入に続く『第3の波』」と警戒する。
ライバルの登場に、マックの原田・CEOは
「味に自信はあり、コンビニとの違いは出ている」と
差異化に自信をみせる。
「第1の波」を主導した従来のカフェチェーンも、
新たな需要開拓へと動きをみせ始めた。
大手のドトールは、
店員が配膳するフルサービス店舗「星乃珈琲店」を2月末段階の45店舗から、
郊外中心に最大80店超へと拡大するほか、
老舗チェーンの銀座ルノアールも
ログハウスをイメージした新業態の「ミヤマ珈琲」の拡大を図る。
いずれも落ち着いてくつろげる空間を売り物に、
ファミリーレストランなどでコーヒーを飲んでいる主婦らを取り込む戦略だ。
女性に人気のあるカフェラテを昨年末にリニューアルし、
都市部で働く女性の需要を狙う。
「女性が主戦力として働くようになり、
コーヒーがオフィス街で女性が利用する機会が増えるはず」との読みは当たり、
カフェラテ全体の売り上げは約2割増。
担当者は「まだコーヒーには隠れた需要がある」と手応えを話す。
「ちょっと一服」「仕事をしながら」-。
嗜好性の強いコーヒーは、
楽しみ方の違いで求められる品質や価格のバランスが異なるが。
ライフスタイルの多様化が進む中、
今後も業界横断的な需要の掘り起こしが加速化しそう。
普段よく利用するマックの珈琲かなりいける味だけど・・
俺も珈琲をゆっくりまったり楽しみたい時は??
イノダの珈琲とアップルパイですなぁ~。