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中国の大気汚染で思わぬ特需

2013年02月23日 | オヤジのひとり言

中国大気汚染で思わぬ特需 

シャープ製の空気清浄機3倍売れる

このところ何かと物議をかもしている 

中国の大気汚染問題で、

シャープが現地で展開する空気清浄機の販売が、

昨年の約3倍の勢いで急伸している。

経営再建中のシャープは昨年、

沖縄県・尖閣諸島を巡る不買運動で主力の液晶テレビの販売が低迷し、

中国市場に苦戦を強いられてきた。

パナソニックも広東省の工場で空気清浄機生産ラインの稼働率を1.5倍に引き上げたという。

大気汚染という“特需”で市場の巻き返しとはコレマタ皮肉だが、

これで中国も日本の技術力を再評価せざるを得ない?

 シャープが中国で販売する主力はプラズマクラスターの空気清浄機。

プラズマクラスターは、

イオンを発生させ、空気中のカビ菌などを除菌する

シャープの独自技術を用いた看板商品。

 中国で問題化している

「PM2.5」は直径2.5μメーター以下(1マイクロは100万分の1)という

大気中に漂う微粒子の中でもとりわけ極小な物質。

最近表面化した問題だけに

「シャープの製品が対応できているかは分からない」というが、

それでも、シャープは2013年1月、

大気汚染による“特需”で中国での販売台数が前年同期比3倍に増加。

この製品を生産する上海工場は増産体制に入っている。

 売れ筋は日本円で約6万円する高級機タイプ。

シャープによると、中国では環境問題が深刻化する中、

もともと空気清浄機市場が拡大中。

12年の市場規模は約100万台とみられる。

市場拡大でシャープの12年の販売台数は

前年比2倍が見込まれていたが、

突然の特需発生でさらに販売台数を押し上げそうだ。

広報は「予防策として活用してほしい」と期待を込める。

 「大気汚染から身を守るためには空気清浄機を設置すると効果的です」。

今月6日、北京市内の在中国日本大使館で開かれた

大気汚染に関する説明会。

大使館職員が講師役になり、

市内に住む日本人の主婦や企業関係者、

留学生ら約160人が参加した。

説明会ではPM2.5の危険性のほか、

中国で購入可能なシャープ、パナソニック、ダイキン工業といった

計3社の空気清浄機を紹介。

各社の製品が並べられ、

実際に運転させて担当者らが機能を説明した。

参加者からは「どこで買えるのか」などの声があり、

需要は今後も拡大しそうだ。

PM2.5による大気汚染は日本各地でも観測され始め、

7日には関東各地でも観測された。

環境省が観測態勢強化などに乗り出し、

国内需要も高まりそう。

 「不買運動のリスクは織り込み済みです」。

2月1日の決算会見で、

シャープの奥田隆司社長は中国市場についてこう述べた。だが、

大気汚染による思わぬ特需は

不買運動の影響を吹き飛ばす可能性も出てきた。

経営再建中のシャープ、

赤字にあえぐパナソニック。

円安に続き、後押しする要因になるのかも。?

まさに日本の技術の腕の見せ所がやってきた。

ここでも日本のモノ作りが注目されている。