珈琲好きのお客様から頂きました。・・コピルアック
こんな珈琲手に入りましたといってお裾分けを頂きました。
映画「かもめ食堂」でも登場するコピルアック。
挽きたてのコーヒーをフィルターの中に入れ、ゆっくりとお湯を注ぐとき、
ふわっといい匂いがしてなんとも言えない幸せな気分になります。
このコーヒー、見た目はただのコーヒーですが、
普通のコーヒーとはだいぶ違った毛色の拘りコーヒーのようなのです。
何が違うか??
実はこのコーヒー、「ジャコウネコ」という動物の糞から採取。
「ジャコウネコ」という動物、皆様ご存知でしょうか?
「かもめ食堂」の中で、小動物として紹介されているこの動物は、
インドネシアの森の中に棲んでいる夜行性のイタチみたいな動物です。
このジャコウネコ、とても食欲旺盛で、
夜、森の中を徘徊しながらいろいろなものを食べます。
特にバナナや完熟パパイヤなどの果物が好物。
そして普通の動物と違い、
このジャコウネコは「コーヒーの赤い実」を食べるのです。
コーヒー豆に精製される前の「コーヒーの赤い実」を見る機会はめったにない。
(因みに昔珈琲を栽培していた頃とてもきれいなルビー色の実ですよ、
豆を焙煎してミルで掻いて飲んだがイマイチでした。)
この赤い実、皮をむいて舐めてみるととても甘い味がするそうです。
まるで完熟フルーツのようなのです。
ジャコウネコはコーヒーの赤い実を丸ごと口の中に入れ、
器用に皮の中から甘い粒を取り出して、
キャンディーを舐めるように口の中で転がしたあとにそれを飲み込みますが、
この粒というのは周りを固い皮に守られているため、
ジャコウネコの体内では消化されません。
そして、消化されないまま
フンとしてジャコウネコから排出されます。
これを良く洗い、さらに精製したものが
コピルアック と言われるコーヒー豆となります。
映画「最高の人生の見つけ方」の中で
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンは
コピルアックの、このユニークさに笑い転げます。
「Civet cat(ジャコウネコ)のフンがコーヒーになる!?」 と・・・・。
映画の中では、
コピルアックはお金持ちが飲む希少な高級コーヒーとして描かれています。
映画やテレビ番組でも取り上げられ、
「希少価値が高く世界で最も高価なコーヒー」として知られています。
某有名ホテルでは1杯5,000円以上で提供されているとか。
そんな「コピ・ルアック」がこれほどまでに高価なのは、
その生産方法が特殊なことと、
そのため生産量が極めて少ないことに理由がありそうです。
ココでおさらい・
コピ・ルアックとは?
インドネシア語では Kopi Luwakとは
ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆のことで
「コピ」はコーヒーを指すインドネシア語、
「ルアック」はマレージャコウネコの現地での呼び名です。
ジャコウネコが赤く熟れたコーヒーチェリーを餌として食べ、
果肉は消化されますが
種子にあたるコーヒー豆は消化されずにそのまま排泄されます。
その中からコーヒー豆を取り出し、
きれいに洗浄して、天日干しした豆がコピ・ルアックです。
一説によると、
ジャコウネコ腸内の消化酵素の働きや腸内細菌による発酵によって、
コーヒーに独特の複雑な香味が加わるといわれています。
ちなみにこのジャコウの香料はシャネルの香水にもブレンドされているようです。
それではなぜ、そんな変わったコーヒーがが飲まれるようになったのか?
インドネシアは、かつてオランダの統治国。
そのころ、
農民たちがが作ったコーヒーはオランダ人がすべて取り上げてしまっていました。
そこで農民たちは、
しかたなくジャコウネコの糞の中に未消化で残っていたコーヒー豆を拾い集め、
きれいに洗って飲むようになったのが始まりといわれています。
その後、それを知ったオランダ人がそのコーヒーを飲んでみたところ、
普通のコーヒーとは全く違った味わいを持っていることに驚き、
珍重するようになったといいます。
※コピ・ルアックは、
「ジャコウネコの排泄物から集めた世界一高価なコーヒー」として、
1995年度にイグノーベル栄養学賞を授与されています。
おれが珈琲好きと知っていただいたのですがmmmmmm?
そう言われてみれば
お湯を注いだときに「レミーマルタン」のような
甘い香りがほのかにするような・しないような?・・
もう一つ味が判らない・・オヤジ
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