太陽暦と太陰暦
太陰暦は月の満ち欠けによって月日を数える暦で
文明の黎明期から世界の殆んどの民族が
ごく自然に使いはじめています。
死滅しても再び甦る月神は
人類共通の願いとともいえる「再生」を具現している。
輪廻転生を信じることは、
死の恐怖を軽減する一つの方法ですが、
古代人はそのよりどころを、
常に甦る月神に求めたようです。
古代バビロニアの祭司たちは
新しい月の誕生を丘の上で待ちうけ
細い月を夕焼けのなかに見つけると、
ラッパを吹き鳴らしてその出現を、
国中に知らせたといいます。
それが古代の太陰暦における一ヶ月のはじまりだったそうです。