古代バビロニアの占星術が
やがてギリシアに伝えられると、
占星術の天宮図(ホロスコープ)を使って
個人の運勢を占うものに変化していきます。
ギリシアの哲学者達は、
人間は生まれたときの星の配置によって
その一生が決まると考えたようです。
「太陽が季節の変化という多大な影響を及ぼすからには、
個人にも計り知れない影響を与え、
その人の魂に特定の性格が刻まれるに違いない」
「しし座はライオンの果敢なことや支配者的精神が宿っているはずだ。
夏が暑いのは太陽がしし座にあってその影響を受けるからだろう
そのとき生まれた子は、果敢な性格を持つようになる」
などと考えたようです。
ホロスコープは出生時の展開の状況を図にして表わしたもので、
「時の見張り」という意味です。
いわば、
人の運命を読み取るための時間の望遠鏡といったとこです。