番長三浦が1070日ぶり9回完封!中畑DeNA初連勝
三浦3年ぶり9回完封「一生懸命守ってくれた」
神宮で先発したDeNA・三浦が、ヤクルト打線を6安打完封。
昨年は6回コールドの完封勝利があるが、9回を投げ抜いての完封は
2009年5月8日の阪神戦(横浜)以来3年となった。
ヒーローインタビューで三浦は
「よかったです。(立ち上がりは)コントロールがバラついたが、
本当にバックがみんな一生懸命守ってくれたので、助かりました」とチームメートに感謝。
「タイムリーは)あれはたまたまです。
(9回完封はいつ以来か)覚えてないです。
連勝という形でホームに戻れるんで、
またチーム一丸で頑張っていきたいです」と
13日から本拠地で開催される巨人戦での、チーム3連勝を誓った。
試合前。中畑監督は全体ミーティングで三浦を名指しした。
「大輔!お願いします」。38歳の右腕はその熱い思いを受け取った。
4点リードした8回1死満塁。打順が回ると、いち早く打撃の準備に入る。
この姿を見た指揮官も「代える気はなかった。
本人も最後まで投げる気だったしね」。
そして、相手に1点も与えることもなく、最後までマウンドを守った。
6安打完封。「最高に気持ちよかった。登板間隔は関係ない。
チームに帯同させてもら っていたので、気づいたことは話したりもしていた。
マウンドの外でもできることがあるので」。
チームの今季3勝中、2勝目を挙げた三浦は中10日でベテランらしくキッチリと結果を残して見せた。
球威は落ちなかった。全4球全て直球勝負で空振り三振。
初回から7回まで走者を許し「全体的にばらついていた」と振り返ったように、
4回まで3四球も、直球に手応えを感じていたからこそ、変化球が生きた。
4、7回はともに中村をスライダーで三ゴロ併殺に仕留めた。
終わって見れば8回途中降雨コールドゲームとなった昨年9 月4日阪神甲子園以来の完封勝利。
9回となれば09年5月8日阪神戦(横浜)以来、1070日ぶりです。
前日の山本に続く2日連続のシャットアウト劇で新球団初の連勝をもたらし
「マウンドに上がれば負けたくないですから」と力強く語った。
中畑監督は「あの闘争心は投手の鑑(かがみ)」と絶賛する。
それは打席でも。投手としては珍しく、自身のレッグガードを所有。
自打球すらも恐れないフルスイングで4回2死二塁では、
自ら左翼フェンス直撃の適時打で3点目を叩き出した。
「投げること以外でも手を抜きたくない。
打席ではバットを持ってますから」と当たり前のように言った。
中畑監督もベテランのその姿に
「心中する覚悟ができた」と話す。
三浦は13日に再び出場選手登録を抹消される予定で、
次回登板は早くても25日の巨人戦(熊本)となる。
「みんな下を向かずにやっているのがいい」と三浦。
その背中には、チームを長年背負ってきた男の風格が漂っていた。
中年の星・・ハマの番町・ガンバレ三浦大輔・・!!!